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魔族の島上陸作戦

俺達はいよいよ魔族の島への、上陸作戦を考えていた


マザーが魔族の島全体の地図を俺達の前に映し出した。

しかもこれが今現在の魔族の島だと言う

森が鮮明に映し出されていただけだが、リアルタイムの地図だ。

時々偵察の魔族ガーゴイルが飛んでいる。


しかし魔族の闇の気配が強く、森の中まで見る事が出来ないと言う。


マザーは地図の俺達から見て一番端の島部分に移動させ、崖の上部分を赤丸で囲んだ

「ここに人間界の建物を移動させます」

そして建物を中心に島半分くらいを、危険区域とした。

つまり建物が発する、闇の力の及ぶ範囲だ。

闇の力は魔族の力の源であり、回復減でもある。


ロザはこれに対して、魔族の島を制圧してから建物を移す作戦の方が効率よいのではないかと言う。

しかし、もしこちらの現状が人間側からから見えているとしたら、魔族の島を失った時、きっと人間界の封印の像を破壊して、こちらに戻れないようにすると言う。

マザーならそうすると付け加えた。

建物を移すのに一番良いのは、俺たちが魔族の島に向かう日と判断した。


ロザはこれに付いて、今封印の像を破壊しないのは、魔族の島の勢力だけで、自分たちを倒せると思っているからかとマザーに問うと、マザーはおそらくと話す。


そして俺達に近い魔族の島側を拡大した。

そこには砲台がある。しかも自らが動いていた。

マザーはそれをかつては自分達の島の防衛の為に造られた砲台だと言う。

今は侵入者を殲滅するだけの、機械になっていると話した。

この砲台の攻撃はSAF0《サーフゼロ》と呼ばれ、ミクロレベルまで消し去る事が出来る強力な大砲だ。

攻撃と言うより、存在を消す為の武器だ。

アルテメットブレイクの爆発系と違って、一点集中型のレーザータイプ。この機械が動く事によりなぎ払い攻撃も可能にしている。

つまり、この機械を止めない限り島には入れない。


しかし範囲はそれほどでもないようだ。人間の目でぎりぎり砲台を黙視できる範囲にしか届かないと言う。

だがこの範囲があれば砲台は攻撃をかわす事を可能とし、装甲は破壊する事は出来ない


シリアライザーが呪われた世界になってしまってから、この場所に居続ける。だから魔族の島には立ち入る事は出来ないと話した。

ちなみに、SAF0《サーフゼロ》とは『Strat And Finish Zero』 0は始めと終わりを現す。存在を消す為の攻撃として名付けられた。


ティカが名前に興味ないから、どうやって島を攻略するかを教えてと言う。


マザーはシリアライザーの全体の地図に戻し、獣人島、ドラゴン島、機械島から大きな矢印を出した

そして魔族の島の一点に向ける。

「全勢力で攻め込みます」

ロザはこれにSAF0に狙われたら運がなかったと思うしかないなとつぶやいた。


ティカが島全体をバランスよく囲んで攻めれば、どっかしら突破できるのではと言うが、矢印のあてられた意外を指差し、結界があるとロザが教えてくれた。

かつて魔族大陸を攻めた勇者達が、結界が無く上陸するのに安全な場所はここだけと示してある。

近づけば、心が汚されると書かれている


しかしマザーの計画は違った。

あくまで、始めは砲台の射程範囲外で戦うと言う

魔族と呪いのモンスターは、こちらが攻撃に出たら島から出てくる。

上空部隊と水上部隊に分け攻撃を分散し、尚かつここからロック達がすすみなさいと海の中の地図になった。

空と海上に気を取られ、水中には攻撃は来ない。それに水中は防御網は無いという。

レアリーがそう言えば、水上で教われた事無いと言うと

ユズキはドラゴン島から出ている聖なる水は海にも流れ出ている、だから水の中は魔族は住みにくい環境になっていると説明してくれた。


俺達が水中から近づき、砲台を破壊する作戦に決まった。

砲台破壊後ロザ達は魔族の島に前進する。


しかし今まで、なんでその作戦使わなかったの?とティカが疑問を抱くと、各種族が本当にまとまったのは今回が初めてです。

とマザーは言う。その声はいつもと違いなんか嬉しそうに感じた


上手く行きそうだが、注意は怠らないようにしようとロザは慎重だ。

どんなモンスターが現れるかは、わからないからだ。


水中からは、ロックと俺達人間がレジスタで攻め込む事になった。

もちろん見つからないように少数だが、機械族の兵が他の潜水艦で付いてくる。


上空からは、ユズキがドラゴン部隊を率いて攻撃する。

カイとドランはここの部隊に加わる

ドラゴンに乗りながら攻撃するようだ。本来この戦い方が、ドラゴンと共に暮らす人間の戦い方だと自信を示す。

もちろんドランはドラゴンに乗らず単独で行動だ。


海上からは、ロザが率いる船部隊だ。船は機械族により、鉄の船へと改良され防御力がアップされている。

甲板を広くとり、甲板上に魔族をおびき寄せ、甲板で戦うおとり作戦だ。

おとりと言うが、獣人の能力は高く甲板に降りてきた魔族を手際よく倒し、呪われたモンスターを捕らえる為の場所と言っても過言ではない


もちろん上空、海上共に優秀な機械族が加わる。


そしてマザーがドームから俺達に、的確な位置への移動を指示してくれる。

指示はロザやユズキにも送られ、砲台の射程に入る事は無い。

もちろん後方からの的確な支援攻撃をマザーはする。


俺達はこの作戦なら行ける。そう思えた。

それは、これだけの良き仲間に出会えたからそう思えたのかもしれない。


俺はカイに目を向けると、ジャビスを倒して、魔族を変えてみせると言う。

同じ種族同士の戦いだから、どうかと気にしたが、目標があるみたいだ。



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