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仲間が来たぞ!

「くそぉ 氷の壁か」

そう言うとペドロは凍りの壁を粉砕した。

「ここが封印された世界」


辺りを見渡すとアンティがドラゴンにしがみつき空から落下していた。

気を失っている。そう気付くと魔力で宙を移動し、アンティ達を捕まえた。


「さて、ここからだ」

ペドロは魔力放出し始め、周囲を囲んだ。

風船の中にいるよな感じだ。

「魔法とはイメージだ」とはよく言ったもんだとゆっくり着地する。


着地した場所は無人の城みたいだ。

しばらくここで身を潜め休むことにした。


次の日ペドロは、城を探索する。

だいぶ時間が経っているのか、今にも壊れそうな城だ。


その中、ある一室で壁が崩れて、その隙間に紙が挟まれているのを発見した。


魂の灯台と書かれ、造られるまでと使用方法が書かれていた。


魂の灯台。魔族の力を弱める為、神の祭壇を灯台とし、太陽と契約を結ぶ。


「灯火は…… !?」

そこには、人の魂で数ヶ月、獣人の魂で数年、ドラゴン、機械族の魂で数十年。ただし自らが望んで魂を捧げることと書かれていた。


このことから、魂の灯台と名前がついた。


紙の付近には鈴が置いてあった。

「りん。 りんりんりん」

不思議と良い音色であり、何か特殊な物かと思いペドロは武器に結びつける。


城の最上階に行くと、遠くを見渡すことできた。

「あれは!? 」

何匹かのモンスターが物凄い量のモンスターに囲まれていた。


すでに囲まれたモンスターは手負い。抵抗は無理に見える。


「悪いやつには見えないな」

そう言うと、ペドロはテレポート使い囲いの中に入った。


「お邪魔します」

「では、失礼しました」

一瞬の出来事だった。囲んでいたモンスターも、囲まれたモンスターも、何があったか分からない。


ペドロはテレポートを利用して、囲まれていたモンスターをかっさらっていったのだ。


「大変なお怪我みたいですね。大丈夫ですか?」


「何をした!? 」

銀色の狼は我にもどり状況説明を求める。

助けてあげました。そして言葉を話し、意志を持つことから、呪いに侵されなかった者ですねと話し掛ける。


「人間なんかに助けてもらいたくないね」

そう強がる狼にペドロは「すいません 余計なお節介が取り得なんです」っとにっこり笑う。

そして怪我に回復魔法を唱え、動けるようにしてあげた。


こちらもまだ目覚めない怪我人が近くにいます。

争いごとを起こして、さっきの群れに攻められたくない。

そう言いペドロは狼のもとから離れた。


狼は自分達は灯台付近の地下をアジトにしてる。怪我人が起きたら来いと言い残し、去って行く。


数日が経ち、目を覚ました俺はボロボロのベッドに寝てた。


「気が付きましたか? 」

そこにはペドロがいた。

封印の穴に吸い込まれ、こっちの世界で意識を失って数日が経っていた。


意識が戻り歩けるようになったら、ここの統治者に会いに行くことになっていると伝えられる。

正直この時は、人以外の存在と話すのだから俺は不安だった。


次の日、ペドロともに統治者と会う為灯台付近の地下へ向かった。


地下に入ってすぐゴリラ獣人と出会う。門番のようだ。

奥に行けば行くほど、獣人は強くなっている。見られていると思うと息苦しさまで感じた。


ユニコーンにペガサス、麒麟。架空の動物もいた。彼らも獣人だ。


その中ようやく統治者の所にたどり着いた。

獅子の獣人だ。やっと獅子だとわかるぐらいの距離なのに、すごい威圧感だ。


「ひざまずきなさい!」

狼の獣人が二人にそう言う。ペドロが助けた狼だ。

気にするなと獅子がせいす。


「とりあえず、人間が何かご用かな?」

俺は向こうであったことを話した。

ペドロは獅子に、癒しの鈴を持つ者よと言われ鈴の能力を聞いた

これは怒りを和らげ、心を冷静にしてくれると言われたアイテムだ。混乱したとき使いなさいと言う。


歌が呪いを解いてくれることを見せてくれと言われるが、精霊の杖が無ければ、レアリーもいない。


それと、やはり闇魔法を使った俺の存在が気になったようだ。


しかし、連れてきたドラゴンの体には呪いを感じられなくなっているとの報告があると、ある程度は信用してもらえたみたいだ。


一つ頼まれ事をされた。

このアジトよりさらに地下に魂の灯台に関する資料があると言う。


魂の灯台は太陽を導いてくれると言われ、この世界では大切な建物だ。


この灯台の火が消えてから、空気はにごり、魔族は増え、太陽は顔を出さなくなってしまった。


何とか探し出して、火を灯し人間を信用させてくれと言う。


