第二十二話 進歩
レールガン作戦が終了、勝利を分かち合っているとナナセ大尉に呼ばれる、そこで見たのは新型アーマーフレームだった。
アークシェル基地の陥落は、約2日後にキラーホエールへと通達された。
「アークシェルが陥落したな」
「ちっ!アークシェルのクソどもが!レールガンが量産されれば、この戦争には勝ってたんだぞ!」
オルカはそこら中の設備に、殴る蹴るなどして当たっていた、だが誰も止めようとはしなかった。何故なら同じ気持ちだったからだ。
「まぁ待て艦に当たるな、しかし第6艦隊、侮れんな」
早朝、朝日がまだ出ていない頃、基地の消化活動も終わり、国連防衛艦隊はアークシェル基地の整理と88cm自走レールガンの回収作業をしていた。
「88cm自走レールガンか…物騒なもんだ」
「おーい!これ空母に乗るのかぁ?!」
「ヴァルキリーに乗せる!メルキセデクのクレーンも借りるぞ!」
余りにも巨大過ぎてクレーンだけでは足りず、大型輸送ヘリ4機も使う大事になってしまった。オサムはその光景を眺めていた。
「オサム!今回はMVPだな!」
「そうかぁ?今回は新型に乗れたから、なんでもOKだぜ」
「いいなぁ新型、私も乗りたーい!」
そうアキ達が話していると、朝日が勝利を祝っているかのように、ゆっくりと顔を出してきた。
「俺たち勝ったんだよな…」
「このままあの鯨も喰ってやる」
レールガンは、ヴァルキリーに乗りアキ達、第6艦隊は第9艦隊及び第7機動部隊と別れ、その場を後にした、アキ達が食堂で話していると、ナナセ大尉が話しかけてきた。
「君たちちょっと来てくれない?話したい事があるの」
ナナセ大尉に連れられ、部屋に入るとそこにはホンダ艦長とメカニック、セト隊長がいた。
「集まったな、今回お前らに見てほしいのはこれだ」
「AFF-01FA?AF-02X?」
「あっ、メルキセデクで見た奴だ」
「そう、これは新型アーマーフルフレームとアーマーフレーム02よ」
画面いっぱいに写された2機の機体、追加装甲AFタイプ、AF02先行試作型だった。
「今回のSAF-01Lの実験から、この2機をテストして欲しいの」
「なぜ?俺たちを?」
「第303技術戦闘隊だからよ、技術ってついてるでしょ、本来なら君達はテストパイロットなの」
「なら新型に乗れるってこと…?」
「そうよ、その代わりデータはしっかりとね」
「分かりました!やった!」
「あんまり気を抜くなよ!機体が来れば毎日訓練だからな!」
「了解!」
3日後、待ちに待ったAFF-01FAとAF-02X、2機、空母ヴァルキリーに到着した。
『新型機到着!テストパイロット、アキ隊員ソラ隊員両名は甲板へ!』
マーシャルが誘導しているヘリは、とてつもなく巨大だった、風に煽られながらもゆっくりと着艦し、中からシートに包まれた新型AFが姿を現した。
「シートめくり上げろ!3時間後には実地訓練を開始する!各員スタンバイしておけ!」
「どう?気に入った?これがAFF-01FAとAF-02Xよ、アキくんはAFF-01FA、ソラちゃんはAF-02Xでお願いね」
「わかりました!」
「メカニック!説明してあげて!」
「かしこまりました」
3時間後 実地訓練が開始された、アキは中距離砲撃訓練と近接攻撃訓練、ソラは近接攻撃訓練と高高度上昇訓練、オサムも長距離狙撃訓練を実施、模擬相手はセト隊長だった。
「お前ら!本気で来い!」
「ぐっ…フルアーマーのせいか、動きが重い!」
「もっとタイミングを見て!」
「貰った!」
セトはアキの間合いに突っ込んで行った。
「させない!」
ソラはそれを阻止し、鍔迫り合いになった。
「どうした!こいよアキ!オサム!今ならガラ空きだぜ!」
「榴弾が…!」 「俺もこのままだと味方を!」
「そんな事言ってっと死んじまうぞ!おらよ!」
「キャァ!」
セトはソラを蹴り飛ばし、アキに模擬弾を放った、アキのAFは綺麗な虹色になった。
「ソラも撃墜だ!オサム!今から行くからな!お前が最後だ!」
ソラを撃墜判定にした後、セトはスラスターを全開にしオサムへ突貫をしかけた、オサムは焦りから150mm対物徹甲ライフルを乱射するが、一発も命中しなかった。
「うっ…うわぁ!来るなぁ!」
「貰ったぁ!」
「そこまで!状況終了!」
「お前ら新型使ってそれかよ、まだまだだな」
「ぐっ…悔しい!」
それからも毎日の様に訓練を実施するが、セトには歯が立たなかった、もう一ヶ月が経とうとしていた。
「おら!またこの死に方かぁ!?」
「甘いですよ!隊長!」
アキは脚部ミサイルランチャーを発射、発射した弾はセトの脚部に命中した。
「うおっ!やるな!だがまだ足だけだ!」
「アキくん!私がトドメを!」
「いい連携だ!」
剣と剣が交わる中、アキはセトにバレないよう、少し後ろに下がった。
「今だ!」
遠くから発砲音がした、セトはそれに気づき回避しようとしたがアキの弾が、バックパックにまでダメージを与えていた。
「おっ!ここまでか」
「やった!セト隊長に勝ったぞ!」
初の勝利だった、3対1の状態でボロボロな状態だったが小さな一歩だった。
「じゃあもう一度だ!」
描いてみたかったフルアーマーが遂に出せました!




