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ネトゲの夫の中身がクラスのイケメンとか聞いていない  作者: Crosis
ssストーリー(完結後の日常編)
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安心して任せられる

 とりあえず、峰岸先輩もあの日以降私にちょっかいをかけて来ることも無くなったし、当事者全員幸せなので良しとしよう。


 峰岸先輩は既に善子先輩の尻に敷かれている感じなのだが、何だかんだで嬉しそうなのであの形があの二人の形なのだろう。


 まぁ、峰岸先輩の場合は結婚の理由が理由な為、嫁や嫁実家に強く出れないだけかもしれないのだけれども、それはもう致し方ない事である。


 私の場合は、尻に敷いているつもりがいつの間にか尻に敷かれている気がするので深く考えたら負けのような気もする。


 とりあえず、今が幸せだと感じているのならばそれで良いのである。


 そして当のわたしはというと、今が幸せ過ぎてまるで毎日が夢心地のようであると共に、気が付いたら水樹と出会ってから今までの記憶を思い出してはニヨニヨと口元が緩んでしまうというのを繰り返している。


「あの、この場合はどうすれば良いのでしょうか?」

「ああ、ここの商品は基本的に商品外箱か商品の取扱説明書に保証書が付属している場合が多いので一度在庫を確認して、保証書があればそれに従ってそちらに記載している電話番号へと連絡、保証書が無い場合や返金対応ご希望の場合はこちらで初期不良対応という流れです。 なお在庫確認にて商品を開封した場合は森さんへ商品番号と共に『在庫確認の為開封済み、訳あり品へ』というメール連絡をして机の上に分かるようにおいて来てくださいね。 あと在庫も一個減るので在庫調整も忘れずに」

「は、はいっ!! あ、それとこないだの方から『消費者センターに言いつけるぞ』ってきているんですけど、どうしましょうか?」

「その場合は『どうぞよろしくお願い致します』的な内容のメールを返して、ブラクラリストへその内容と、ブラクラリストのランク、以後の取引の有無を設定して完了。 それでもまだ言ってくるようならば『できません。 また次回からご返信は控えさせていただきます』で以後無視しても大丈夫よ」

「ありがとうございますっ!!」


 うむ。 私の後釜として入って来た新人ちゃんである新谷ちゃんも良い感じに育てきたので、嬉しい限りである。


 これならば私が辞めた後も安心して任せられるであろう。


 覚えるまでは大変だけれどもここまでくれば後はイレギュラーな客対応さえ臨機応変に対応できるよう経験を積んでいくだけである。


「や、山田先輩っ!! 今日一緒にお昼行きませんかっ!!」

「良いわよ? どこにする? 行きたい場所はある?」

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