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ひこうき雲  作者: 三毛
第三章 攻勢
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第十九話 雷鳴

約10分に一回のペースで発射してくるレールガン、その度に艦隊は大損害を被る、そこに追加で現れたのは

「砲身冷却完了!撃て!」


「護衛艦あさやけ、被弾!大破炎上!」


「10分間に1発のペースか…よし!レールガンに対して艦を立てろ!絶対に横を向くな!被弾面積を減らすんだ!レールガンに射撃したミサイルは!」


「命中していない模様!」


「少なくとも60発は撃ち込んだぞ!なぜだ!」


「ホンダくん!なぜ後退しないんだ!後退して射程外まで…」


ホンダはそう言われると血相を変えて反論した、今まで戦ってきた戦友が、何も知らない人間に見捨てられると言うのは聞き捨てならなかった。


「では!あの強襲揚陸艦隊は誰が守るんです!もしかしてアイツらを盾にする訳では無いですよね!第7機動部隊もFGS15ぐらい出したらどうなんだ!」


「だが、この作戦は無謀すぎる!」


「相手を上回り、的確に敵に打撃を与えられるのは、レールガン作戦のみだ!」


艦橋は凍りついていた、大佐が准将に盾をついている、それだけで冷や汗が止まらなかった。


「もういい!今から君が全艦隊の指揮を取れ!」


「最初からそのつもりです!」

(これだから現場にいない奴は嫌いなんだ!)


ワハヤ准将は怒りながら艦橋を後にした、ホンダ艦長は少し気を落ち着かせ、状況判断を開始した、気象レーダーを確認したが、積乱雲の姿はなかった。


「あいつらは来ないのか?」


「その…ようですね、先程から動きありません」


「そうか…」

(くそ!なに安心してる!敵に対して動揺など、俺は指揮官だぞ!しっかりしろ!)


ホンダ艦長はキラーホエールが居ない事で、ほっとした自分にものすごくイライラしていた、指揮官として敵に対して恐れを感じていることに、己の責任感の無さに呆れ返っていた。


「こちら第一揚陸艦隊!距離残り50km!」


「よし!敵の迎撃システムの稼働率は!」


「およそ30%ほどです!」


「よし!そのまま突撃だ!」


目の前を前進している揚陸艦から黒煙が上がった。


「なんだ!ミサイルか!」


「こちら、さくらじま!現在敵の攻撃を受け火災発生!」


「レールガンは撃って来ていないぞ!」


『こちら第7機動部隊、戦闘哨戒部隊!敵レールガンの側面に、小型のレールガンを補足!こうげ…』


「シグナルロスト!交信途絶!」


「レールガンに小型のレールガンをつけて防空させてるのか…通りでミサイルが届かないわけだ、何か長距離射撃が出来る物でなければ」


同時期、オサムは山川重工海軍併設工場に到着した、そこには第9艦隊旗艦メルキセデクが入港していた、甲板にはシートに被っている物体が3つ見えた。


「でけぇ…なんだあの空母…金だけはあるんだな」


「俺達の旗艦メルキセデク、全長1,500mだがナイチンゲールやヴァルキリーと姉妹艦なんだ、基本は同じだよ、違うとすれば攻撃と言うより、救助や支援をメインとしているな」


「ならあの時…」


「あの時はベース398や他の基地の救援に向かっていたんだ、そちらにも向かう予定だったが、ベース113に入港中の第7機動部隊に託したんだ」


「そうだったんだな」


オサムを載せた輸送機は、メルキセデクに着艦、そこにはナナセ大尉とメカニックが並んでいた。


「ようこそ、空母メルキセデクへ、長旅ご苦労様、さっそくだけどこっちに来てもらうわ、着いてきて」


ナナセ大尉に連れられ、向かったのは第二格納庫だった。


「これよ新型は」


肩にSAF-01Lと書いてある、AFがオサムを待ち構えていた。


「ん?AF-01Lでは無いのですね」


「ちょっと色々あってね、ステルス技術を盛り込んでみたの、そのstealthの頭文字を取って、SAF、これの派生型でその隣にある、フルアーマーのAFF-01FA計画も進んでいるわ、実験中だけどね、説明してあげて」


ナナセ大尉の後ろから、丸眼鏡で白衣を着た、いかにも研究開発者らしき人が出てきた。


「かしこまりました、今回開発したのは、SAF-01Lと500mm高出力荷電粒子砲及び150mm対物徹甲ライフルになります。テストしていただくのはこの3つです、荷電粒子砲は電力消費が凄まじいので、空母メルキセデクの原子力システムを利用します」


「なるほど」


「今回オサムくんにして貰うのは、ステルスアーマーフレームによる、超長距離狙撃テストよ、それが終わり次第、すぐに第6艦隊と合流して欲しい」


オサムは自信ありげに返事した。


「りょーかい!」



「さくらじま爆沈!護衛艦ひめじも大破!」


「くそ!アーマーフレームを出すべきなのか!」


第6艦隊及び第7機動部隊率いる、第一空母打撃群はレールガンに対して手も足も出せなかった。


「艦長!あれを!」


ホンダ艦長が見たものは、森林を薙ぎ倒しながら進む、もう一台の88cm自走レールガンだった。


「もう一台のレールガンだと!?ふざけるな!」


「左舷より敵艦隊!数はおよそ15!」


「やはり艦隊の戦力だけでは無理か……。300から310までのアーマーフレーム部隊を出撃させろ!スカイボード発進準備!」


『300から310までのアーマーフレーム部隊は、直ちに出撃せよ!』


セト隊長率いる第303技術戦闘隊は、スカイボードに乗り敵艦隊へ突撃する。


「なんとしても上陸までの時間を稼ぐぞ!!」


「了解!」



超長距離射撃!

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