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炎上芸人とそういう奴を題材にした企画ってさ……

 やぁ、みんな。本当に久しぶりだな。

 知らない人のために自己紹介させてもらうけど、僕は赤城(あかぎ)てんぷという山賊だ。


『赤城てんぷ』でひとくくりの名前だから、赤城が名字だとか、てんぷが名前じゃないの?だとか、そういった間違いだけはしないでくれ。良いね?


 ただ、高海(たかみ)千歌(ちか)をチカッチって略したり、アカシック・テンプレートをアカテンって略す感じで、僕を親しみを込めて赤城さんと呼ぶのはアリだ。ただし、どこぞの食いしん坊お姉さんと混同するのだけはやめてくれ。単純に困る。





 さて、僕は普段恥ずかしげもなく"HEAPS(ぼた山達)"とか山賊感丸出しの名前を名乗っているんだけど、何の間違いかこのニナ=ロウ界を解脱した事によって、超高位的な神々しい存在になっちゃったんだよな。


 最初はどうしたら良いのか分からなかったけれど、今は解放感でめちゃくちゃ気分が良いから、他の小説投稿サイトを自転車で横断したりしながら生活している。


 今も気分がノりすぎたあまり、ブランデー、スイート・ベルモット、ベネディクティンをカクテルしている真っ最中なんだ。


 ここまで言えば、聡明な諸君なら既にお分かり頂けるだろうけど、この3種を掛け合わせて出来るのは〜……。





 そう!人類最高峰の味わいが口中に広がる奇跡のカクテル、"フロープ"!!





 まさに、『めちゃすこ♡』と言いたくなる事請け合いの一品だな。


 ……ただし!どんなに旨そうだからとはいえ、自転車を運転しながらこのカクテルを飲むような真似だけはするなよ。


 僕は当然、フロープを飲むときは自室で一息つきながら落ち着いて飲む。


 だってそうだろ?自転車に乗りながら酒を飲んで事故るなんて、まさに最低最悪の一言に尽きるはずだ。



 えっ?……『最高峰の味わいと、最底辺な人間性で丁度釣り合いが取れてるじゃないか。そのくらい好きにやらせろ!』だって?……馬鹿言うな。



 ……あのな、お前みたいな馬鹿が、旨い酒を飲みながら上手い事言った気になって何の足しにもならないくだらない事故を起こすから、僕らみたいなまっとうな自転車乗りが事故を起こした本人以上に馬鹿を見る羽目になるんだ。


 そんな奴に、自転車に乗る資格なんか絶対にないね。断言出来る。


 せいぜい、30万円の合宿費用とやらを無駄使いしながら、いずれ歴史から淘汰される"自動車"とやらの免許でも取ってろ!オラッ♡(パンッ、パンッ!)









 ……ふぅ、話が少し逸れたな。


 まぁ、そんな事はどーでもいいから、とりあえず僕が現在連載中の『ネコ丸』を読んでくれ。……と、これで今回のノルマは達成したかな?そんじゃ、本題に入らせてもらうとしよう。


 今回のお題はズバリ、『炎上芸人とそういう奴を題材にした企画』についてだ。


 聞けば何でも最近このなろう界隈では、僕に似た名前の炎上芸人を偲ぶっていう名目の企画が開催されているらしい。


 僕自身お祭り好きなんでそれ自体は別にどーでもいいんだけど、この企画自体が根本的に間違っているんじゃないか?と思うんだよな。


 だって、炎上芸が行き過ぎて三回も警告を受けてBANされるような奴なんだぞ?


 自分が気に喰わない、間違っていると思った論調、エッセイ、個人……果ては運営。


 手当たり次第に噛みつきまくりながら、泥仕合の果てにこの”なろう”から強制退去させられた奴を題材にしてるっていうのに、みんなが仲良しこよしで自作品を持ち寄って、挙句の果てに和気藹々ってのは一体どういう了見なんだ?


 無駄にキャピ、キャピ♡しやがって……お前等、女子会でも開いてんのかよ。もしくは、”つくるとたもつ”のリスペクトか?


 そんなしょーもないモンの前に、まずは炎上芸人君本人にその百万分の一程度で良いから、敬意を向けてやったらどうなんですかね?


 君達が本当の意味で炎上芸人君を題材にしているっていうんなら、まずはこんな仲良しごっこの集まりみたいな企画が持ち上がった時点で、その矛盾点を指摘するようなエッセイの一つや二つを投稿しているはずだろう。


 なのに、この企画の参加者ときたら……揃いも揃って、当たり障りのない称賛を書きながら、これまでの顔なじみや新しく知り合ったユーザー相手にヌルい馴れ合いに終始するのみ。


 ……ハァ~、そんなモンは常に本音でぶつかってきた炎上芸人君本人が一番嫌がるような事だって、簡単に気づくことだろ。それで本当に彼を偲んでいるつもりなのか?


 参加している君ら全員、根本的かつ圧倒的に、彼に対するリスペクトないし愛が足りてないんだよ。”愛”が。


 ……ったく、人がせっかく開催してくれた企画を、しょうもない売名行為のためのシケモクに使いやがって。





 あぁ、もちろん全部が全部、この企画に参加するような奴らが悪い!なんて言うつもりはないぜ?


