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ひこうき雲  作者: 三毛
第五章 絶望の再来
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第三十六話 死神

反国連軍は数日で二つの基地を制圧、次の目標は総司令部だった。

キラーホエールは反国連軍の残存兵力を支援する為にベース968付近に展開していた、この作業が完了次第ベース001攻勢作戦へと参加する。


「艦長〜まだかぁ?早く行こうぜ」


「まぁ待て、あと一区画確認すれば出発だ」


「この鬼畜共が!」


「撃て」


発砲音が基地全体へ響き渡った、国連防衛軍ベース968残存部隊は戦闘終了後も小さな抵抗をしていた。だがベース968にAFの配備は遅れており、残っているのはTOWやRPGなど対戦車兵器のみだった、反国連軍はベース968を前線基地とするため、一区画ずつ片っ端から制圧を行っている。

※RPG rocket-propelled grenade ロケット推進式擲弾(間違っているかも)

※TOW Tube‐launched, Optically‐tracked, Wire‐guided 対戦車ミサイル


「ぐ…反国連軍…いつか…」


「クリア、これでベース968の敵残存部隊は殲滅しました」


「よし、本艦はこれよりベース001へ侵攻する」


キラーホエール部隊はベース001へと転進、それに合わせマンタレイや反国連軍主力艦隊も出発、海と空を覆い尽くし、陸では津波の様な部隊が001へと向かった。


「アキ、ソラ、オサム、ちょっといいか」


セト隊長は一枚の書類を3人に差し出した、それは二機の機体が映った写真と「ベース398及び968陥落、警戒を強化されたし」そう書いてあった。


「えっ398は既に陥落したはずじゃ」


「国連防衛軍は反抗作戦を実行したんだ、一度は成功したがものの数時間でまた陥落、オマケに全滅ときた、そこでだ、お前たちはまだあのAF02FBに乗っていないが、新しく別の機体を用意する、これは対死神用のアーマーフレームだ」


「まだ02FBには乗っていませんが」


その写真には、AF-02FBに追加装甲、肩部160mm砲、脚部5連装ミサイルランチャー、100mm徹甲マシンガン、グレーのカラーリングに青く澄み渡ったゴーグルタイプのメインカメラを付けたような機体が写っていた、機体にはAF-22S Guardian(ガーディアン)と書かれている。


「少し無理矢理だがな、俺ははいまのFBではあの死神を倒せないと思っている、それを艦長に説明したら、艦長がナナセ大尉に相談してくれたんだ、ステルスも搭載している、AF-02とも大きく違う点が幾つもある、かなりやり易いだろう。オサムはAFF-01FAを改修してもらうように伝えてある、それに乗ってしっかりコイツらの援護してくれ」


セト隊長は近くにいたオサムの肩を軽く叩き労った、セトの3人を見る目は、いつもの陽気な隊長じゃなく、戦いを本気で終わらせたいという思いが伝わってきた。


「俺らはセト隊長に守られてるんだな、すごく安心する」


「確かにわざわざ機体を用意してくれるなんて、私頑張るよ」


--ベース001 総司令室


「司令、反国連軍の部隊が一斉に移動を開始しました」


「警戒機を上げなさい、恐らく目標は…ここだ。ラトナにも第一避難命令を出して」


『各員、第二種警戒体制へ』


基地中が慌ただしくなる、仮眠中の隊員や外出中の隊員まで非常召集がかかり、要塞都市ラトナでも放送が入った。


『こちらはUDF(国連防衛軍)ベース001、只今、第一避難命令が発令されました、用の無い方は速やかにシェルター及びラトナ外へ退出してください』


「怖い…またみんなが死んじゃう…」


「大丈夫、パイロットの人たちが頑張ってくれるよ。ひとまずラトナから出ようかね」


トクマツの店主は店をしまい、車で店を後にした。高速道路や鉄道では混乱が起こり、警察や消防が出動、交通規制を開始した、ソラが助けた子は恐怖で怯えっぱなしでまともに喋ることもできなかった。


「AF-22Sはまだ発進させるなよ!空母ヴァルキリーはまだ出航できない!第6の残存艦艇だけで死守する事になってる!」


「そんなの無茶だ!鯨が来るかも知らないんだぞ!」


空母ヴァルキリーの改装はまだまだ完了しておらず、早く見積もってもあと3日はかかる、ベース001は全艦隊及び陸、空全部隊に救援を要請、この戦力が衝突すれば被害は計り知れない。


「88cm自走レールガンは?」


「現在、特化連隊と合流、後方より鯨の迎撃任務に当たります」


(頼む…バレるなよ…)


--キラーホエール


「オルカ大尉、敵部隊が移動を開始しました」


「そろそろだろうとは思っていたが少し早いな、あいつら…戦いに慣れてきてやがる」


「いや、これはホリコシだ、そこら辺の将校とは訳が違うよ」


キラーホエール艦長はいつに無く慎重だった、敵にホリコシ司令がいる、それだけでも攻略難易度に天と地ほどの差がある、キラーホエールの艦橋は久しぶりに緊張感で一杯だった。


「MLRSの移動を急がせろ!」

※MLRS Multiple Launch Rocket System 多連装ロケットシステム

決戦総司令部!

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