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38.門番さんの鍛錬大会 その4
「さて…今回は私、ライニィが教鞭をとらせていただきます。皆さん、木製の模造剣はとってきてありますか?」
『はい!』
「じゃあ、まずは用意した泥カカシに打ち込みをします。泥カカシはうまく出来れば斬れるので、とりあえず5体斬れるまでやって下さい」
「あの…カカシが5体しかないんですが…」
「シャムズさんに依頼して、斬れたらまた新たに生えてくるようになっています」
「なるほど。便利なもんだな。」
「…では、始めて下さい!ただ力任せに斬りつけてもカカシは斬れませんよ!」
『はいっ!!』
■ □ ■ □ ■ □
西門前の広場で、剣士達は銀色をきらめかせます。
そして、少女が彼らに助言をする度に、それは鋭くなっていきましたとさ。