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誰だこいつは?

①ふと誰かしらと思い熱心にスクロール。サングラスをかけて軽くリズムに乗っている少年がいた、そのサングラスを外した顔はあまりぱっとせずあまり主張しないような端正な顔立ち。そのある青年が外見の雰囲気に合わない声を出し歌っているのを聴き名前を知るためpcの画面を確認したのは晴美22歳、独身、中肉中背いやちょっとぽっちゃり系統。なのはさかのぼること一月前、海外留学のためイギリスへ半年間滞在していたのだが帰国する二週間前のこと。夜スーパーマーケットの帰り道晴美は道路を挟んだ向こう側へ移るため道路を横断しなくてはしけなかった、おっとりしている晴美はバイクに気づかずゆっくりわたっているところにバイクが衝突し晴美は右足を骨折したのだ。というわけであまり運動ができず今はぽっちゃりしているわけだ。晴美は歩くことが好きで暇な時間さえあれば時間が許す限りいつも歩いていた。活発な性格で会いたい人がいればあまり有名な人でなくても、たとえその方が自分の知り合いでなくとも遠出し会いに行くようなアグレッシブな子でもあった。しかし飽きると憑き物がとれたように見向きもせず新しい❝本物❞を見つけてはのめり込む一点集中型タイプB型。だがメジャーなアーティストのライブや有名タレントのファンミーティングに参加することにはあまり興味がない様だ。興味の対象がいつもコロコロ変わるものでメジャーで情報過多であるほど熱が冷めるのが早いミーハーと呼ばれるものなのだろうか、自身はそうおもっていないようだが。学生時代はクラスになじめず苦労をしたし変わり者とからかわれ何度も傷ついたが今では開き直ることができたようだ。そのきっかけというのはとあるアーティストとの出会いだった。10年に一人の逸材と呼ばれている大型新人アーティストのウィリー・ハッシュ、もちろん日本人だ。ウィルという愛称から今ではとある有名なゲームメーカーの㎝に出たりなどメディアに大局的に露出し、彼を見ない日はないくらいに彼には絶大な支持と影響力があった。彼に興味を持ったその直後❝ウィリー・ハッシュ❞と検索しなおすとなにやらたくさん引っかかったので適当にライブ映像をクリックしてみた。その衝撃はぐわーっと肌に染み渡る乳液のように彼女の心に浸透していった。期待通りのキャラにつんとした話し方。映画に出てきそうな主人公そのものだった。えらそうにしているわけではないのはわかる、冷たい口調も彼の味なのだろうどんどん引き込まれていった晴美。やはりサングラスをかけていた。そんなこんなで彼にはまっていった晴美はある日の夜彼のライブ映像を見るためまたウィルを検索し熱心にまだ見ていないウィルの映像をさがしていたら見つかった。デビューから1年後初の関西ライブの日と記載してある。トランプのような柄のパーカーを着た彼が映った。歓声は少なくお客さんは静かだったが満員に見える、おそらくすでに有名なアーティストたち大集合のミュージックアワードのようなものなのだろう。まだメジャー志向のお客さんは彼を知らないため彼は軽くユーモアを織り交ぜながら売り込みに励んでいた。彼は息を切らせながら暖かい笑みを浮かべながら優しい声で観客の笑いを少しづつかんでゆく。やはり20代前半のあどけない風貌だが当時からその中に入っている彼はもはや成熟した大人の男性❝父親❞のように妙な雰囲気を醸し出していた。何年たっても彼は少年のように若々しかったが意外に身長は175くらい。小柄な人だと思っていたが顔が小さいので幼く見えるのか。そんなギャップで晴美のハートをつかんだのだろうか。彼女自身はいまだに彼がわからないようだ。 “虫。僕虫好きなんですけど、彼らは夜になると光に向かっていきますよね?でもそれはたぶん僕たちがご飯を食べたり眠ったりするのと同じなんだ。光からでない理由はドラッグのトランス状態みたいになるんだって。まぁ蚊から聞いた話ですけど(笑”

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