表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/53

最適な装備を探せ!

俺達はレジスタを機械族に預け休む事にした。


俺達はロックを残し一度ドラゴンの島に戻り、復興の手伝いをしていた。

機械族はドームを築く事で、昔以上に栄えていたから復興とは無縁だ。


ロザは獣人島に戻り、今後の計画を考えると言う。


「やっぱ俺みたいな田舎もんは、この景色が一番だよ」

ドラゴンの島に戻った俺の第一声だ。


周りが機械だらけだと監視されているみたいで、どうも慣れない。


「なんか監視されるような事を、今までなされていたのですか? 」

ユズキがそんな事を問いかけてくる。

それに、レアリーがありもしない事を吹き込む。

女性の敵だと話すと、真顔でユズキはドラゴン族には昔から伝わる強力な牢屋があります。

通称お仕置き部屋と言われている。「使いますか? 」

っと答える。どうやら闇に満たされたカイザードラゴンを、捕まえたときの為にあるみたいだ。


しっかり、縛り上げて、正座をさせ反省させる。これが一番です。

俺達はドラゴンの正座って? あまり想像できないが、ユズキの真顔で言う言葉に危険を覚える。


そしてレアリーは「わかったぁ〜!? 気をつけなさいよ」とありもしない事並べたあげく俺を注意してくる。


そんな事関係無しに俺の頭にカイが吹き飛んできた。

何事かと、倒れるカイを起こすが気絶中。


その後すぐに、うれしそうなスティアが走ってきた。

俺はそれを見て身構える。

しかしスティアは気絶したカイを見て「おさるさん弱い」と寂しい顔になった。


おおかた、カイがスティアに挑んだのだろうと予想はつく。

カイは相変わらず打たれ弱い。

多少は強くなったのかもしれないが、相手が肉弾攻撃。しかも俊敏な動きをするスティアとなると、さすがに相手が悪いと言うしかない。


しばらくするとカイは目覚めるが、しょんぼりしている。

そんな所にカイの顔を覗き込んで悪気も無く笑顔で「お前弱いな! 」とスティアが言う。


ショックだろうに。完全に石化したかのように、動く事を忘れるカイがいた。


「なぁ、ユズキ! ドラゴンの皮膚かなんかで出来た防具は無いか? 」

俺はカイの防御力アップを考え、ユズキにそう言うと、あるにはあるけど無理だろううな〜と言い、どっかに歩いて行った。


「アンティ〜 進化しない」

そうカイは武器を見せ言ってきた。カイの武器はカイと共に育つ武器だ。

スティアは強いからきっと進化するはずなんだけど、全然進化もしないし、話しかけてこないと言う。

初めてスティア達と戦ったとき既に武器は、話しかけてくれないようになっていたと言う。


両刃の鎌が両端に付く武器。

回転攻撃で切れ味を増し、高速回転をする事で、前方にかまいたちと呼ばれる切り裂きの風を造る事が出来る武器だ

始めは普通の鎌が両端に付いた武器。その後回転攻撃を覚え、かまいたちを覚える。両刃に進化し、外側への攻撃を可能にする。

その後、回転打撃攻撃だけでなく防御時にも斬撃を飛ばせる攻撃が追加する。そして自らの闇を放出し、かまいたちを放つ事でブラックホールキャノンと言われる強力な攻撃を出せるようになった。


眺めていてもこの武器がどうなっているかはわからない。

とりあえずマザーに頼んで機械的に分析してもらうことにした。


ユズキが戻ってきた。台車を引っ張っているみたいだ。

そして台車には何点かの防具があった。保管していた物や、ドラゴンに聞いて分けてもらったと言う。


レアリーが手際よく、カイに防御力アップするから装備してみなさいと渡す。

しかし「重いー。大きくて前が見えないし動けないよ。それに格好悪い」

どれもカイには合わない。


しかし「文句言わない。男の子でしょ! 少しは我慢しなさい!!」

なんだか昔俺が小さい頃レアリーに言われていた言葉が今カイに発せられている。

今考えると同い年にそんな言葉を言われ、説得させられていた自分がいるとなると複雑な気分だ。


ナナギはカイを眺めながら閃いたように、テレポで飛んで行った。

そして戻ってきたかと思うと、手には小さなローブが持たれている。

「着てみて! 」


どうやらナナギの小さい頃装備していたローブみたいだ。

魔法使い用だから、魔力も上がると言う。


「わぁ! ピッタシ! 」

嬉しそうに言うナナギだが、俺達に笑いが走る。

「こんな幼稚園児いるよな」

カイは笑うなと俺をぽかぽか叩いてくる。

レイナが、小さい装備かと言いながら何かを思い出したかのように取りに行った。


もちろん、スティアがナナギにテレポートで部屋に連れて行けと言い戻る。

その際、ロックやマザーにも良い装備は無いか聞いてもらい、カイの武器も調べてもらう為預けた。


俺はレアリーに言われ、ロザの元に手頃な装備を探しに飛んだ。


しばらくすると、一同が揃いカイのファッションショーが始まった。


どういうわけか、物陰でレアリーに着替えさせられ、着替え終わるとカイは姿を現す。

しかしカイの顔は、だんだん困った顔をする。


俺達のお古からはじまり

定番の体操服に赤白防止。もちろん赤白防止はレアリーにより、つばは角として使われている!

