第四十九話 推力
新年あけましておめでとうございます!
2025初投稿になります!
「UNSAFPの進捗は?」
「現在、第303技術戦闘隊が高速戦闘に向けて訓練中です。しかし彼らはずっとアーマーフレームに乗っていたので、あまり調子は良くありません、アグレス隊が訓練を行っています」
「ん、まぁぼちぼちだな」
--UDF 航空宇宙作戦司令室
新たに設立された作戦部隊、主に航空機による成層圏や宇宙での実験を主にしている、今はAFを宇宙で運用するためにデータを集めている。ここは衛星機動兵器ギャラルホルンの制御も行なっている。
「ナナセ大尉、現在のギャラルホルンの位置情報です」
「ありがと、なるべくベース001付近で待機してて」
「了解しました」
「ギャラルホルン付近に接近して来る物体があります、IFFは不明、迎撃しますか」
「コースは」
「真っ直ぐこっちへ来ます」
「迎撃よ、今すぐ回避行動、チャフとミサイルを展開して」
ギャラルホルンは回避行動を開始、チャフとミサイルを発射した、不明機は速度をさらに上げ、グングンと接近して来た。
「不明機、さらに接近!速度も上昇!」
「まずい…何としても追い払って!」
「機関砲発射!」
ギャラルホルンは機関砲を発射した、その途端、不明機はブースターをパージ、マチェットを構えた。
「モニターに映像映します!」
不明機は盾とマチェットを構えながら、真っ直ぐ突っ込んでくる。牙を向いた狼のエンブレムが、より恐怖心を煽ってくる。
「…回避、間に合いません!」
「ダメか…機体を強制処分します!自爆プログラム作動!」
《SELF DESTRUCTION》
「沈め!」
マチェットは、ギャラルホルンを切り裂き、ギャラルホルンは真っ二つになった、その10秒後、切り裂かれた上部は自爆装置によって爆発した。
「ギャラルホルン…ロスト…」
「全軍へ通達、直ちに対策を立案します」
--ベース078
アグレス隊との模擬戦をこなし続け、徐々に3人は力が付いて来た。
「ふぅ…なかなかやる様になったね」
「まだ…まだ…一機も撃墜できない…」
セト隊長が走って来た。
「444と303、全員いるな、4時間前、ギャラルホルンが撃墜された、新第一艦隊もそれに合わせて緊急出航する、UNSAFPは2日後に決行する、いいな」
「えっ、ヴァルキリーはまだ出航出来ていなかったんですか?」
「001の襲撃の被害が思ったより大きくてな、大幅に遅れが発生している」
「セト大尉、ギャラルホルンは確か衛星機動兵器では?あれが撃ち落とされるとなると…」
「そうだ、だが状況は不明のままだ、とにかく計画を急がせる、サイサリス基地でも昨日動きがあった、今日からアーマーフレームの訓練に切り替える、以上だ」
格納庫からAF-02FBが運ばれて来た、グレーの特別塗装だ。
「早速ですまない、時間がない、今すぐこれに乗り換えて、FG15はこっちで片付けておく、今回はアキ少尉のみだ、他の2人は管制室で見ていてくれ」
「了解です」
AF-02FBのコックピットに乗り込んだ、懐かしかった。
「よし、これならいけるかも」
「あれ何」
マスドライバーに繋がる格納庫から、追加ブースターが出て来た、大量のロケットエンジンが並んでいる。
『AF-02FB、追加ブースターと接続開始、第303技術戦闘隊は格納庫前へ』
機体を接続ポイントへ移動させた。
「接続開始…うおっ、おんも!」
巨大でとてつもなく重たい装備、AFから警報が流れるほどだった。
「ひとまずマスドライバーのテストだ、その後アグレス隊と戦ってもらう、こんな展開ですまない」
「仕方ありません、アキ少尉、出撃します」
追加ブースターは点火を開始、ゆっくりとブースターを引っ張る様に前進する、ブースター側の安定翼を展開させた、それに合わせて白煙の中から火が勢いよく飛び出して来た。
思った以上に加速がきつく、シートにのめり込んだ。
(ぐっ…見かけによらず速い…!)
『大丈夫かアキ、少しなら推力を落とせる』
「いけます!そのまま上げてください!」
アキのAF-02FBは、マスドライバーのレールを、火花を散らしながら滑走する。
マスドライバーから飛び出し、秒速11.9kmで上昇していった。
「ぐぐっ…」
(死にそうだ…キツい!!!)
「よし、そのまま模擬戦闘訓練を実施する。アグレス隊、攻撃を開始せよ」
アグレス隊のFG14SRが5機、食いついて来た、相手も追加ブースターを装備している。
「戦闘機なら負けたけど…アーマーフレームなら!!」
鈍重の機体を無理矢理曲げ、アグレス隊に武器を向けた。
「来るぞ!全機、散開!」
(誰が先に仕掛けて来るんだ!)
赤色の機体が少し傾いた、サキ中尉だ。
(サキ中尉か!いや、違う!)
「クロネ中尉!!」
上空で背面飛行をしている、青のFG14SRの水平尾翼が跳ね上がり、機首をこっちへ向けて来た。
「FOX2」
アキは第一段補助ブースターをパージ、ブースターの熱源に誘われて、IR模擬弾は補助ブースターに進路を変えた。
「まだまだぁ!」
メイル大尉は、笑みを溢した。
平均的なロケットの上昇速度に近づけてあります、それにしても速いですね…




