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ひこうき雲  作者: 三毛
第七章 nostalgic
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第六十三話 まず一歩

『現在第一種戦闘配置継続中、富嶽IIの着艦作業急げ!補給部隊は13:00にてプロメテウス左舷F区画よりドッキング開始』


「富嶽Ⅱ!?こいつを着艦させるのか!?」


「頼む!」


「…仕方ないか、甲板作業員は着艦に備えろ!」


プロメテウスの甲板は一気に慌ただしくなった。戦闘機10機分はあろう超大型の機体が列になりながらこちらに向かってきていた。


─ファサリア サイサリス基地内 アカネ、ソラ、オサムVSブレードウルフ


「さぁどうするポンコツAI、俺たちゃ三人だぜ」


残されたブレードウルフは様子を伺う様にしていたが何かを思いついた様に遠吠えをし始めた。


「ウオォォォォォ!」


「なんなの、一体何をするの」


瓦礫の隙間から一瞬閃光が見えた、アカネのAF-117EEGの右側面スレスレを至近弾が通過した。


「きゃあっ!」


「装甲列車だ!あのクソ犬装甲列車を呼びやがった!」


鉄を引き摺る様な音を響かせながらまるで船の様に優雅に走っている。その砲身は全てがこちらに向いていた。


「地上部隊は何をやってる!!サイサリスの制圧はまだか!」


「主力部隊は現在ファサリアA-2区画にてアクトロスと交戦中!」


地上部隊から無線が入った。爆発と銃撃音のノイズでめちゃくちゃだった。


『無茶言わんでくださいホンダ艦長!メインバイパスからのアクセスはほぼ不可能ですぜ。巡航ミサイルで援護してほしいくらいだ』


(非核弾道爆弾なら…いかんいかん!俺たちは大量破壊はしない!)


「D区画より敵アーマーフレーム部隊観測!基地に向かってます!」


「こんな時に!アグレス隊を至急向かわせろ!」


「みんな、なんとか耐えてくれ!」


セトは固唾を飲みながら艦橋から戦況を見守っていた。


「現状の戦力で…か」


「さあ!ラスト一機、私達でスクラップにするわよ!3人なら大丈夫!」


3人は一斉に飛びかかった。ブレードウルフはメインカメラを微細に動かし状況を瞬時に判断した。


「後ろに下がったぞ!取り囲め!」


アカネは瞬時にスラスターを吹かし、背後に滑り込んだ。


「尻尾を掴んだ!早くたち切って!」


「んぐーー!!」


ソラが振り下ろした刀は見事に尻尾を切り落とした。

ブレードウルフはアカネの機体を蹴り上げた。


「キャァァッ!」


ブレードウルフはその場から20m程距離を置き、肩部リニアレールガンを構えた。


「アカネ少尉!レールガン!」


「えっ!?嘘だ!」


「ガァァァァァ!!」


狼の様に遠吠えし、辺りに耳をつんざく様な不快な機械音を響かせレールガンをアカネの機体へと撃ち込もうとした時だった。


「うりゃぁぁぁ!」


ソラは上空からアーマーフレームの腕を突き出す形で急降下し、ブレードウルフの後頭部めがけて体当たりした。


「これでっ!!これで終わりだ!」


ソラは馬乗りになり、刃を突き立て、破損した後頭部めがけて突き刺した。

火花を散らし激しく漏電する姿はまるで血飛沫を吹いているようだった。オサムは停止しかけのブレードウルフに軍用タンクローリーを口めがけて放り投げた。


「中のコンピューターがまだ生きてたらめんどくせぇからよ、トドメ刺しておくぜ」


激突した瞬間タンクからガソリンが漏れ出し引火、しばらくすると気体だけになったタンクが大爆発を引き起こした。


「はぁー…はぁー…終わった…のか」


乱れた呼吸を整え周囲を見渡した。そこには瓦礫の山と化したサイサリス基地が一面に広がっている、爆音はまだ終わる気配を見せない。

お久しぶりの投稿です!

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