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36.門番さんの鍛錬大会 その2
「…さて、ハルバは急所にくらった、ということでとりあえずは待機になった」
「そ、そんなに効いたんですか、カンカサムさん?」
「それが伝説の一撃というものだ、タリズ。…では、まずは基礎体力訓練だ!各自準備体操の後、門より出発、村の周りを10周だ!」
『はいっ!!』
「うむ。…ライニィ、すまないが皆より先に終わらせて、周回数の確認をしてくれないか」
「わかりました」
「助かる。…皆、準備はいいか!では、訓練開始だ!」
『おおっ!!』
「さて…久しぶりに本気で走ろうかしら?」
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朝、朝食の準備をする女性達の耳には、男衆の気合いの雄叫びが響いていました。
そして、1人の少女が彼らを抜かす度に、その勢いは小さくなっていったそうな。