ペドロは知っていたが、他の方法があるはずと、地下探索を承知した。


地下へは三ヶ月後に行くことになり、先ほどの銀色の狼と俺、ペドロの三人が行くことになった。

銀色の狼はペドロに借りを返そうとしている。


「お名前を聞かせてください」

ペドロは狼に名を尋ねると、

「私の名前はロザ。フェンリルの獣人だ」そう答えた。

口調から言って明らかに強気の女性に感じ、俺は苦手だ。


「所でアンティ君! 君は明日から修行ね」

突然ペドロにそう言われた。

俺は魔法に関してはかなりの使い手だが、接近戦に関しては弱過ぎると指摘される。

ドラゴンソウルを装備しているが全く活かしきれていないことは、分かっていた。

攻撃の際は腕輪の先端が剣になり、防御の際は腕輪が盾のように広がる。この武器を使いこなす為に、修行中は魔法を禁じられた。


しかしどうしても、魔法の距離で戦おうとしてしまう為、捗らない。

それをみたロザは、2人掛かりで攻撃しようとペドロに言う。

ここからが地獄の修行が始まった。

ペドロから距離をとると、ロザの月光の爪と呼ばれる武器が切り裂く。

「弱い! 弱過ぎる!! 」

ロザは俺の弱さに呆れていた。

月光の爪は腕輪に長いかぎづめが三本ついたものだ。

月の光が夜空を切り裂く。そう言われ月光の爪と名がついた。


ロザは接近戦のスペシャリストである。スピードにより、攻撃力を高める戦い方。

しかも攻撃しては、距離をしっかり離し隙をうかがってくる。


ペドロは槍だけでなく高度な魔法も駆使してくる。

時々ロザがペドロに戦い方の相談をするようになっていた。


俺もロザに罵られながら、次第に接近戦が上達していく。


「まぁ、接近戦も何とか使い物になりそうですね」

「私には、必死に受け止めているようにしか感じない」

二人は修行に疲れ、倒れ、眠りだす俺を見ながらそう話していた。



「強いやつ見ぃ〜〜っけ! 」

ペドロはその声の方をみると、鮮やか赤毛の猿がいた。背中には魔族の翼を持ち、不思議な両側に鎌のついた武器を持っていた。


「魔族ですか? 」

「おそらく」

二人は戦闘体制をとる


しかしどうも他の魔族とは少し違い、悪意を感じない。そんな魔族にペドロが話し掛けてみた。


「お名前はなんて言います? 何しに来ました? 」


「おいらはカイ! 住んでる島じゃ、いましめの風使いって呼ばれているよ」

そう自己紹介したあとに、なんと魔族の重要な情報をさらっと話した。

それは今度魔族と呪われた者達が一斉に、呪いを逃れた者を狩ると言う。


このカイはその前に、呪いを受けない強い者と、戦いたくやってきたみたいだ。


そして、「おいらが勝ったら、食い物ちょうだい。負けたら許してあげる」


ロザは何だか戦う気を失っていた。


しかし「んじゃ、はじめるよ」

カイは一方的に戦闘を始めてきた。


鎌を回転させ竜巻を作り出し攻撃する。

しかしロザは竜巻を切り裂こうとした。

「ロザよけなさい!? 」

ペドロの声は間に合わず。竜巻がロザを通過すると無数の切り傷を負わせた。


倒れるロザを抱きかかえ、円月輪に近い武器。だが両端の鎌が逆を向き角度があることで、風攻撃の中に暫効果があると話した。

油断したロザだか、反撃にでる。しかし近付くと鎌を回転させ、ロザの爪をいなす。

「二人掛かりでいいよ! 」

嬉しそうにカイは戦う。


「ドカッ」

攻撃を与えたのはロザの膝蹴りだった。

カイは打撃に弱いようで簡単に吹き飛んだ。

「いってぇ 油断しちゃったよ」

顔を痛そうにさすっている。すかさずロザが、爪で切り裂こうとすると。


「戒! 」

カイの周辺にバリアがはられ爪をはじいた。


ロザは何が起きたと言わんばかりに距離を置く。


「面白い技を使いますね」

ペドロは興味深々だ。

カイはそうすると自慢気に能力の説明をしてくれた。


もともとは特殊攻撃の発動を妨げる技だったが。技を成長させて、物理攻撃を跳ね返せるようにしたという。


「止められますか? 」

「戒! 戒!! 戒!!」

ペドロが魔法を発動しようとすると、カイが嬉しそうに発動に会わせて指を指し止めてくる。


「攻撃は鎌で、防御は特殊な技で。まさに完璧ですね」

カイはペドロに誉められ嬉しいみたいだ。

それでもロザは攻撃を仕掛けた。


「ロザ!? その作戦はきっと当たりですよ」

そう言うと、ペドロも攻撃に加わる。


「戒! 戒!! 戒!!・・・・・・」

カイも必死に防御を繰り出す。しかし短い時間で決着がついた。


カイは疲れて倒れてしまった。ずっと技の名前を言い続けて疲れてしまった。


技を強化することは大切だ。しかし彼の場合、発動時間に問題があった。戒と発している時はほぼ完璧な防御。

しかしずっと言い続けるのは、不可能だ。

