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ひこうき雲  作者: 三毛
第四章 新型機
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第三十話 裏切

暴走を開始した、AF62AI、アキ、ソラ、オサムはその変則的な機動に苦戦を強いられる。

AF-62AIの遠隔モニターには《ENEMY CONTACT》と表示されていた。


「あの無人機、アキの方眺めてるぜ」


「ほんとだ、うおっ!?」


AF-62AIはアキに対して攻撃を開始、目元のメインカメラは赤く光っていた。


「ナナセ大尉、これはどういう事だ!ただでさえ我が艦隊はかなりのダメージを負っているんだぞ!」


「強制停止信号を受け付けない…!」


「ちっ!アキ!聞こえるか!その無人機を現時刻を持って敵対勢力と判断した!撃墜しても構わん!」


「うっ…了解!」


「ヴァルキリー含め艦隊は、御世辞にも攻撃出来る状況じゃない、すまんが現状戦力で対応してくれ!」


無人機の刀をなんとか押さえ込んでいるが、上からどんどん重量をかけられ沈み込んでいく。


「アキくん!」


ギギギィィィ!


歯軋りをついしてしまいそうなほど、鉄と鉄の気持ち悪い摩擦音が一帯に響いていた。


「戦闘ヘリだけでも出せないのか!?」


「まだ第6、第7、第8ブロックで火災消火中!隔壁は閉鎖中です!もし開ければバックドラフトの可能性があります!」


「後部ハッチ開放!後方より隔壁を開放していけ!」


ヴァルキリーは後部ハッチを強制開放、ハッチが開いた瞬間、赤い炎が一気に飛び出てきた。


「解放を確認、G20隔壁から1枚ずつ解放します!」



「アキくんを離せ!」


ソラは無人機の首元をフルパワーで掴み上げ、アキから引き剥がそうとしていた。


「力が強すぎる!人間が乗ってない分無理に動かせるのね…キャァァッ!」


無人機はアームを伸ばしとてつもない力で、ソラのコックピットを殴った。ソラはその衝撃で意識を失い、建物の上に叩きつけられ停止した。


「ソラ!くそ!」


「オサム!構わないから撃ってくれ!」


「いいんだな!?撃ってやる!ただ90mmハンドキャノンしか撃てない。果たしてこいつを貫通できるのか…」


オサムはハンドキャノンを発射、ガチン!という音と共に弾薬は明後日の方向に飛んでいった。


「跳弾しやがった、傾斜装甲か」


無人機はアキの機体を持ち上げ、盾にした。


「ぐっ…そろそろパワーダウンかもしれない…」


「AFF-01FAの出力が低下!もう持ちません!」


「甲板にアーマーフレーム用の武器はないか!?」


「1つだけならあります!」


「カタパルトから撃ちだせ!」


ヴァルキリーのカタパルトから120mm砲が発射された。それと同時に、アキのAFはメイン電源から非常電源に切り替わった。


「オサム!いま武器を発射した!受け取れるか!?」


「やってみます!」


(バレずに受け取れるか…?)


無人機は、ずっとアキのAFを押さえつけている。


「よっしゃ!受け取った!」


「そいつで風穴を開けてやれ!」


「喰らいな!」


無人機はオサムが武器を構えていることに気づき飛び掛かり、それに合わせて120mmを発射、右腕の損傷に成功した。


「しゃあ!オラァ!」


「くそっ動かない!オサム!なんとか耐えてくれ!うがぁ!!」


無人機はアキに目一杯蹴りを入れた、アキはその衝撃で気を失ってしまった。


「やったなぁ!このやろう!」


《KILL SAF-01L》


「オサム!そいつはお前の事を集中的に狙うつもりだ!」


「やれるもんならやってみな!」


無人機は乱れる様な挙動を見せつつ、オサムに接近している。


「動きが読みにくいな…」


(こっちもパワー残量が38%か…少々まずいかもしれないな)


オサムの機体から、黄色の発煙弾が発射された。パワーパックの残量が少ない合図だ。


「変えのパワーパックは無いのか!あれば撃ち出せ!」


「衝撃で破損する恐れがあります!ですが今ならAH-24 ソルトが発進出来ます!」


「本当か!よし!今から出撃出来るヘリは全機発艦!出撃後はAFF-01FA及びAF-02Xのパワーパック補給作業、終了次第攻撃を開始せよ!」


『出撃できる戦闘ヘリ部隊は、直ちに発艦せよ』


「アタッカー行くぞ!」


「ぐっ…早い、ダメージも蓄積されている」


無人機は容赦なく、オサムのAFを痛めつけていた。


「はぁ…はぁ…ア…キくんは、無事…?」


「ソラか!アキはいま、気を失っている!いまの機体エネルギー残量はどのくらいだ!?」


「…ん…いまは…ふぅ…42%…」


「おい!大丈夫か!出来るならアキを援護してやってくれ!」


ソラはフラフラでまだしっかりと意識が保てていない、目線の少し先に、装甲が少し剥がれたアキのAFが横たわっている。


「アキくん…!」


(俺はソラの事が好きだ!)


「はっ…あの機体、ぜったい許さない!」


目が覚めたソラは、思いっきりペダルを踏み込み、スラスター前回で無人機にタックルを仕掛けた。


「アキくんを傷つけるなぁ!!」

AF62AIは無人機と呼称させていただきます!

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