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出来れば、ここにいたいです。  作者: 愬月茉乃
第1章 「ゲーム本編」開始前
16/57

違う

すみません、いつもより短いです。

 私は率直に、私の受けた印象が異なっていることを伝えた。


「実は、ルファリエラさんはきっと違う印象を受けていると思ってお話ししました。普段は私達家族にも、あまり気を許していないようで。姉は人に自分の意思で何かをすることが有りませんでした」


「姉が、初めて他の人を、自らの意思で招いたと聞き、驚きました。私達にも、少し心を開いてくれるようになりました。きっとルファリエラさんのお陰です。貴方がいい人で良かった」


「これからも、姉をよろしくお願いします」


「はい……こちらこそよろしくお願いします」

 

 オーガストにこちらこそと言うのが合っているのかは微妙な気がするが、まぁいいだろう。喋った言葉は戻らないのだから。


 私は馬車に乗り、サンフィル公爵家を後にすると、オーガストの言葉を思い出した。


 「きっとルファリエラさんのお陰です」彼はそう言ったが、はたしてそれは本当だろうか。お茶会のとき話し掛けて来たのは私ではなくデイジーからだった。面と向かってちゃんと話したのもあのときが最初だと思う。私に心を開いていたとしても、その理由が分からない。素直に「私には気を許してくれているのね!」と喜べば良いのだろうけど、妙に引っ掛かる。


 それともし、私の記憶が正しいのなら、ゲームではオーガストはデイジーの兄だった。オーガストの性格が違うのも、生まれた順番が違うから?


 他にも、色々とゲームと違う点が多すぎる。私もそうだし、ステア殿下も前世の記憶を持っている。思い返せば、ゲームのルファリエラが幼少期にケーキの食べ過ぎで太ったなんて過去は無かった。


 ゲームの知識をこれからまた思い出しても、役に立たないことが出てきそうだなぁ。


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