表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネトゲの夫の中身がクラスのイケメンとか聞いていない  作者: Crosis
ssストーリー(完結後の日常編)
56/94

家族1

「水樹君は好き嫌い無かったわよね?」

「あ、はい。 お母さんが作る料理は全部美味しいので食べたく無いと思える食材を見つける方が難しいですね」

「あらもう水樹君ったらっ! 本当の事言わなくて良いのにっ! どっかの娘に水樹君の爪の垢を煎じて飲ましてあげたいわねっ!」

「むしろ料理上手のお母さんの作ったご飯を毎日食べているからこそ娘さん達は舌が肥えてしまったのでしょう。 これも料理上手の弊害かも知れませんね」

「それもそうね。 料理が上手過ぎるってのも考えものねぇ」


 …………ん?



「それでー、水樹君。 今度の釣りなんだけどね、ここに行こうと思うんだけど良いかな? 水樹君は釣りが初心者だっていうからね、初めは比較的釣りやすいサビキ釣りで行こうと思っているからさ。 ここはこの時期サビキ釣りで良く釣れるぞ」

「あ、お父さんと一緒に行けれるのならば例え釣れなくても俺は楽しいので。 でもお父さんと一緒に釣れたらもっと楽しいと思います。 そしてお父さんが釣れると言うのであればその場所で間違い無いでしょう」

「あぁ、息子と一緒に釣りをするという夢がついに叶うのか……」

「大袈裟ですよお父さん」

「次は一緒に晩酌だなっ! それまで待ち遠しいなぁっ」



 …………んん?



「ねぇねぇねぇっ!! ちょっと写メ撮らしてっ! クラスの友達に送るのっ!!」

「そう言われても俺はお姉ちゃんの彼氏だからなぁ」

「えぇーっ!? あんなケチほっときなよっ! そして私と付き合っても良いと思うんだけどなぁ? 私、お姉ちゃんみたいに束縛なんかしないよ?」

「うーん、魅力的な提案なんだけどやっぱ俺はお姉ちゃんの事が好きだからね。 でもそうだね、写真位だったら俺からお姉ちゃんに許可して貰うから撮っていいよ」

「流石私の王子様っ!! こう、私を後ろから抱きしめる感じでポーズ取ってっ! 大丈夫っ! ただの撮影のためのポーズだからっ! …………っと、ひゃーっ!! 良い写メ撮れたマジ神皆んなに自慢しよぉおおっ!!」



 …………んんん???


「ちょっとっ!! 何私の家族に馴染んでんのよっ!? てか馴染みすぎでしょっ! あんた達も何で彼女である私を差し置いて水樹と絡んでんのよっ!! 水樹はわ・た・し・の彼氏なんですけどっ!?」

「あら? 美奈子居たの? 居るなら居るって言いなさいよ」

「だってお前たちは父さんの趣味に付き合ってくれないだろう? これでも父さん寂しかったんだからな?」

「は? 独り占めうざいんですけどぉー」


 なんだろう? 今なら流石に家族をしばいても大丈夫だよね?


 今日程家族をしばきまわしたいと思った日は無い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