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ひこうき雲  作者: 三毛
第六章 ひこうき雲のその先
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第四十九話 推力

新年あけましておめでとうございます!

2025初投稿になります!

「UNSAFPの進捗は?」


「現在、第303技術戦闘隊が高速戦闘に向けて訓練中です。しかし彼らはずっとアーマーフレームに乗っていたので、あまり調子は良くありません、アグレス隊が訓練を行っています」


「ん、まぁぼちぼちだな」


--UDF 航空宇宙作戦司令室


新たに設立された作戦部隊、主に航空機による成層圏や宇宙での実験を主にしている、今はAFを宇宙で運用するためにデータを集めている。ここは衛星機動兵器ギャラルホルンの制御も行なっている。


「ナナセ大尉、現在のギャラルホルンの位置情報です」


「ありがと、なるべくベース001付近で待機してて」


「了解しました」


「ギャラルホルン付近に接近して来る物体があります、IFFは不明、迎撃しますか」


「コースは」


「真っ直ぐこっちへ来ます」


「迎撃よ、今すぐ回避行動、チャフとミサイルを展開して」


ギャラルホルンは回避行動を開始、チャフとミサイルを発射した、不明機は速度をさらに上げ、グングンと接近して来た。


「不明機、さらに接近!速度も上昇!」


「まずい…何としても追い払って!」


「機関砲発射!」


ギャラルホルンは機関砲を発射した、その途端、不明機はブースターをパージ、マチェットを構えた。


「モニターに映像映します!」


不明機は盾とマチェットを構えながら、真っ直ぐ突っ込んでくる。牙を向いた狼のエンブレムが、より恐怖心を煽ってくる。


「…回避、間に合いません!」


「ダメか…機体を強制処分します!自爆プログラム作動!」


《SELF DESTRUCTION》


「沈め!」


マチェットは、ギャラルホルンを切り裂き、ギャラルホルンは真っ二つになった、その10秒後、切り裂かれた上部は自爆装置によって爆発した。


「ギャラルホルン…ロスト…」


「全軍へ通達、直ちに対策を立案します」


--ベース078


アグレス隊との模擬戦をこなし続け、徐々に3人は力が付いて来た。


「ふぅ…なかなかやる様になったね」


「まだ…まだ…一機も撃墜できない…」


セト隊長が走って来た。


「444と303、全員いるな、4時間前、ギャラルホルンが撃墜された、新第一艦隊もそれに合わせて緊急出航する、UNSAFPは2日後に決行する、いいな」


「えっ、ヴァルキリーはまだ出航出来ていなかったんですか?」


「001の襲撃の被害が思ったより大きくてな、大幅に遅れが発生している」


「セト大尉、ギャラルホルンは確か衛星機動兵器では?あれが撃ち落とされるとなると…」


「そうだ、だが状況は不明のままだ、とにかく計画を急がせる、サイサリス基地でも昨日動きがあった、今日からアーマーフレームの訓練に切り替える、以上だ」


格納庫からAF-02FBが運ばれて来た、グレーの特別塗装だ。


「早速ですまない、時間がない、今すぐこれに乗り換えて、FG15はこっちで片付けておく、今回はアキ少尉のみだ、他の2人は管制室で見ていてくれ」


「了解です」


AF-02FBのコックピットに乗り込んだ、懐かしかった。


「よし、これならいけるかも」


「あれ何」


マスドライバーに繋がる格納庫から、追加ブースターが出て来た、大量のロケットエンジンが並んでいる。


『AF-02FB、追加ブースターと接続開始、第303技術戦闘隊は格納庫前へ』


機体を接続ポイントへ移動させた。


「接続開始…うおっ、おんも!」


巨大でとてつもなく重たい装備、AFから警報が流れるほどだった。


「ひとまずマスドライバーのテストだ、その後アグレス隊と戦ってもらう、こんな展開ですまない」


「仕方ありません、アキ少尉、出撃します」


追加ブースターは点火を開始、ゆっくりとブースターを引っ張る様に前進する、ブースター側の安定翼を展開させた、それに合わせて白煙の中から火が勢いよく飛び出して来た。

思った以上に加速がきつく、シートにのめり込んだ。


(ぐっ…見かけによらず速い…!)


『大丈夫かアキ、少しなら推力を落とせる』


「いけます!そのまま上げてください!」


アキのAF-02FBは、マスドライバーのレールを、火花を散らしながら滑走する。

マスドライバーから飛び出し、秒速11.9kmで上昇していった。


「ぐぐっ…」

(死にそうだ…キツい!!!)


「よし、そのまま模擬戦闘訓練を実施する。アグレス隊、攻撃を開始せよ」


アグレス隊のFG14SRが5機、食いついて来た、相手も追加ブースターを装備している。


「戦闘機なら負けたけど…アーマーフレームなら!!」


鈍重の機体を無理矢理曲げ、アグレス隊に武器を向けた。


「来るぞ!全機、散開!」


(誰が先に仕掛けて来るんだ!)


赤色の機体が少し傾いた、サキ中尉だ。


(サキ中尉か!いや、違う!)

「クロネ中尉!!」


上空で背面飛行をしている、青のFG14SRの水平尾翼が跳ね上がり、機首をこっちへ向けて来た。


「FOX2」


アキは第一段補助ブースターをパージ、ブースターの熱源に誘われて、IR模擬弾は補助ブースターに進路を変えた。


「まだまだぁ!」


メイル大尉は、笑みを溢した。

平均的なロケットの上昇速度に近づけてあります、それにしても速いですね…

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