君は零となった
そして私は、ある考えを提示してみる事にしました。
こんな立場だというのにもう平然としていたのは一種の職業病でしょうか。
「人狼を始めませんか。」私は言いました。
「本当にやるんですか、あれを」彼女の言葉に多少の攻撃性を悲しいことに感じてしまいます。女将はいまだに私を信じ切れていないようです、
「僕は別にかまわない、特にやましいことがあるわけでもありません、」やはり本田さんは私と二人でいるときとみんなでしゃべっている時では明らかに態度が違う感じがします。体格は剛田みがありますが態度は骨川のようでとても愛おしいでしでし。
「俺もやるべきなのではないかと今のところ考えてはいる。要望を無視ればこれ以上に人が死ぬ可能性が高まる」少年は少し考えて言いました。
「では数分後くらいに夕飯ついでに集まるというのはどうでしょう?」本田さんが口を開きました。
「そうだね、」
その後、私も了解し女将も渋々集まること自体には理解を示したようでした。
私は気になることがあったので少し調べてから食堂へと向かいました。
そこにはほかの生きている宿泊客と女将はもう全員集まっており、今から人が一人危険な状況に追放されるという緊張感と人がなくなってしまったという喪失感それにおかみの持つ黒くて重い非現実性がこの空間に見事、凪を作っていました。
特に、挨拶が交わされるわけでもなく、くるりぬゆりゆるりするりゆるゆりと少年から会話は始まります。
「まず田畑さんが誰に殺されたと思うかを一人一人発表していこう」
「ちなみに俺は本田さんだとにらんでいる次点で明智さんかな。」
短刀を直入しました。でりかしを細切れにしながら。ですが私にとってそれはうれしい物でした。
「私は、私は」何も言わず視線で伝えようとしていました。
彼女は私の方を獲物を借るトラのごとく見つめています、とってもずるいです。
彼女は虎の威を借りようとするおつぱおでつかいメストラです。
本田さんは言うまでもなく端的に端的に
「明智さんですかね」
「私も本田さんですよ」文字通り相思相愛なようです。
「なるほどお三方何か根拠はある?」
「明智さんの部屋に死体があった、それだけのことです。確率的に言えば彼女が四人の中で一番怪しいのです。それがもし間違いであろうと。別にあの倉庫に贈られたからと言って確実に死ぬとは限らないわけですし。誰かが見張りに入ってもいいわけです。」
できないとわかっていて言っていますねこのお人。さすがで
「いや不可能だ、わかっているだろう。こんな寒空の下凍死体が二つ出来上がるだけ、、」
みんなが言わないで置いたことを言える人ってとても優秀なのでしょう。
「ついでに私も反論していいですか、殺人犯の本d-さん」
少し彼はむっとしたようでした。
「こちら殺人犯の本d-応答します。あなたは今日部屋から出たのですか彼女を殺害する以外で」
「出ていませんよ自動販売機でサイダーを買う以外は、ほとんど、」
「その時私はあなたより先に帰ったはずです。では私には言うまでもなくあなたの部屋に入るタイミングなどなかったはずですが、まさかあなたが部屋にいるときに入れた何て言うんじゃないでしょう?」
「それがあるのです。あなたには時間が、私がワタスであるということを利用したのです誠に卑劣に美しく。殺し運んだのは最初の会議のタイミングです。私はあの時、最後に帰ったのですその時です。」
「おふざけの人ですね、あなたはいくら最後に帰ったからと言ってそこまでする時間はないでしょう。」
「ありますよ私は車いすに乗っているのですから。タイヤが雪に挟まって部屋に戻るまではかなりの時間が掛かりました。そうリスや人ひとりをぶっ殺せるくらいにはねぇ」おそらく自動販売機の三ツ矢サイダーには睡眠薬が塗ってあったのでしょう。それを使って眠らせあたかもその時に死体を運んだかのようにしたのでしょう。
私から「その時に運んだんだ」といわせ、あの動画でアリバイを確定させる腹づもりなのでしょう。そうはいきまふぇん。
「そうですかそうですか、嫌いなのですよあなたが絶望的に。まあはその点については今はいいでしょう、しかしあなたの部屋以外で血痕が出ていないことも確かなのですよ」悪口を言われたそれが少し興奮しました。
「いえこれも説明できます。質問してもよろしいですか女将と木原少年いえ木原君と木原さん。
あなたたちは親戚で同じ部屋に住んでいるちがいますです?」
「ああご名答、俺もそれを利用したんだと思っていた」
「普通17歳まだまだ子供とはいえ男女まず同じ部屋というのは考えられません、それに話し合いを見る限り彼女と彼氏のような親しすぎる間柄でもないつまり二人は親戚。何らかの理由で彼は女将に泊めてもらっているのです、なので仕方なく二人同じ部屋で寝ていた。それにこの旅館は部屋の数も多くはない、一つ部屋が余るのです。
