学校初日
初日
変装した俺とヘルメスは再び役場に来ていた。
ヘルメスは情報の神だ個人情報などの改変はお手の物らしい。
「タナリ様とヘルス様ですね手続きするので少々お待ちください。」
タナリとは俺の偽名だそしてヘルスはヘルメスの偽名だ。ヘルメスの偽名に関しては1文字抜いただけというかなりの適当ぶりだが果たしてこれで審査が通るものなのか。
「手続き完了しましたこちら学生書です明日から通えますよ。」
「ありがとうございます〜」
少し役場を離れ
「スムーズに行きすぎて怖いな大丈夫なのかよ天界の役場は?」
「まーな天界の中でも最高峰の場所なんだけどな俺様の手にかかればちょちょいのちょいなのよ」
初めてヘルメスの凄さに気づいた日だった。
ロキに成功したことを伝えるため歩いていると見るからに学生と思われる弱神がいじめられていた。
神の世界は階級が全てだ階級が5以下の神を弱神、5から10までを中神、10から15までを強神、15から19までを狂神と言い20に到達した神を最高神と呼ぶのだ。
なので当たり前のように差別も生まれ争いも生まれるのだ。
そして目の前でいじめが起きていた中神が弱神になにやら暴力をふるっているらしいそれを見たヘルメスは素通りしようと歩き始めた。
「おい」
ヘルメスは立ち止まり
「まさか俺にこの雑魚のいじめを止めろとか言わないよな」
「まさにその通りだ」
ヘルメスはため息をつき喧嘩を止めにはいった。
「おいその辺にしとけよ血が出てる」
「なんだよこいつ、この弱神庇うのか?」
「あぁそうだ、だからやめろ底辺が」
その瞬間ヘルメスが宙を舞っていた
「弱すぎだろこいつ」
地面に伸びているヘルメスに爆笑する中神
ヘルメスは情報の分野に関しては神の中でもトップクラスと言われているが戦闘に関してはギリギリ階級5レベル
「おつかれヘルメス〜」
「おいタナトス許さんからな」
「ごめんごめんちょっとからかっただけやん」
ヘルメスに睨まれながら中神の前に立った
「おいおいまたこいつみたいな雑魚が湧いてきたぜ」
こいつ俺に向かって言ってるのか?
「そんなのはいいからかかってきな」
「舐めんなよこいつみたいに吹き飛ばしてやるよ」
瞬間に俺に殴り掛かる中神、それを軽くよけビンタで吹っ飛ばした中神は5メートルほど吹き飛び気絶していた。
「よしロキのとこ行くぞ〜」
ヘルメスに肩を貸しながら去ろうとした時
「待ってください!」
後ろから声がしたそう言えばいじめられてた子を助けたんだっけすっかり忘れていた
「あの私ネイと申します助けて頂きありがとうございました良かったら名前聞いてもよろしいですか?」
「俺はタナリこっちはヘルスそれじゃ」
と言い残しロキの家に向かった。
ロキの家に着くとボロボロのヘルメスを見て爆笑していた。
「こりゃまたタナトスの悪いとこでたな」
「まじ許さないかんなタナトス」
「悪いってもーやんないから」
ヘルメスからの熱い視線を見てまたやることを決めた
「でどうだったん審査は?」
ロキが笑いながら聞いてきた
「余裕で通ったよ」
「サンキューな」
ヘルメスはちょっと自慢げに答えた
雑談してるうちに日が暮れヘルメスと俺は家に帰った
翌日制服に着替え魔法書など必要なものをカバンに詰め学校に向かった。
学校につき俺は役場職員に言われた通り職員室へ向かい残りの手続きを終わらせ、担任に連れられ自分のクラスの前まで来ていた。担任の名前はアテネと言っていたこの名前を聞いたらヘルメスもびっくりするだろと考えていると。
「ここが今日から君のクラスだ」
1ーAと書いてあった、この学校は戦闘組と知識組そして統合組と言う3つのクラスがあるAは統合組、Bは戦闘組、C知識組だろうヘルメスはもちろんC組って言ってたな。そしてクラスに入り教卓の前に立ち自己紹介の時間が始まった。
「今日からこの学校に編入することになったタナリだ得意なことは武力行使よろしく」
これでどうだインパクトのきいた最高の自己紹介これで友達もでき最高にモテる学園生活の始まりだ!!
よろよろー