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ギルティー

そして私はこの催しの参加者名簿にサインをするのであった。





「いつまで落ち込んでんだよ。今日は文化祭当日なんだからパーっと行こうぜ?パーっと」

「それが出来る程俺は図太くも無ければ無神経でも無いんだよなぁー」


始業式が始まって一か月近くがたった。


初めこそミナは登校していなかったのだが今では変わらず登校しているのでひとまず安心と言ったところではある。


変わった事と言えば俺とミナとの間に距離が出来てしまった事ぐらいであろうか。


最近ではゲームにもログインしてこない為、気にならないと言えば嘘になる。


人によってはたったこれだけと言う人も、目の前の木田とかいうバカがいる様に中にはいるのだろうが、俺は未だにその事を引きずっていた。


「しかしお前がフラれるなんて信じられないな。百戦錬磨のイメージがあるからなー。一体何をしたらフラれるんだよ?」

「そうは言われても恋愛の経験なんかねーからな?こと恋愛に関してはずぶの素人だといつも言っているだろうが」

「うわ、これだから何もしないでもモテる奴は。羨ましい。一回は俺も言ってみたいもんだわ、腹立つ」

「はいはい。とりあえずこの姉に借りた『好きって言わせてみせる』っていう少女漫画を参考にしてみたんだが………」

「は?バカなのお前?ここ最近の恋愛音痴振りはどう考えてもその漫画を参考したせいじゃねーかよっ!!馬鹿だ馬鹿だと思っていたけど救いようもねぇバカだなお前っ!!そんな漫画に頼らず俺に聞けば良かっただろーが」

「はぁっ!?初めての恋だったんだから仕方がねーだろ?他に相談する奴もいねーしっ!」

「え?俺に相談するくだりは無視ですかー?もしもーし?」

「お前彼女出来た事は?」

「自慢じゃないがゼロ人だっ!!」

「それが答えだよ」

「いやいやいやいや、少女漫画をバイブルにする様な人に何で見下されなきゃいけないんですかねっ!!漫画と現実の区別が出来ない人ですかねっ!?しかもよりにもよって『好きって言わせてみせる』ってっ!!もうこれセクハラ一歩手前じゃんっ!!まさか強引にキスとかしたんじゃないだろうなっ!?」

「………………悪いか?」

「ギルティーーーーっ!!お巡りさぁぁぁぁああんっ!!」


何で彼女が今までできた事ない奴にここまで言われなきゃいけないのか。


納得がいかないのだが実際にこうしてフラれているのも事実な為強く言い返せないのが腹立たしく思うものの、それでもこうやって言い合っている間は何も考えなくて良いのでほんの少しだけは有難く思っている。


「ねぇ、聞いた?」

「聞いた聞いたっ!うちのクラスの山田が美少女コンクールにエントリーした話でしょ?一回鏡見ろって話だよね」


誤字脱字報告ありがとうございますっ!

ブックマークありがとうございますっ!

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