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高城の身体で興奮しちゃってる

「じゃ、私も青春という大海原に行ってきますかね」

「おま………死ぬぞ?」

「それが今回の私のキャラ設定だから」

「その意思や見事…………骨くらいは拾ってあげるわよ」


そして眞子は徐に立ち上がると自殺行為の言葉を言った後死んだ魚の目だった彼女の目がきゅるりんっ!と輝きだし、目の中に星が散りばめられ「みんなーぁっ!!私もまぜてぇーっ!!」と若干ぶりっ子ぶりながらリア充達の輪の中へと入って行く。


その眞子の変わり身を見て素直に気持ち悪いと思ったのだが、ここは武士の情けで言わないでおこう。


あと、パーカーを羽織っていてなお分かる、眞子が走る度に上下に揺れるそれを見て鼻の下を伸ばしまくっている男子たちは私を含めクラスの女性達にも射殺さんばかりの視線で睨まれている事に気付けていない、とんだゲス野郎達である。


その性欲を抑える為に全員去勢してやろうか?資金はクラウドファンディングで集めて来るわ。


貧乳、ではなく慎ましい美乳達の結束を見せる時が来たようねっ!!


「ふひぁわぅっ!?」


そんな事を思っていると左首筋から頬にかけて氷を押し付けられたような寒さを感じ、思わず変な声が出て飛び上がってしまう。


「そ、そんなに反応するとはっ、ひいひいっ、腹痛いっ」


そして何事と涙目になりながらも後ろを振り返れば手にペットボトルのソーダとボッカリスエットを手に持ち、腹を抱えて笑う高城の姿が目に入ってくる。


「し、仕方ないじゃないっ!!そんな事されるなんて思ってすらいなかったんだからっ!!急にされたら誰だって同じような反応するわよっ!!」

「ああ、そうだな。そういう事にしといてやろう」


そして顔を真っ赤にしながら抗議する私を軽くあしらい、未だ笑いながら高城が、まるでそうするのが当たり前であるかの如く私の隣へと座る。


「ソーダとボッカリ、どっちがいい?」

「…………………………ボッカリ」

「ほい、ボッカリ。お金は良いからな。一応今日の事は感謝はしてるし悪いとも思っているからジュースじゃ足りないだろうけど、だからこそとりあえずは先にジュースくらいは驕らせてくれ」

「…………………………ありがと」


そして私はというと地味に鍛え抜かれた高城の半裸がま隣にいるせいで今までの怒りなど何処かへぶっ飛んでしまい、なんとか言葉を返す。


悔しいけどちょっと高城の身体で興奮しちゃってる事が悟られない様にする事で精いっぱいである。


顔もイケメンなら身体も、なかなか、そう、なかなかやるじゃない。



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