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入学式

疲れた

今年も春がやってきた。

まだこの学校は辞められない。

今年は担任をすることになり、明日の入学式のために、生徒の名前を覚えなければならなかった。

スラスラと見ていると、そこには驚きの名前があった。


マイク・ダルメシアン。


このシュバルツ帝国の第二継承権を持つ皇太子だった。

しかし、驚くのはそれだけではない、彼は表では皇太子で登録されていだ、女性だったのだ。国家機密の情報なのに、なぜ一平凡教師の僕に教えてくれるのかはわからないが、あまり深く探らないでおこうとおもった。


入学式はみんなの声を読み上げていき、生徒がそれに呼応するのだが、隣のクラスの担任のトウゴク先生が常に読み上げるときに笑っていて、後日保護者から大量のクレームが届いていた。


その夜もクリスティナは校長室に僕を呼び出した。いつも通り、目にも見れない痛い仕打ちをされるのかと思ったが、今日の奴は真面目な顔だった。そして彼女は重い一口を開いた。


「昨日の朝、国の方から命令が来た。マイク・ダルメシアン皇太子様を当学園のアルベ...殿に教育を頼むとな。」


「よかったな。お前、今日からしばらく平和な暮らしができる。」 


クリスティナがひたすら喋っているが言葉が出ない。何せ、俺の名前を知っている人は両親と、この女しかいない。僕は本名を明かすことを許されなかったのだ。


何故か。それは話すと長くなる。僕 俺が生まれて7日目の朝、母親が自分の名前を読んだ瞬間、魔王が復活した。

その3日後、勇者が召喚され、魔王を倒しに行くことになった。

そして一年が経った。俺は少し言葉が分かるようになり、自分の名前を覚えようとしてた。そんなときだった、世界に厄災が一気に訪れた。

まず、雷とは到底言えないほど強力な電気の塊が空から降ってきた。

次に、空からみぞれが降ってきた。普通のみぞれではなく、半径1キロ、秒速1kmの速度でだ。これによって世界の人口は半分になった。

それだけでは終わらない。

最後に邪神が現れて、この世の中に一つの呪いを施して帰った。

それは「アルベルト」と言葉を発するだけで、この世界の全住民が死ぬことだ。

さっきクリスティナがアルベルトではなく「アルベ」としか言わないかったのはこれを考慮してのことだった。


さて、このように、俺の名前は禁句とされていきたわけで、知っている人はいない。そうおもっていた。母親は俺を恐れて、自殺。父親はその後精神崩壊してしまい、どこかへ言ってしまった。そんな俺がお世話になったのは孤児院だったのだが、それはまた別の話。






眠い

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