プロローグ
「…………………あーもう無理無理。。。」
カズヤは自分にはもう何も残ってないかのような表情を浮かべ、自分の部屋のベッドに潜り込んだ。
「なんだよ、、あの担任絶対いけるって言ったじゃんかよ、いやまぁ自分が本番に弱いのは承知の上なんだが」
そう、今は日本でいう受験シーズン
高校三年生の山下カズヤは只今絶賛受験生なんだが、残念ながら志望校に落ち剰え第2、第3希望にも落ちた悲しい…………
「なんて言わせねーーーーーーーー!!!!」
ベッドから体を起こし気合い十分に言ったそんな時だった!希望に満ち満ち溢れた声は部屋中に広がり、カズヤの目の前には輝かしい未来が広が……………………………
「 うるせぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!!!
さっきから何1人でぐちぐち言ってんだ! もう!」
くそうるさい怒声を発しながらカズヤの部屋に入ってきたのはスーツ姿をし、髭もちゃんと剃って髪も整えている親父だった。
仕事から帰ってきたばかりなのか疲労感が背中から漂ってくるのが分かる。 ………もう?
「うん、分かってるよ…」
ちょっと気になったこともあったが、そう言ってカズヤはまたベッドに潜り込んだ。
「俺っていつからこんなんになっちまったんだ……………って言っても分かんねーよな」
自問自答がこんなにも難しいなんて思いもしなかった。
自分では答えがわからない、なら人に聞こう。その方が早い。まず向かう先は妹の部屋か?
「いや、まずこんなこと俺以外が知ってたらおかしいよな、ははは」
そんな独り言を言いながらベッドの中で無作為に動き(妙にハマる気持ち良さがあるなこれ)と思いながら無意識に過去を振り返っていた。
一方、親父はカズヤが独り言を言っている最中もずっと部屋にいたのだが、カズヤは気づいていなかったようだ。