ちょっと学年が上がってジャージ!

ジャケットなんてどう? ズボンは半ズボンだけど。もちろん753の時の!

ヘルメットかぶって、口の周りにはヒゲ。工事現場のおじさん仕様ってどう!?

今度はちょっと可愛くスカート。 ロックと同じくランドセルを背負えばアイテムだっていっぱい持てる!

セーラー服ってのはどうかしら? もちろんちょっと短めのスカート 「こら!カイ! がに股やめなさい! 」

そろそろお洒落に目覚めてワンピース!

しまいには化粧してドレス!

「いかがでしょうか〜? 皆さ〜ん」


俺達には受けがいいが、既に防具を装備と言うには方向が変わっていた


カイは俺の元に逃げ出してきた。もう防具いらないと言いふてくされているようにも見える。


だがドランが、調子に乗って近くにあった兜をカイにかぶせる。


「ぎゃー それはダメです!」

ユズキの悲鳴だ。そしてこれ持ってきたのは誰ですかと言う

兜の名は、汚れた兜。ゾンビ系の魔族が装備しているぼろぼろの防具だ。


どうやら持ってきたのはスティアらしい。余り物はこれしか見つからなかったと言う。

呪われた装備を着けてしまうと、外す事が出来ず、不幸になってしまうと言う。


しかし「なんだこの兜今までで一番良いかもしれないよ」

そう言いながらカイは普通に装備したり、外したりする。


ユズキはそんな危ない装備でよければ、沢山しまってありますと言けど。っと言いあっけにとられている。

そしてスティアを連れてまた装備をとりに行く

もちろん俺は獣人島へナナギは機械島に飛んだ!


そしてカイの装備が整った。

暗闇の額当て。極悪忍びが暗殺の依頼を受けたときだけ装備していたと言われる防具だ。

見た者に恐怖を与え動きを鈍らせる。もしくは動けなくする効果がある。だがもちろん呪われている

死神のローブ。生きる物を死の世界に連れて行く事が出来ると言われたローブ。

気配を消す効果と、物理攻撃をいなす効果がある。

サイズが合わなかったが、ナナギが整えてくれた。だが呪われている。

両方とも黒い色をしている装備だが、カイの赤い毛にはなぜかあっていた。

呪われた装備だけあって、防御力が格段に上がる。


試しにスティアが攻撃をすると、スティアは飛んでるビニール袋に攻撃したような感じだと表現した。


しかしローブに護られていない部分には容易く攻撃可能だ。


その後は集められた防具で、気に入った物があれば俺達も装備する。


ドランはカイザー装備と言われ、兜、鎧、手甲を装備し、刃の尻尾と言われる尻尾強化を装着。

色は黒だがどれもカイザードラゴンが宿っている。


ナナギは機械族の開発した眼鏡を装備する。

眼鏡のナナギは可愛いとレアリーが絶賛だ。

この眼鏡は、相手の行動パターン予測、弱点判別だけではなく、周囲の成分分析、アイテムの解析なども出来るすぐれ物になっている。

そして武器に賢者の杖を装備する。魔力アップと魔力回復効果がある。


ライルはドラゴン族の盾と鎧を装備し、魔法防御を上げる。色は青。ライルのお気に入りの色だ。

今までは、小さな魔法なら叩き切る事が出来たが、これにより、魔法攻撃を受けてもダメージを軽減でき、ほぼ弱点をカバーする。


ティカはロザのすすめで、獣神の毛皮を装備する。

集中力を高める事で遠くを見たり、感じたりする事が出来、自分の力のリミッターを外す事が出来きる。

一時的に獣の力を得る事が出来る装備だ。

フード付きのパーカーで丈が膝くらいまである。色は茶色と地味だが、ティカの話だと弓使いにはちょうど良いらしい。


レアリーは元々、秘密の部屋で見つけた俺からのお土産、聖者のローブに精霊の杖今はマイクだがこれで問題は無い。装備の追加は無い。

もちろんそれは俺もだ。


残りの島魔族の島。ここで呪われた種族を解放できればすべてが終わる。

その為に、俺達は準備する日になった



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