表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひこうき雲  作者: 三毛
第六章 ひこうき雲のその先
48/62

第四十八話 明星

久しぶりの空中戦、アーマーフレームとのスピードの差にアキ達は苦戦を強いられ、セト隊長にボコボコにされてしまった。

「はぁ…どうしちゃったんだ俺…」


(死ぬよ)(死にたいのか!!)


アキの頭の中に、過去に言われたセリフが走馬灯のように流れてきた。


「第444戦闘教育隊の着陸を許可します」


カラフルなカラーリングのFG14SRが5機、編隊を組んで降りて来た、見事な着陸で、滑走路にいた地上作業員は思わず手を止めて眺めてしまう程だった。


「すげぇ…1世代前の機体であそこまで…流石アグレス…」


FG14SR

FG15の1世代前の戦闘機、主翼は可変機能搭載で、音速も軽々と突破する性能を持っている高性能機、ただ1世代前という事もあって、流石にロートル感が否めない。

アグレス隊は何故か進んでFG14SRを使いたがる、この部隊の主な任務は、アグレッサー(飛行教育部隊)、敵陣営のカラーリングや機体で他の部隊の教育を担当する、言わばエース部隊、尾翼には、白い騎士が剣を構えたエンブレムが貼ってある。


「流石だな、メイル」


メイルがFG14SRから降りて来た、勇ましくまさにパイロットと言われる様な姿だ。


「お久しぶりです、セト大尉殿」


「今はお前と同じ階級じゃないか、そんな硬くなるなって、まぁ、元気そうで何よりだよ。後ろのはお前の部下か?」


「ええ、赤の機体がサキ、青のがクロネ、白がイオ、グレーがステイン、皆、階級は中尉で、私の自慢の部下です」


セトが部下の顔を見ると、4人の顔は自信に溢れていた。


「フフッ、そうかそうか、まぁウチのガキンチョ達を見てやってくれ」


「ガキンチョ…?」


日が変わり、3人は座学を終え、食堂でお昼のご飯を食べていた。


「んんー!美味しい!ここの食堂、トクマツの味付けに似てる!」


「あんなに怒られた後に、良くそこまで元気になれるなぁ…」


「いつまでも凹んでなんか居たら、成長出来ないよ!」


アキは背後に気配を感じた。


「その通りだ、アキ、いつまでもクヨクヨするな!」


椅子をガタッと言わせて、背筋を伸ばしながら立ち上がった。


「はっ…ひぃ!何のご用でしょうか!!」


アキが後ろを振り向くと、アグレス隊のメイルとセト隊長が目に入った、アキはアグレス隊の事を知っており、エンブレムを見るや否や、嬉しげに顔を歪めた。


「アッ…第444戦闘教育隊アグレス?!ほっほっ…本物…!?」


「やぁ、初めまして」


メイルの勇ましい面構えに、動揺しながら、深々と頭を下げた。


「だっ…第303技術戦闘隊、アキ少尉です!よろしくお願いします!」


「ソラ少尉です!」「オサム少尉です!」


「早速、戦闘開始だな、護衛艦はもう既に出航してる、お前達、準備開始だ!」


「了解!」


耳を塞ぎたくなる様な轟音が、辺りに響き渡っている。セトはアキの機体に近づき、キャノピーをノックした。


「うおっ!びっくりしました」


「すまん、すまん、アキ、あいつらを撃墜しなけりゃ、UNSAFPは進まんからな!」


「わっ…わかりました、出来るかな…」


「さぁ、出撃だ、つべこべ言わず、全開で戦ってこい!」


20分後、状況を開始 敵はメイル、ステイン、サキ


「これより模擬戦を開始する、武装の制限を解除…状況開始」


開始の合図と共に、メイルはそのまま一点を突破、ステインは左側に展開、サキは上昇を開始した、アキ達はBVRの準備中だった。


「アグレス各機へ、敵はBVRをして来る可能性がある、注意しろ!ビーム機動開始!」


※BVR Beyond-visual-range (有視界外戦闘)


アグレス隊はビーム機動を開始、303技術戦闘隊に対して腹や背を向け、PDレーダーの混乱を誘った。


「レーダーから消えている…まさか!あんな所からビーム機動するのか!?ちょっと舐められてる気がするな…」


「レーダーをSRCに切り替えて補足しよう!見えた!…けど2機?」


オサムが上を見ると、一瞬、太陽の反射で光る戦闘機が見えた。


「上だ!上から来るぞ!」


「なに!?回避!回避!」


アキ達はバラバラに回避を開始、それに合わせる様にステインとサキはビーム機動から復帰、3機をレーダーに捉えた。


「あっ!やばいやばい!」


「FOX1」


ステインとサキは、中距離空対空誘導弾を発射、オサムとアキは、一瞬にして撃墜された。


「2人とも撃墜されちゃった!はっ、後ろ!」


『訓練は終了だ、基地に戻るよ』


ソラが背後を見た瞬間、メイルが攻撃態勢を取っていた、303技術戦闘隊は、8分の命だった。


「強い…いや、自分らの確認不足か…?才能ないからなぁ…」


「コラ、才能のせいにするな、君たち、全く周り見てないな、だから撃墜される。技術や知識を身につけろ、才能なんて努力で叩き斬ればいいんだ」


ギクッ 


図星だった、ブリーフィングルームに戻るまで、3人は一言も発さなかった。


「はい、これ」


さっきの戦闘データだ、飛行ルートまで記載されている、アグレスのルートは綺麗な線を描いているが、303技術戦闘隊のルートはぐっちゃぐちゃだった。


「これ、周り見てない証拠、特にここ、ソラ少尉、何なんだこれは、何故ここで俺に尻を向けた、逃げようとしたのか?」


「…」


「逃げてもミサイルに追いかけ回されるだけさ、意外と真正面から戦った方が生存率が高い時もある、どっちにしろ生きるか死ぬかだ」


アーマーフレームの時は、下がる方が多かったアキ達、攻める、という事に対して理解が浅かった。

レーダー系に関して

もしかしたら間違いがあるかも知れません、その時は変更いたしますので、御理解頂けたらありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