希望
これからは、「櫻舞う日」 と「平凡の俺がぬいぐるみに!?」をどちらか片方だけを1日1回投稿したいと思います。
第2章 〜希望〜
嬢ちゃんと、会話が無くなったその日の真夜中。
凄い事が起こったんだよ。
ん?凄い事ってなんだよっ、って?
まあまあ落ち着け、今から教えてやるから。
会話が無くなったその日の真夜中
(ん?嬢ちゃんのベッドこんなに狭かったか?)
(あれ?身体が動くぞ)
俺は左に寝返りをうった。
(!?)
(嬢ちゃんの顔が近い!!)
「すー、すー」
(気づかれないようにそっとベッドから出よう)
「ルー!何やってるの!むにゃむにゃ」
(!? ふぅー、よかった寝てたか)
(相変わらず愛らしいヤツだな)
(イタズラしてやるか)
ぷにぷに
「うー、誰?」
(ヤバッ!起こしちまった!)
「本当に誰!?」
(何とかしないと俺が死ぬ!)
「キャーーーー!!」
「待ってくれ嬢ちゃん!」
パーーン!
一回目の快音が響いた。
「え!?あ、ルー?」
「あぁ、俺だよ」
「って、ルーの声だけど他がルーじゃないわー!」
パーーン!
さっきとは逆のほっぺをビンタされた。
「だから、嬢ちゃん俺だって」
「違うわ!ルーをどこに隠したの!」
「だから、俺だってば」
「だったら証拠を見せなさいよ」
「分かった、証拠を見せてやる」
「貴方がルーだって証拠を見せたら認めてあげるわ」
「嬢ちゃん、武器は何がいい?」
「うーん、じゃあ鎌」
・・・・・・
(ほらよ、これで分かったか?)
「えぇ、確かに貴方はルーね。所でどうして、人間の姿になってるの?」
(それは、俺にも分からん。気づいたらなってた)
「ふぅーん、そうなの」
(嬢ちゃん、もう戻っていいか?)
「ん?えぇ、いいわよ」
俺は人間の姿に戻った。
「人間の姿じゃなくて、ぬいぐるみの方がいいか?」
「いいえ、そのままでいいわ」
「そうか。ところで嬢ちゃん、なんでパンツ履いてないんだ?」
「っーーー!」
「もしかして、聞いちゃいけなかったか?」
パーーン!ドカッ!ズドーン!
この日最大の攻撃をされた。
「ハァ、ハァ、もう!ルーなんて、大っ嫌い!」
「す、すまん・・・」
「ふん!」
「取り敢えず、今日はもう寝ようか・・・」
「えぇ!そうね!」
こんな事もあったが、人間の身体に戻れた事は俺にとっての希望だった・・・
それにしても、まさか嬢ちゃんがパンツを履かずに寝る人だったとはな。
楽しんで頂けたでしょうか?
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