つまりあなたは部屋を二部屋借りそこに彼女を呼び出しブチころがした。それの証拠に先ほど扉を確認したらあなたの部屋の食堂側の隣の部屋以外は入ることができたし、ほかの部屋には血痕はなかったおそらく大胆にもそこで、ぷうチンしたのでしょう。」
「どうやって呼び出すのだ?」
「簡単な話なのですよ。だって私たちいえ女将以外はどこが誰の部屋なのかなどわからなかったのですから、本田さんが呼んでいたよ、など言えば容易にそこに呼んでぶっ殺せます。女将と彼女は仲がよさそうでしたし。死んだ時の反応を見る限りね。しかもおかみは巨乳です。つまりあまり頭がよくないのですよ、であるからして女将は気づきません。」悔しくてハンカチをかみしめるみたいに女将は胸を口の中にホウバりながら私をにらんでいます。
「ほう意外とわかってるの」本d-の発言
「はい、そしてこれが私の気づいた最後の真実です。あなたは何度か殺人をやっていますね」
「なるほうどバレてしまったわけだ、半分は」
「おいどういうことだあんた」少年が言ってほしいことを言った。
「いえね、まあ気付いていると思うのですが、私、探偵なのです。
さっきサイダーを買いに行ったといったでしょ、その時この人はその時点で私が探偵であることを言い当てたのです。そのときは本物の占い師なんだーやばすぎー程度にしか思っていなかったのですが、
彼は見てきたと言ったのです。見たではなく見てきたと自分が自分ではないかのようにこう言いたくなるのは何だろうなーと、
これはもしかしたらよくある映画みたいに何度も死に、
新しい自分としてタイムリープでもしているんじゃないかなあと、そう考えたんですよ。」
「反論しないのですか?」
「別に、逃げるもん」
をい
彼は玄関からもう暗くなった冬の空に飛び出しました。
私は銃を女将から取り上げて膝に添え必死に腕を回しました。
・・・・・
今僕は暗闇の中、不審人物に追われているのです。
これから襲われてブチころされてしまうことまでわかっているというのが誠に悲しく少ししがないものですが、
こんなことになってしまったのも、僕が少しばかりの能力を授かったからなのです、
歩けるというほんの少しばかりのね
彼女のように深くを知らずして浅くを知るというのは、地雷原に積極的に近づき取り除こうとする見習いマインスイーパーのようで、一番危険なものなのだということを今肌で感じ取っております。
私は親切な殺人鬼なので少し走るペースを落としました。
言うまでもなく僕が本当に好きなのは探偵さんなのです。
人を殺すことと巨乳くらいしか好きなものはなかった僕にありがとうと言ってくれた、彼女が好きでした
僕は一か月ほど前に同窓会に行きました。その時にはもちろん彼女は来ていませんでしたが、彼女についての噂が上がり彼女が探偵になったのではないかというのを聞き、みんな疑っていましたが、僕だけは本当だろうと確信しました。
いてもたってもいられず探偵さんには二週間前にかの手紙送っておきました。
彼女がもし探偵になったのならくるだろうとはおもってはいましたが。それのせいで全然怖がっていなかったのはほかの方からしたら不自然に見えたかもしれませんが、まあ今となってはどうでもいいでしょう。
今回も前回も似たようなやり方で殺せば気づくのではないかとそう思ったんですが。
それはかなわなかったかもしれません。まあ僕の背がだいぶ大きくなってしまったというのもあるのでしょうが、
だけれども、今まであの方法で殺したことのあるのは田畑さんそして、彼女の父親だけなのですから気づいてほしいものです。
だってあの殺人はもともと彼の父親を彼女に気づかれないように殺すためのやり方です。
まあ前回は彼女の父親の好きな三ツ矢サイダーに睡眠薬を入れ彼女が私の殺人に気づかないように殺したので、厳密には少し違いますがね
僕はタイムリープなどしていません、唯のしがない殺人鬼本d-なのですから、
追いつかれましたか、
「まって」
・・・・・
止まった。
本田君が言った「あなたはなぜ探偵となったのです」
「私が探偵なったのは別に悪を懲らしめたいとかいう正義感じゃない、ある殺人鬼を
いや私を助けてくれたサンタクロースを見つけたかった。
ただそれだけだったの、
ある朝私が家を無理やり追い出されて寒空の中で爆睡しちゃって、起きたらしまっていたはずの鍵が開いてて恐る恐る入ると手首を切られたお父さんの死体が置いてあったの。
私はそれが何よりもうれしかった。最高にサイコなクリスマスプレゼントだったわ。
あの時はありがとうサンタクロース、タイムリープとか照れ隠し、ほんとごめん、
あなたは逃げるための翼を持っていなかった私をトリカゴから逃がしてくれたの
私は翼も足も持たない蛇だからあそこまでしてくれないと出れなかった。
だから、本当の感謝を君に
次は私があなたを逃がしてあげる、
優秀な優秀な殺人鬼本dー」
銃声響き
君は零となった。