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リクとゆずの能力の使い方!  作者: 睦月 古
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6話ー陸哉の本気

お久しぶりです!睦月です。良ければまた読んでくれると嬉しいです!

「おっ、探す手間が省けたな。お前も殺すように命令が出てるんだよ」

 ゆずを殴り飛ばした機械兵士が話しかけてくる。


「‥‥‥‥殺す?お前が、を?」


 昔からの自分の癖。戦闘時や怒っている時など、気持ちが高ぶっていると口調が変わるという事は自覚している。

 そう。俺は今猛烈な怒りを感じている。不意打ちという卑怯な手段でゆずを襲った機械兵士に。そしずが傷つけられるのを防ぐ事が出来なかった自分に。


「そうさ。今からお前は俺に殺されて無残に死ぬのさ!」


「はっ!死ぬのはお前の方だよ。お前みたいな脳筋に俺が殺されるわけがないだろう」


「あぁん?誰が脳筋だと!ムカつくやつだな。‥‥‥‥おいお前ら、コイツは俺が一人でやる。いいな?」


 脳筋機械兵士が残りの2体のチャラ男っぽい機械兵士とおばさんが無理に若く見せようとしてるみたいな機械兵士の二体に確認を取っているようだ。

 どうやら一体で来てくれるらしい。正直助かった。三体同時に来てたら流石にやっかいだ。


「できるだけ早く終わらせてねー」

「勝手にして下さい」

「おう、勝手にさせてもらうわ。‥‥‥‥という事でお前の相手は俺一人だ」


 仲間との会話を終え、俺の方に向き直してきた。


「ごちゃごちゃうるさいんだよ機械人形。御託はいいからさっさとかかって来い!」

「んじゃ、そうさせてもらうわ。吠えずらかきやがれ!」


 脳筋機械兵士が叫ぶと同時に俺の視界から消えた。戦闘中は敵の姿を決して見失わない、というのは教わっていたが今回の場合は予定内の事だった。

 ゆずを襲った時も突然現れたし、恐らく瞬間移動系の能力アビリティを持っているんだろう。


(上に殺気。そして拳を振りかぶった気配。)


 それを感じると同時に全力で後ろに跳んだ。


 ドゴォォン


 先程まで俺がいた地面が脳筋機械兵士の拳により一瞬でクレーターとなる。


「ちっ!避けんじゃねえよ!」

「はっ!殺気が見え見えなんだよ。‥‥‥‥だがこの破壊力、そしてその瞬間移動の能力アビリティ、やはりその手につけているメリケンサックは《神機》だな?」



 《神機》

 上位の強さを持つ機械兵士が持つという専用武器。

 現在確認されているだけでも剣型、銃型、槍型など多種多様な物がある。

 神機はただの武器ではなく、機械兵士に能力アビリティを与える武器だ。もちろんその破壊力は兵器と言っても差支えがないくらいだ。



「‥‥‥‥ああ、そうさ!これは俺の神機だ!次はお前の脳天にこの拳をぶち当てて、頭蓋骨を粉々にしてやるよ!」


「かかって来いよ。俺はお前の拳のことごとくを躱してみせよう!」


 俺が言い終わるとすぐに機械兵士の姿が消え、後ろから殴りかかってくる。

 しかしそんなものは俺には一切かすりもしない。

 一発躱すとラッシュを打ち込んできた。それらもまた俺の体に触れることは無い。

 右、左、右、右、上、左。何度殴りかかって来ても脳筋機械兵士は俺の体を捉えることは出来ない。

 脳筋機械兵士は自分の不利を理解したか、一度距離を取った。

「くそっ!何でだ、何で当たらない!」


未来予知シーフューチャー。俺の能力アビリティさ。」

 

 未来予知シーフューチャー

 その名の通り未来が分かる能力アビリティだ。最大でも十秒先程度しか見えないが近接戦闘に置いては凄まじい力を発揮する。


「っ!そんなはずはない!俺はお前の能力アビリティを知っている。絶対反射フルリフレクト、全てをはね返すというものだろ!一人の人間が能力アビリティを二つも持っているなんてありえねえ!!」


 俺が二つ目の能力アビリティを使ったことを知り、脳筋機械兵士は叫ぶ。


 さらに俺の戦いを見ていたゆずも問いかけてくる。


「‥‥‥‥リク、どういうこと?何で能力アビリティを二つも持ってるの?」

 

「‥‥‥‥二つだけとは限らないかもよ」


「えっ?‥‥‥‥本当にどういう事なのリク?」


 この問いには俺はわずかにほほ笑むだけで何も返さない。どうせすぐに分かることだし、しっかり見ていてもらおう。



「さてと、そろそろ反撃と行こーかなっ!」


 言うやいなや俺は脳筋機械兵士の背後に瞬間移動し、その背中に手を触れさせる。


「なっ!いつの間に!」


 時既に遅し。もう触れた。俺の勝ちだ。


「ぐあぁっ!」


 脳筋機械兵士がうめき声を上げながらうつ伏せに地面にひれ伏す。

 それは地面に亀裂が入る程強い力だ。

 必死に顔を上げながら脳筋機械兵士が問う。


「てんめぇ、何しやがった!」


重力制御グラビティ。触れたものの重力を操る能力アビリティさ。」


 この重力制御グラビティの力で今、脳筋機械兵士には通常の三十倍程度の重力を与えている。

 さすがの脳筋でも体を起こすことすら出来ないようだ。それでも俺に問い続ける。


「三つ目の能力アビリティ‥‥‥‥いや、三つだけじゃねぇ。今急に背後にいたり、あの女を助けた時もそうだ。何でお前も俺の神機の力、瞬間移動テレポーテーションが使えるんだ!」


「お前の能力アビリティなんかと一緒にすんなよ。お前の瞬間移動テレポーテーションは姿を消してから現れるまでに約〇点三秒のタイムラグがあるが、俺の空間転移ムーブスペースにはタイムラグはない。格が違うんだよ」


 空間転移ムーブスペース

 脳筋機械兵士の瞬間移動テレポーテーションよりさらに速く目的の場所に転移することが出来る。その範囲は視野内、もしくは一度でも行ったことがある場所なら一瞬で移動することが出来る。


「‥‥‥‥なんだよ。何なんだよお前は!何でそんなに能力アビリティをいくつも持ってるんだよ!教えろよ!」


 脳筋機械兵士はわめき散らす。だが仕方ないだろう。確かに能力アビリティを複数個持っている人間は自分以外には知らない。


 ‥‥‥‥でも一つだけ間違っていることがある。


「まぁ、確かに俺の能力アビリティは一つじゃないけど、そんな何個もあるわけじゃないぞ。俺の能力アビリティは二つだけ。絶対反射フルリフレクトとそして、」


 そう。この二つ目の能力アビリティがあったからこそ俺は多くの大尉キャプテンクラスを倒すことが出来たのだ。


 その能力アビリティの名前は、


万物行使オールユーズだ」

お読み頂きありがとうございます!できるだけ早く次も投稿出来るように頑張りますので少々お待ちください。

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