第一話
皆さん初めまして!もしくはお久しぶりです!マキノンです!唐突に思い付いたので新しいお話を書いて見ました!
良ければお付き合いいただけると幸いです!また前作を見ていて下さった方へ!前作も引き続き描き続けております!
もう少しで投稿ができそうなのでもう少しお待ちいただけると幸いです!遅くなってしまって申し訳ございませんが、今後ともお付き合いを何卒よろしくお願いします!
私立:藤ノ宮学園。
国内でも有数の進学校であるこの学園には、一人のマドンナと呼ばれる女生徒が存在していた。
「おい見ろよ!柊さんだぜ!」
「本当だ!今日もマジで可愛いな!」
「見て見て!柊さんよ!」
「キャッー!!今日もメチャクチャ可愛いわね!!」
数多の視線を集めながら、校門へと続く道をゆっくりと歩く一人の少女。
何を隠そう彼女こそが、この学園でマドンナと呼ばれている少女だった。
少女の名前は柊寧々。
名門:柊家に名を連ねる、生粋のお嬢様だ。
年齢は現在:十五歳で、つい先日入学式を終えたばかりの高校一年生。
つまりはこの学園に入学したばかりの生徒という事になる。
にも関わらず、早くも全校生徒から学園のマドンナと呼ばれている由縁は、大きく分けて二つの理由があるのだった。
まず一つ目は、その美しい容姿だ。
誰もが羨む小さなお顔にパッチリとした大きな瞳。
小動物感を漂わせる華奢な体躯に白雪を思わせる真っ白な肌。
そして極め付けは、加護欲を掻き立てるオーバーサイズの制服と、可愛らしいリボンで結われたゆるふわの長い髪。
その全てがまさに物語のお姫様を連想させる程の完成された美少女なのだった。
そんな彼女が老若男女を問わず、他人の目を引くのは当然な訳で。
注目の的になるのも、自然の節理と言えるだろう。
だがしかし。
例えどんなに容姿が良くとも、容姿が良いという理由だけでは彼女がマドンナと呼ばれるに至る事はなかったと推測できる。
現に、どんなに容姿が良い人物でも、皆んなから好かれていない人物が、一定数存在している様に。
では何故、彼女はマドンナと呼ばれているのか。
そこで出てくるのが二つ目の理由だ。
彼女がマドンナと呼ばれる二つ目の理由。
それは彼女の性格だ。
有り体に言うと彼女は、とても性格が良かった。
それはもう誰もが認めるレベルで。
誰に対しても分け隔てなく丁寧に接し、困っている人が居ればすぐに手を差し伸べる。
まさに物語の主人公の様な人格者なのだ。
現に、入学したばかりの当学園においても、彼女の武勇伝は数多い。
いわく、クラスに馴染めない子に寄り添った、だとか。
イジメられている子を救った、だとか。
その様な武勇伝が、毎日の様に学園内を駆け巡っているのだ。
その為、彼女は生徒のみでなく、教師や職員達からも好かれている。
まさに誰からも愛される聖母の様な少女。それが柊寧々という人物なのだった。
そんな完璧な性格の持ち主が、容姿も完璧とあらば放って置かれるはずも無く。
速攻で有名人となった彼女は、気付けばこうして学園のマドンナと呼ばれる様になっていた訳だ。
彼女がマドンナと呼ばれる理由。画面の前の皆様にもご理解いただけましたでしょうか?
「柊さん!また明日ね!」
「はい。また明日お会いしましょう」
校門の前で仲の良いクラスメイトと別れの挨拶を交わした後、一人で帰路に着く柊寧々。
その歩き方一つを取っても気品に溢れており、まさに学園のマドンナと呼ばれるに相応しい姿だった。
、、、そんな感じで。
一見、完全無欠にも見える少女:柊寧々。
しかしそんな彼女には、実は誰にも言っていない、とあるトンデモない秘密があったのだった。
そのトンデモない秘密の正体。
それは正しく、、、。
、、、。
、、、。
「あっ、やべっ。ウ◯コ踏んじゃった」
前世:男子高校生の記憶を持つ、転生者だという事だ。