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ウソだろ!?

暇つぶし程度にお読みください

第6章 〜ウソだろ!?〜


嬢ちゃんが帰ってきた次の日の朝、時間は6時。

俺はぬいぐるみの姿で「凄く」悩んでいた。

みんなが思っている「凄く」ではなく、その3倍くらいの「凄く」だ。


(そいや、あのピエロみたいな格好した・・・えーと、名前は・・・ジェスターだ。あいつ見当たらねぇな)

そんな事を思いながら考えていた。ふと時計を見ると時間はもう8時だ。

(あー、もう8時か・・・8時?ヤベェ!早く嬢ちゃんを起こして学校に行かせねぇと!)

(戻れ!)

「おい、嬢ちゃん!早く起きねぇと学校遅刻するぞ!」

「んー、あと5分・・・むにゃむにゃ」

「ちくしょー、起きやしねぇ」

「おや、おはようございます真守様」

「うぉ!?ビックリしたじゃねぇか。いきなり出てくんなよ」

「これは失礼致しました。それよりもお嬢様はなかなか起きないでしょう?」

「起きねぇな、お前起こし方知ってるか?」

「えぇ、知っますよ」

「マジか!?、教えてくれ!」

「簡単です。キスをすれば起きますよ」

「んな!?おい、嘘だろ・・・嘘って言ってくれよ・・・俺が嬢ちゃんにキスすんのか?」

「と、言うのは冗談で。まぁ、お任せ下さい」

「冗談なのかよ!信じまったじゃねぇかよ!」

そう言うとジェスターは嬢ちゃんの耳元に近づきこう言った。

「お嬢様、早く起きないとお母様がお怒りになりますよ」

「いやぁーー!分かったから、今すぐ起きるからお母様には言わないで!御願い!」

俺はここまで必死になる嬢ちゃんは見たことなかった・・・嬢ちゃんの母ちゃんって怖いのかな・・・

「嘘ですよ、お嬢様。早く学校の準備をしないと遅刻しますよ?」

「そんな訳・・・キャーー!本当だわ、急がないと!」


まぁ、この後はめちゃくちゃ急いだ。

俺は嬢ちゃんを送り出し、ぬいぐるみの姿に戻りまた考えた。

「真守様、何をお考えに?」

「ん?あぁ、嬢ちゃんの母ちゃんの前で何かしろって言われたからそれを今考えてる」

「なるほど、確かにそれは大変ですね」

(コイツ・・・自分はこの部屋を広げるだけだから他人事のように言いやがって)

「なぁ、ジェスター。嬢ちゃんの母ちゃんってどんな人なんだ?」

「あのお方ですか。とても優しく寛大なお方ですよ」

「そうか、じゃあ何であんなに嬢ちゃんが怯えてたんだ?」


ジェスターと話をしながら悩みに悩み考えに考え抜いた。

しかし、いいアイデアが浮かばなかった。

アイデアが浮かばなく更に考えていた時に思った。

嬢ちゃんの母ちゃんのイベントっていつなんだ?と。

「まぁ、いいか。嬢ちゃんが帰ってきたら聞けばいいか」

(またジェスターが見当たらねぇや。別にいいか。朝早くから起きてたから眠いな・・・まだ時間あるだろうし寝るか)


この時の俺はまだ知らなかった・・・

この行動が悲劇の始まりだということを・・・

こんな事を考えてる暇があったのなら別の事を考えた方が良かったと思える悲劇だ。


----------学校帰りのクレイヴ----------


「めんどくさい学校も終わったし、早く帰ってルーのこと助けないと」

「お嬢様、お迎えに上がりました」

「あら、ジェスター気が利くじゃない。全くルーもこのくらい出来ないものかしら」

「真守様は今、例のヤツを考えておりますので仕方ないかと思います」

「まぁ、そうね。そうなると私よりもそっちを優先した方が良いかもね」


この後、クレイヴは色々な所に寄り道をしてお金を使い過ぎたことを後悔しようやく家に着いた。

「ただいまー。ルーお母様の前でやること決まったー?」

「おや、寝て居られますね」

「寝てるって事は決まったのね」

帰ってから30分後

「ん・・・あ、嬢ちゃん帰ってたのか」

「起きたわね。お母様の前でやる事決まったんでしょ?さぁ、一応私にも教えなさい」

「あ?何も決まってねぇよ?どうせまだ時間あるんだろ?」

「あ、アンタ・・・正気?」

「はぁ?まぁいいや。それよりも、イベントっていつから何だ?」

「アンタ何やってるのよ!早く今すぐ考えなさい!イベントは明日の0時からなのよ!?」

「お、おい。まさか・・・全然時間がねぇのか?」

「えぇ!そうよ!ほら、早くして!」

「ウソだろ嬢ちゃん!ウソだって言ってくれよ!なぁ、ジェスター!ウソだよな!?」

「いいえ、本当の事ですよ」


ちくしょう!まだニコニコしやがって!このピエロがぁぁ!

現在の時間は19時、5時間後には始まってしまう。

絶体絶命だ。

だが、俺とクレイヴにまだジェスターから知らされていない事が一つあった・・・

クレイヴの母ちゃんの前でやるものがもう決定していた事を知らなかったのだ。













毎回毎回、同じ事を言ってますが、感想、改善点などありましたら教えてください。

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