表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/94

最初から頭がおかしな人だって事は知ってる

いくら普段しない化粧を母親に教わりながらではあるものの施し、普段セットするのがめんどくさいという理由で後ろに一纏めにしている髪を妹に教わりながら何とかふわふわの髪型へとセットし、しもむらではない普段着ない様な服(一張羅)を着ていたとしてあの状況で私だってバレていないと、隠し通せていると思える程流石の私もバカではない。


だからこそ、今こうして『あとは寝るだけで明日がやってくる』という状況にラノベを読んでいる間は現実逃避が出来忘れていた現実に頭を抱えて胃がキリキリと痛み初めているのである。


こんな私の辛さなどクラスのヒエラルキーの頂点に君臨する高城には分からないでしょうけどねっ!!


『そうか?普段と雰囲気が全く違ってたしバレてないと思うんだけどな』

『流石、ヒエラルキーの頂点。バレても学校生活に支障が出ない故の余裕的な解釈、ありがとうございます。そして一発殴らせてください』

『なんでまたそんなに不機嫌なんだよ。てかもうさっきからハンマーで俺を殴ってんだけどっ!?』

『うるさいわね。男なんだからネットゲーム上とはいえどんと妻の奇行を受け入れれるくらいの器量を持ちなさいよっ!器が小さすぎるのではなくてっ!?』

『えっ!?俺が悪いのかっ!?そもそもそのハンマーってよくよく見てみれば一年前にクエストクリア報酬で貰える全武器の中でも攻撃力が一番高いカースシリーズの武器じゃんっ!!何でその明らかに埃被ってそうな武器をわざわざ武器庫から探し出してまで装備して攻撃してるんだよっ!!その事が無駄に分かってしまう分なお怖いわっ!!』

『ふん、これに懲りたら夫として精進するように』


まったく、器の小さな男はこれだから困る。


しかしグラン改め高城はそんな私の反応を見て少し安心したような表情をすると頭を撫でながら口を開く。


『いつもの調子出て来たじゃねぇか。もう大丈夫そう?』

『………………………………………………………………うん、い、一応、ありがと…』


だ、だからそういうところだぞっ!!高城!





「ど、どしたの?ミーコ。学生鞄で顔を隠したりして、傍から見ればただの頭のおかしくなった人だよ?私はミーコが最初から頭がおかしな人だって事は知ってるから良いけどさ」


普段の私は売られた喧嘩は買う女なのだが本日ばかりはそうもいかない。


何故ならば相手はヒエラルキーの頂点グループという青春力が桁違いの相手であるからして、私と同じ青春力底辺である雑魚の喧嘩など買っている暇などないのである。


「おーい、口から全てだだ洩れだぞー、ミーコ?お?私売られた喧嘩は買うわよ?」





誤字脱字報告ありがとうございますっ!

ブックマークありがとうございますっ!

評価ありがとうございますっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