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ひこうき雲  作者: 三毛
第五章 絶望の再来
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第四十四話 油断

ここから物語は大きく変わっていく

「マンタレイは墜落、総司令部を陥落させる作戦は失敗に終わりか…次はこっちの司令部が危ういぞ!」


「そうだな、しかし今の我々ではもうどうすることもできない」


「くそ!フェンサーもサイバーも死んじまった、そもそも一体なんなんだあの機体は!」


オルカはAFX-117EEGの事が脳裏に焼き付いていた、あの繊細かつパワフルな動き、ロボットの域を超えている。アキ達、3人も腕を上げ2人の部下を失った、実質スレイヴ隊はオルカ1人だけになってしまった。ここまでの敗北感をオルカは初めて味わう事になる。


(敗北したのか…?この俺が!?認めん、絶対に認めないぞ!)


--ベース001 国連防衛軍総司令部 区画(大破の為不明)


「立てるか、オサム」


「いてて…アキ、お前こんなピーキーな機体で戦ってたのか、流石エース」


「…」


アキの手を掴みコックピットから降りてくるオサム、改装を少し施されてるとは言え、AFF-01FAはオサムにとって、難易度が高すぎた様だ。重い、鈍い、以前乗っていたSAF-01Lとは開発コンセプトが違う為に慣れるのに時間がかかった。

しばらくするとセト隊長が車でやって来た。


「オサム大丈夫か、お前達、ひとまずヴァルキリーに戻ろう、4時間後に総司令から連絡があるみたいだ」


凸凹の道を走り、15分後3人はヴァルキリーに到着した、ゲートを開けるとホンダ艦長が待っていた、仁王立ちで無表情のままじっとしていた。


(また何かあったのか…?)


「3人ともよくやったな、だが戦いはここからだ、気を緩めるなよ」


「了解です!」


正直言って嬉しかった、だが今までの戦績を見ても人を殺した経験が浅いアキは心の隅でモヤモヤしていた。


(人を殺して褒められて、それに対して嬉しいと思える自分が怖い、また頑張ろうって思いたくない、でも戦わなくちゃいけない)


空間が歪む、狭い、苦しい。


「おいアキ、お前、何泣いてんだ?」


「アキくん?」


ハッとしたアキは頭を抱えた、寒くも無いのに震える体、頭の中に殺した兵士の家族、友人などの空想の映像が鮮明に映し出された、うずくまり、目からは涙が滝の様に出てくる、それを見たソラは背中をさすりながら寄り添ってあげた。

その後セト隊長がカリヤ医師を呼び、医務室へと連れて行った。


「あっ…うん?」


「アキくん」


「どうだ、少しはマシになった?」


目を覚ますと、ソラとカリヤが見下ろしていた、ソラは今にも泣きそうな顔でカリヤは少し安心した様な顔をしていた、アキはあの後意識を失った、30分後には意識が戻ったがまだ胃がムカムカしていた。


「アキ准尉の気持ちは分かる、今は戦争なんて言いたくないけど、やっぱり人を守る以上、それを攻撃しようとする連中は防がなきゃいけない。君は間違っていないよ」


「そうでしょうか、お心遣いありがとうございます」


「しばらくここにいるよ」


アキは、何も考えずに横になった、肩の荷が降りた様な感覚で今にも深い眠りに入りそうだったが、少し意地を張った。

2時間後、ボーッとしていると、カリヤとソラが席を外し、部屋を出た、アキは自分の手を見た後に、拳をグッと握った。


(まだまだだな、俺)


『各員、TVやモニターを付けて、ヴァルキリー管制室と同期させる様に』


重い腰を上げ、言われた通りにモニターを付けた、映っていたのはホリコシ司令官だった、制服ではなくボロボロの戦闘服を着ており、001からの脱出は壮絶極まりなかったのだと考えなくとも分かる状態だった。


「ゴホンッ、えーホリコシです、今は第13艦隊旗艦のプロメテウスに乗っています。先程ベース001から連絡があり、状況を終了したとの報告が入りました、死者は両軍合わせて2万人以上、この数字はどんどん増えるでしょう…」


ホリコシ司令は下を向き、深呼吸した。


「これでいいのか我々は!勝利を徐々に刻んでいるとは言え、相手の方が一枚上手だ!この戦いでよく分かった、我々は戦争中の最中平和ボケをしている、ベース001やラトナの惨状が全てを語っていた、我々の背中には民間人がいる、そこで、私は緊急臨時編成を実施することにした、特に海上部隊、君達は一番の戦力だ、アーマーフレームを駆使し敵を薙ぎ倒してくれ!」


交信は終了した、モニターを消そうとするとTVに切り替わった、ニュースキャスターは何やら真剣そうな表情で書類を持っていた。


「速報です、先程UDFは緊急臨時編成を実施、非戦闘員を含む、全ての隊員の武装の無制限使用を許可しました。初めに、海上部隊の編成を発表します。

新第1艦隊、旗艦、ホンダ大佐乗艦 アーセナル・ヴァルキリー、以下空母プロメテウス及び空母メルキセデク、続いて第2艦隊……」


「ブッゥゥ!!俺が第9艦隊と第13艦隊の指揮官だと!?」


ホンダ艦長はコーヒーを吹き出した、第9艦隊と第13艦隊を合わせると、新第1艦隊は間違いなく国連防衛軍の最大艦隊になるからだ。


「アーセナル・ヴァルキリー?」

演説シーン苦手だ…

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