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97.その雨の夜は長く 7
「これでいい?神様」
―ああ、そんな感じで大丈夫だ。ありがとな、ルファイム。
「まあ、神様のお頼みだからいいけど…今回は来なくてよかったの?」
―前は保険を繋げてなかったからな。それにあいつらなら大丈夫だろ。
「確かに、そうみたいだけどね。…それにしてもあの子、どうなるかなぁ」
―…それはあいつ次第だな。とりあえず名捨ては確定じゃないか?
「これで終い、かぁ…。私は気に入ってるんだけどな~」
―知らんよ。…じゃ、あとはそこらのを回収確認したらこっちに来てくれ。
「はーい。ところで、休みくれるの?」
―…何でみんなして事あるごとに休み休みと…まあいいけどさ。明日のお前の分はやっとくよ。
「やった!ありがとうございます!」
―まだ終わっとらんからな。頼むぞ。
「うん!ルファイム、もう一仕事行ってきまーす!」
―あいあい。また後でな。
■ □ ■ □ ■ □
小さな緑色の光が、雨の森の中を進んでいきます。
時折くるくると回るそれは、なにやら楽しそうでしたとさ。