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イベント開始

ゆっくりして行ってください

第7章 〜イベント開始〜


叫びから始まるのでご了承ください。


「嘘だぁーーーー!!!なんでイベントが始まる時間を教えてくれなかったんだよ嬢ちゃん!!」

「だって、ルーが聞いてこなかったんだもん!言う必要ないのかと思ったのよ!」

その頃ジェスターは隣ですっごいニコニコしてた。

ちくしょう!また他人事のようにニコニコしやがって!

「おい、ジェスター!お前時間のこと知ってたんだろ!教えてくれよ!」

「いえ、聞かれなかったので良いのかと思いまして」

「お前も嬢ちゃんと同じ事を言うかーー!!」

「ルーどうするのよ!本当に時間無いわよ!」

「それはこっちのセリフだよ!今頑張って考えてんだ嬢ちゃんも考えてくれ!」

「わ、分かったわ!」

「おい、ジェスター。お前もニコニコしてないで一緒に考えろ!」

「失礼ですね。いつもニコニコはしてませんよ」

「嘘つけ!俺が見ると毎回ニコニコしてんじゃねぇか!」

「それは真守様が見てるのが私がニコニコしているタイミングなだけでは?」

「あぁ、もう分かった・・・すまん俺が悪かった。俺が悪かったから一緒に考えてくれ」

「分かりました」


このやり取りで1時間が経過していた。

残り時間は4時間。


「嬢ちゃん、そろそろ飯食べないとヤバくないか?俺、めっちゃ腹減ったんだけど」

「えぇ、そうね。私もお腹空いたし何か食べましょうか。けど、考える事は止めちゃダメよ」

「分かってる」


食事を作るのに30分出来立てのご飯を食べるのにも30分。

時間は刻一刻と迫っている。

残り時間3時間。

俺らはもう意気消沈していた。

俺と嬢ちゃんは死んだ魚の目をして会話をしていた。だが、ジェスターだけは永遠とニコニコしていた。

本当・・・アイツ何であんなにニコニコしてんだろ・・・


「誰か、思いつた者は居るか・・・居るなら提案を」

「ルー、アンタ馬鹿なの・・・誰も案なんて浮かんでないわよ」

「だよなー。誰も何も浮かんで無いよな・・・」

「もういっその事、嬢ちゃんの母ちゃんに怒られるか」

「ひぃぃー!そ、それだけは止めて!」

「どうしたんだよそんなに怯えて。そんなに母ちゃん怖いのか?」

「こ、怖いなんてものじゃないわよ・・・生き地獄を見る目になるわよ・・・」

「嬢ちゃんが言うと何か説得力があるな・・・」

「でしょ。だから早く考えましょ」

「あぁ、そうだな」


嬢ちゃんの母ちゃんの怖さを話してもらっても結局案は出ず、イベント開始まで残り30分になってしまった・・・


「ジェスター、取り敢えず部屋を広げてちょうだい」

「分かりましたお嬢様」

本当にアイツはこんな時でもニコニコしてるな・・・頭大丈夫か?


ジェスターが部屋を広げる頃にはもう時間になっていた。

結局俺らは、何も考えられずに終わってしまった。


「嬢ちゃん」

「何、ルー」

「死ぬ時は一緒に死のうぜ」

「そうね。お母様の場合死ぬまでに時間がかかりそうだけどね」

「はは、ははは、はははは」

もう乾いた笑いしか出なかった・・・

そして0時になった。


「あ、あれ?」

「なぁ、嬢ちゃん。お前の母ちゃんが来るのは今この瞬間の0時だよな・・・」

「え、えぇその筈よ」

「こ、来ないな」

「いいえ、もうドアの向こうがにお母様が居るわ」

「なんだって!?」

「アッタリー。流石私の娘ね」

「おやおや、バレてしまいましたか。もう宜しいでしょう。エルザ様」

そうすると、ドアから堂々と女の人が入ってきた。

「えぇ、面白かったわよ。クレイヴ、真守。あなた達本当に最高よ」

「え、えーと・・・嬢ちゃん、こちらの美人さんがお母様です?」

「そ、そうよ・・・」

「美人さんなんて。照れちゃうじゃない。あら?どうしたの?固まっちゃって。もう、可愛いわね」

「まだ理解出来てないのですが・・・」

「まだ理解出来てないの?もう本当に可愛いわね」

「エルザ様が暇で暇で仕方がなかった為にお2人で遊ばれていた、と言うことです」

「俺らはオモチャにされてたって事?」

「簡単に言いますとそういう事になりますね」

うそぉーーん!俺はこんなオモチャにされる為だけにあんなに考え込んでたのかよ!

ちくしょう・・・本当に何なんだよ。泣けてくるわ。

本当にあのピエロ嫌いだ!大ッ嫌いだぁぁー!

と言うか嬢ちゃんの母ちゃん美人過ぎない?


「あ、あの。質問なのですが何処から見ていらしたのでしょうか・・・」

「空間の狭間から魔法を使って覗いてたのよ。テヘッ♡」

「魔法って便利ですね・・・」

「それよりも本当はあなた達に伝えないといけない事が有って来たのよ」

「伝えないといけない事って何ですか?お母様」

「もう今日は遅いし寝ましょ♪3人で」

「ちょっ、今すぐ3人でって言いませんでした!?」

「お母様!?本当に3人で寝るんですか!?」

「えぇ、本当よ。私が冗談言ってる顔に見える?」

「さ、左様ですか・・・」

「こうなったお母様は止まらないわ。諦めましょ」

「・・・」

「さぁ、2人とも寝るわよ〜♪ジェスター、アレを出してちょうだい」

「分かりました」

なんと、ジェスターが出したのはキングサイズのベッドだった・・・

なぁ、頼むよ誰かウソだって言ってくれよ。俺、本当に泣いちゃうよ


諦めた俺らは大人しく寝ることにした。

まぁ、こんな美人さんと寝れると思えば得した気分になるな。

寝る頃にはもう2時を回っていたが昨日が終わり今日が始まった。


















どうでしたでしょうか?

感想、改善点などありましたら教えてください。

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