 何故なら、このツギハギだらけの企画を起ち上げたのは、今例に挙げたような参加者じゃなく、主催者だからだ。


 思いついてそれを実現するだけの行動力は見事だけど、それならそれで一番のコンセプトっていうか、肝心要の炎上芸人君の在り方を脇に置き去りにしてちゃ意味ないだろ。


 僕からすれば、彼の果敢に問題点に斬り込んでいく姿勢とか自分の名を上げるために身体を張るバイタリティと同じくらいに、幼稚とも捉えかねられない自己顕示欲とか明らかに理性で制御しきれてない攻撃性っていうのも、間違いなく炎上芸人君がこの”なろう”で見せてきた彼の本質の一部なんだからな?


 いくら、「本人の真似だけじゃなくても良いですよ~!」って告知したところで、そういう要素を極力そぎ落としてただ彼に関する作品を持ち寄るだけの企画を開催したら、そりゃうわべの喋り方を模倣した作品が横行するばかりになるって分かりきっていた事だろ。


 そんなのは張りぼて以外の何物でもないし、彼の事をそんなに知らない他の参加者がそういう一面に触れないまま終わるっていうのは、ある意味特定の個人を美化している行為みたいなモンだよな~……と僕は思うんだが、どうだろう?穿ちすぎかな?


 まぁ、僕も狂犬じゃないんだ。何も手あたり次第に仲の良いユーザーの人達にまで噛みついていけ!なんていうつもりは毛頭ないよ。弱い犬ほど良く吠える、って言うしね。



 僕が言いたいのは、やはり、魅せ方。



 ただ、彼に関する作品を集めるだけじゃなくて、ここは炎上芸人らしく、



『あぁ、お前等どうせ泣き言を口にして被害者面しながら、自分を正当化してよちよち感想欄で慰めあうような糞エッセイしか書けないのは分かってるから、自信がない臆病者は回れ右して帰ってくれて良いよ?……ここから先は、魔王に立ち向かえるような本物の”覚悟”がある勇者だけが挑める場だしさ……!!』



 みたいな表記があるだけでも、この企画が纏う雰囲気ないし臨場感ってモンが格段に変わってくると思うんだよな。


 この剣林弾雨を彷彿とさせる怒涛の勢いの言い回し……使ってくれても良いんだぜ?









 ん?何だよ、まだ話があるのか?


 僕は『ネコ丸』執筆の資料として、プリコネのガチャ排出動画を見なくちゃいけないのに……。


 なになに……『企画者の不備に言及するなら、参加者が負うかもしれないリスクにも触れろ!』だって?


 ……あぁ。炎上芸人君はその芸風から色々な人達から慕われたりする半面、彼を通報したりして恨んでいる人間もいるから、そういう奴らから参加者の安全を守るように要請しろ、って事か。……イヤだね。



 あのな、そんなモンは運営やら企画者……ましてや、ロクに知りもしない僕に泣きつく前に、ネット上で自作品を投稿する全ての人間が持っておくべき当然の”覚悟”なんだよ。


 このなろうでは、無料で作品を投稿出来る代わりに、リスクも野放し状態で辺りにゴロゴロ転がっている。


 なんせ、ここはリアルと違って殴った奴が強いんじゃなくて、殴られて被害者面しながら泣きわめく奴が強いんだ。


 ここはそんなだから、作品はおろか感想欄でちょっと突っ込んだだけで『誹謗中傷だ!』って傷ついたアピールをしながら、人を罪人扱いしてくるような脳内”悲劇のお姫様”症候群の馬鹿がワンサカいやがる。まさに、”Lost Princess”……。


 君達なろうユーザーは、そんな無法地帯に裸一貫で何の武器も持たずに足を踏み入れたんだ。


 自作品が不適切って理由である日突然BANされるかもしれないし、感想欄でそれこそボロクソに書かれるかもしれない。……あるいは、執拗なアンチに粘着されたりとかね。


 そんな中でこの荒野を生き抜いていくには、一人一人、このなろうで活動する全てのユーザーが、何が起きても受け入れるという本物の”覚悟”を持つことだ。


 だから僕はどんな作品を書いても決して削除なんかしないし、感想欄で誰でもウェルカムのフルオープンにして全て答えて保存している。


 嘘じゃないぜ?


 試しに、この作品の感想欄に「やい、赤城てんぷ!!お前、なろうでは山賊とか息巻いているけど、職場ではそんなに親しくない年上の同僚から、アイドルアニメのキャラクターグッズが欲しいかどうか聞かれるようなオタク野郎なんだろう!」とか書いてみろよ。僕はなんら困りません。









 クッソ~、田所の野郎……!!









 とにかく、リスクがあるって言うんならそれは自分で防御・回避すべきだし、どれだけ勇ましい事やら正論らしきモノを口で言おうと、結局他人に頼りっ切りならそんなのオシメも取れていないキッズと変わりないんだよね。



 頭はお子様、見かけは大人!!……歩く姿は悲劇のヒロイン!



 ハハッ、属性てんこ盛りで人気者になれそうだな。なんなら、これで作品を書いてみても良いかもな?


 僕はアホら……忙しくてやらないけど。





 さて、今日のまとめだ……と思っていたけど、すまない。


 どうやら、間に合わなかったようだな……!!









 ――刹那、勢いよく赤城てんぷの部屋の扉が開け放たれる――!!

『本作は「すげどう杯企画」参加作品です。


企画の概要については下記URLをご覧ください。


(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1299352/blogkey/2255003/(あっちいけ活動報告))』

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何回も読んだのにもかかわらず、感想書いてなくてすみません。 辛いことがあった時、アカテンさんのこの作品に、何度救われたことか……。 あと、第1話ではあ〜この人、すっごく面白賢いなぁ〜と…
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