表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/119

100.ご挨拶

「ん~っ、いい朝だ!」

ハルバは背を伸ばし、腰を左右に曲げて体をほぐす。

まだ村は静けさに包まれており、ほとんど音はしなかった。

…ふと、そんな中。

…サク、サク。

「ん?シャムズさん?」

「…おはよう、ハルバくん」

やってきたのは相棒ではなく、居候の青年。

見ると、その格好はいつもの魔法使いの服ではなく、フィエンゴの住人の着るリザードラットの毛が編み込まれた服だった。

ハルバは首を傾げる。

「早いね、シャムズさん」

…服のことに、ではないが。

そんなハルバを見て、シャムズは微笑んだ。

「うん…挨拶、したかった…から」

「あいさつ?」

シャムズは深く礼をしてから、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

「これから…フィエンゴに住むことになった…シャムズです。…よろしく、ハルバくん…」

キョトン、としていたハルバだが、すぐにニカッと歯を見せて笑う。

「ん、よろしく!シャムズさん!」

2人は握手を交わして、笑い合う。

その様子を、木に背を預けたライニィが遠目で見ていた。

■ □ ■ □ ■ □

この日、魔術師の青年は1人1人に挨拶して回りました。

その表情は、前のいつよりも柔らかでしたとさ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