ポテイト男爵によるジャガイモ料理のススメ②
私の名はポテイト男爵!
ポテト――ジャガイモをこよなく愛する変態紳士である。
以前私は、ここでオススメのジャガイモ料理を紹介したことがある。
既にそこでいくつかのジャガイモ料理を紹介したワケだが、そこでは紹介しきれなかったジャガイモ料理がまだまだ沢山存在しているのだ。
今回、その機会を提供してくれる素晴らしい企画があったため、改めて感謝の意を表明する。
元々私がジャガイモ料理のエッセイを書いたきっかけは、SNSで「嫌いなお味噌汁の具ランキング」にジャガイモが入っていたことである。
あんなに美味いものを嫌う者が多いとはなんたることだ! という反感から奮起し、ジャガイモの素晴らしさを伝えるために筆をとったのだ。
しかし調べてみると、どうやら彼ら彼女らはジャガイモ自体が嫌いなのではなく、味噌汁 + ジャガイモという組み合わせが好ましくないらしい。
これは育ってきた環境や家族の好みに大いに影響を受けるようだが、どうにも「味噌汁にあの具はありえない」といった固定観念のようなものが生まれているようだ。
他にも、北海道民はジャガイモの味噌汁を嫌う人が多いなど、地域的な影響も見れれる。
だからジャガイモに限らず、キャベツや玉葱といった味噌汁に入るのは嫌(もしくはあり得ない)という感覚を持つ者が一定数存在するのである。
こういった幼少時に植え付けられた感性は、言ってしまえば差別意識と似たようなものであり、改革するのは正直難しい。
そもそも別に改革する必要性も感じないため、私はこの件に触れないことにした。
前書きが長くなったが、私が言いたいのはここで私が紹介する料理についても、結局はイメージや好みなどで合わない者もいるだろうということである。
個人的に一度は口にしてみて欲しいものだが、どうしても無理であればそっと閉じていただいて構わない。
ジャガイモの素晴らしさについては前回語ったが、何もジャガイモからでなくては摂取できないというワケでもないので、別に食べなくても何も問題は無いだろう。
以上を踏まえたうえで、今回紹介するジャガイモ料理は『ジャガイモの煮っころがし』である。
この時点で抵抗を覚えた者は、このままここを去ることをオススメする。
さて、今ここを見ている者は特に抵抗を覚えなかった者、存在を知らず興味がある者、そして私と同じく好物としている同士だと思う。
まず知らない者向けに説明すると、『ジャガイモの煮っころがし』とは小芋や一口サイズに切り分けたジャガイモを、醤油や砂糖、みりんなどで煮た料理である。
この説明からわかるように非常に簡単に調理できるため、料理に自信がない者でも作りやすいお手軽料理の一種と言えるだろう。
特筆すべきは、その簡単さからは考えられないほど美味であることだ。
たったこれだけの過程で、「やめられないとまらない」という中毒性を生み出すことができるのだから驚きだ。
しかも使用するジャガイモは小芋が中心であり、安価で購入することができる。
基本的には皮ごと調理するため、前回のエッセイで紹介したような皮の栄養素をしっかり得られることも魅力的だ。
小芋が売っていない場合は普通のサイズの芋を切り分けることになるが、その際も可能な限り皮は残しておくべきだろう。
※ただし、小芋は毒素が強いと言われている。店で売られているものであれば問題はないが、家庭菜園などで収穫した未熟芋には十分に注意する必要がある。
見分け方としては、皮が緑色になっているかどうかである程度判断が可能だ。
さて、一応だが簡単な作り方も記載しておこう。
①小芋(もしくは小さく切り分けた芋)をよく洗う
②油が回るまで鍋などで炒める
③水、砂糖・みりん、醤油を加え、照りが出るまで煮詰める
以上だ。簡単であろう?
そして簡単ということは、様々なアレンジも可能ということだ。
照り焼き風にしてみたり、洋風にしてみたりと家庭によりバリエーションも多数存在する。
今の世の中にはそういったレシピがネット上に沢山紹介されているため、それを参考にアレンジをすることで飽きさせぬ工夫もできるのだ。
まあ、私は飽きんがな! ハッハッハ!
ということで今回は以上だ。
またもし機会があれば、私のオススメジャガイモ料理を紹介したいと思う。
では、さらばだ!
今回の企画では禁止されていたが、じゃがりこシリーズを用いたポテトサラダもオススメだ。
もちろんそのまま食べても美味なのだが、ポテトサラダにすることで食卓に簡単に一品を加えることができる。
味付けもじゃがりこの味を選ぶだけで変更可能なので、夕飯のラインナップに迷った際に重宝できるぞ。