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15.精霊さんとお話し

「…アイツはまだ諦めきれんか…ま、分からないでもないけど」

「あら、見えてたの、アレクス」

「おお、もうここまで来てたかライニィ。一応御神木の精霊だから、これぐらいの遠視は楽なモンさ」

「ふ~ん…ねえ、『私たち』が魔法を行使出来ないのは何故か、知ってる?」

「…さあな。魔法に嫌われてるんでね?」

「…かも知れないわね、いや…嫌われてるのは世界に、かしら」

「どういう、意味だ?」

「私も分からない。ただ漠然とそう感じただけよ」

「さいですか。…そういえば、お前たちってなんで同じ家に住んでんだ?確か2人とも親はいたべさ」

「…そうね、確かに。というか、『あの頃』から見てたのね」

「たまたま、だけどな。あんまり同じとこ見てると気が滅入るんでね」

「そう、人間くさい精霊さんね。…さて、そろそろ私は帰るわ」

「回収、の間違いじゃないのか?」

「否定は、しない」

「……行ったな。はぁ~、ほんっっっとに気が滅入ったよ、昔はな…」

■ □ ■ □ ■ □

村とアキフの丘をつなぐ道の脇の木の枝に、黄緑色の髪の青年が座っています。

青年は日が沈んだ後の丘をしばらく見つめて、ふっ、とその姿を消しましたとさ。

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