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島の再生

ドラゴンの島に戻った俺は、洞窟を出て皆が外にいる光景を見た


人数は増え、知らない者がいる。

その者を見ていると、人の姿からドラゴンに変わった。

ゼニスと同じで人型になれるドラゴンだ。

レアリーが俺に気付き近寄ってくる。

話を聞くと、どうやら俺のいない間も、このそを場所を何度も、呪われたドラゴンが現れていたようだ。

その時レアリーが歌う事で呪いが解け、争う事をやめ生活しだしたと言う。

他の島へ行っていたドラゴンだろうか。どこかにまだ隠れる所が有るのだろうか?

具体的には皆わからないが、解放されたドラゴンのまなざしは、あきらかに優しくなり、未来を見ている

今は数えるほどしかいないが徐々に増えるとレアリーも嬉しそうだ。

もちろんユズキ達もだ。


その日を境に徐々にドラゴンは増えて行く。

人型になれる者もいれば、人の言葉を話せず、人の姿になれない者もいる。


「こう増えてくると生活して行く場所が必要ですね」

ユズキはしみじみ言う。

しかしこの土地は、木々は枯れ岩場ばかりだ。

洞窟の中にある栄養源も足りなくなっていると言う。


その問題を解決するかのように、港に数隻の船が辿り着いた。

船からは獣人達数名に加えマンモスも降りてくる。


マンモスは俺を見つけ手紙を渡してきた。

ロザからの手紙だった。どうやら船には、呪いで暴れようとしたドラゴンが数体と丸太が乗っていた。

数体のドラゴンは呪いを解き、元の生活をさせてくれと言い。

丸太は神殿や住居を築いてほしいと言うことだ。

そのため、力と建築の知識のあるマンモスを寄越したみたいだ


木々に関しては今の獣人島に、生命の源と呼ばれる土地あり、そこから伐採した物である。

この地帯の木々は二、三日すればすぐに生い茂って行く。

必要なだけ送り込んでくれるようだ。


まだこのドラゴンの島には水が存在するから、木々も育つと言い、木の苗や、食物の苗も沢山船に乗っていた。


俺が手紙を読んでいる間に、既にマンモスが行動開始する。

谷場に行き苗を埋めると、一瞬のうちに木が生長した。

生命の源から穫ってきた物は、成長も早くすぐに定着する。

しかし火に弱く、一瞬に燃え広がり無くなってしまうから、注意してほしいとドラゴンに念を押す。


いつしかマンモスの付近にはドラゴンが集まっている。

自分たちの土地を再生してくれていると言うことが、わかったみたいだ。


「有り難い事です。 ロザさんにお礼を言わねばいけませんね」

ユズキは、獣人の気持ちを受け取った。


船は荷を降ろすと、獣人島に向け戻って行く。それと入れ替わりぐらいに木々や食料を乗せた船が来る。

もちろん捕獲したドラゴンもだ。


数日後にロザが船で現れた。

宮殿を築き生活感の戻りつつある、ドラゴンの島に満足そうだ。

そしてユズキに呪いが解けて、普通の生活が出来るようになったら、ドラゴン達にも獣人島に遊びにこいと言う。

ロザは自分がおさめている土地は今は獣人しか住んでいないが、これからは獣人も、人間も、ドラゴンも一つの民として過ごして行きたいと話す。

うっすらと笑みを浮かべ「遥か昔はそう過ごしていたのだろ」っと言った。


俺はこの言葉に嬉しかった。

呪いを解く事を目標に来たけど、ロザは過去にあった世界の風習まで変えようとしていた。


その日を境にドラゴンはロザを慕う。

ロザはめんどくさそうだが、俺達はロザを必要とした。

獣人とドラゴンが普通に歩いている光景が有る。

本当にここの者達は、お互いを認める事が出来なかったのか?俺はそう思った。


しかし、まだこの世界には呪われた者達がまだいる。

俺達はその者を救い出し、この生活を出来るように戻してあげたいと心に誓った。


そして鍛錬をする


ライルはスティアを相手に修行しているみたいだ。

スティアは俺に気付くと、おもちゃでも見つけたかのように、にこにこと手を振る。

しかし危険だ。ライルに一撃加え、その反動で俺の懐に入り込み一撃入れようとする。

これがスティアの挨拶だ。


近くで昼寝しているレイナは、スティアの一撃を受けて、意識を飛ばしているのかと思われるぐらい、草原の真ん中で寝ている。

正直現時点でこのスティアは最強だろう。俺にはそう思えた。

だがライルの話だと、ナナギの魔法で動きを封じるストップ、ユズキの使う眠りの魔法スリープがかなり有効だと言う。


そんなスティアがライルに、いたって簡単だが強力な攻撃を伝授した。

溜ると言う攻撃だ。スティアがこれを使うと体が光りだし、その後拳に光が集まる。

それでぶん殴る。ド派手なもんだった。目の前の岩吹き飛ぶのではなく、その場で粉々になる。

人の体が受けたらと思うとゾッとした。

攻撃力を倍増し、更に粉砕効果がある。

ライルはこの攻撃は、闘気攻撃の力を倍増すると考え、溜かたを習っていた。

始めは気合いの声だけで

「あ"ー」「うぉー」

とわめいているだけで、見ている者を笑わせてくれたが、次第に気の流れを感じたのか様になってくる。


しかしこの技には難点が

「わたしなら溜めている間、に重傷を負わせる事できる」

とロザは言う。確かに溜めている間は無防備だ。


それとこの島では俺達の戦闘は、出番なさそうだ。


スティアの攻撃はドラゴンの硬い皮膚を物ともしない。一撃で意識を奪う。

レイナの斬撃は強力な物だった。魔族の鎧をことごとく切り捨てる。

目を見張るのは攻撃だけではない。モンスターの中心に入っても攻撃を受け止める。

一騎当千とはこの事だった。

見ているライルも「すげぇ〜 」と連呼している

しまいにはジャンプし、剣を地面に突き刺すと、グランドクロスの強化版かと思わせるぐらいの、全周囲に闘気攻撃をしていた


二人は魔法で空に浮く事が出来ない。

その為かスティアは気合砲と呼ばれる単体遠距離攻撃を、レイナは斬撃を複数に飛ばす攻撃をする。これもかなりの威力だ。


二人が傷つくとユズキが、何事も無かったかのように回復魔法を駆使し、時折、攻撃力アップ魔法で二人を強化、防御力アップは効果が切れると即放たれる。

敵には状態異常魔法を唱える。

完全なサポート役にってしている。

三人はバランスがとれ、向かう所敵なしだった。

俺、ライル、レアリーで組んだとしても勝てない。そう思えた。


しかし、スティアは戦闘が終わってテンションがあがるのはいいが、俺を殴るのはやめてほしい。


そんな日々がこの島であった。

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