光の女王　ルミエール

世界の潮流が変わり始めていた。
遥か天空、魔導世界にそびえる《天光の塔》。
そこに君臨するのは、万象を照らす“光の女王”ルミエール。

彼女が静かに言う――
「新しい光が必要なの。」

遠き異世界、“ナズナ”という探偵の名が、
確かにすべての世界を揺らしはじめている。
闇を祓い、未来を切り拓くその異分子は、
もはやただの人間ではない。

光の女王は立ち上がる。
そして、もう一人の来訪者。
最果てから帰還した“勇者”ラスナ――
伝説を超え、幾多の災厄を討ち果たした存在が再び現れる。

ふたりは知っていた。
このままでは、世界は持たない。
そして、すでに“何か”が迫っている。