体を鍛えて打たれ強さを増し、基本は武器で防御する。

特殊能力はいざという時使う。そんな戦い方が出来ればきっと強いとペドロは言う。

そうしなければ、今回のような攻撃方法でいとも簡単に倒せる。


「私は、傷だらけにされ、むかついたから攻撃しただけだ」

「…… そうでしたか では、回復魔法を」

ペドロはロザが意味があって攻撃してたと勘違いしていた。


「こいつどうする?」

「魔族みたいですが害はなさそうです」


二人はそう言うとカイを放置した。


「いつまでも寝てるんじゃないよ バシッ」

俺はいらだつロザに叩かれ引きずられアジトに戻った


魔族の攻撃が始まることを伝えると、ペドロはこと急ぐと考え、修行の疲れが残る俺を残し、地下を探索し始める。


確かに歴史に埋もれた情報がいくつか見つかるが、魂の灯台の情報は得られない。


下まで行くと、今度は登りの階段を見つけ、登っていった


その頃地上では、しびれを切らした魔族が攻め込んで来た。


獣人は地下から出て抵抗するが、数が多すぎた。


しかし「グルグルグル グガァーーー!!! 」

獅子が吠えると。すべてのモンスターが動きを止めた。背筋が凍り付く思いだ。

それは、ロザ達にも聞こえた。


ロザ達は戻るより階段をそのまま駆け上がり地上付近に出ることを選択する。


獅子が威圧しながらモンスターを倒して行く。触れること無く弱き者の魂を奪い取っていた。


「つえぇ〜 今度はあいつに挑戦だ! 」

獅子の目の前にカイが立ちはだかる。


獅子はカイのような魔族の子供でも容赦なく、威圧し魂を奪おうとした。

しかし獅子を指差し


「戒! 」


この吠えての威圧も獅子の特集能力だ。カイの技はみごとに獅子の技を発動させない。


獅子は獣人になりハンマーを持つ。今度は物理攻撃を仕掛けてきた。

しかしこの程度の手数ならカイは難なくしのいでみせる。


しまいにはカウンター攻撃を入れ始めた。一撃当たればカイは即死するかもしれない状況で成長している。


「かまいたち! 」


カイの攻撃が獅子を通過した。獅子の体からしばらくして血がにじみ出てくる。

「おいらの勝ちでいい? 」

そう聞くが獅子は前進して攻撃を仕掛ける。


「気が進まないなぁ〜 」

そう言うと武器を構え回転させる。


獅子はハンマーで最大級の打下ろし攻撃を仕掛ける。

獅子のハンマーは打下ろされ大地に衝撃が走ったが、獅子の体に衝撃が伝わることは無かった。

両腕はカイの攻撃により切り落とされていたからだ。

カイの武器は鎌で外側は切れないはず。鎌の刃は内側に付き、手前に引かないと切れない。


獅子はカイを見ると「両刃!? さっきまで片方にしか? 」


「おいらの武器は成長するんだぁ〜 成長するときどんな攻撃するか話しかけてくれるんだよ」

そうカイは言う。


勝負あったと見ると、他のモンスターが獅子に攻め寄せてくる。

「まだ、おいらは食べ物もらってないぞ! 」

そうカイが言うがモンスターはお構いなしに獅子を攻撃し無惨な姿にした。


カイはあのとき負けを認めていればと言い、飛び去って行く。


獅子を失った。獣人の生き残りは力を失い徐々に減って行く。



しかし俺は「卑怯だけど背後に回って攻撃する」「テレポ! 」「来いバハムート!! 」


その攻撃は後方のモンスターを蹴散らした


しかしこの行動が彼を呼び出した。


「また強いやつだ! 」

そう言うとカイはまっしぐらに俺に向かう。


「お前! おいらと戦うんだよ!! 」

そう言うとカイは他のモンスターに獲物を奪われたくないと思い、すぐに攻撃を仕掛けてきた。


「ライトニング! 」

「戒! 」

「ファイヤーバード! 」

「戒! 」

「アイスブリザード! 」

「戒! 」


「あれ!? 」

「ふふふ〜ん 」

俺は魔法が使えないことを不思議に思い、カイは技を封じてご機嫌だ。

不思議なかけ声に封じてられていると判断すると、接近戦に切り替えた。


しかしカイは武器でうまく受け流す。

「こいつなら楽勝だ! 」

俺はそう言われてしまった。

その後は接近戦を挑めば鎌が斬りつけてくる。距離を置けばかまいたちの旋風が襲う。

今までの俺と違うことは、ドラゴンソウルが的確にカイの攻撃を受け止めていた。

かまいたちの刃も盾が護る。

次第にカイの攻撃になれ俺も攻撃を繰り出す。


その中、カイの武器は更なる変化をもたらした。

防御して受けた瞬間、攻撃し防御された瞬間、常に斬撃を飛ばすようになっていた。


しかしドラゴンソウルは盾で受けたとき、魔法でカウンターを発動させ、剣の状態時は剣先から魔法を放つ。

カイの攻撃を止めた時だった。ドラゴンソウルが光りカイを極太のレーザーが襲った。


「波動砲とでも名付けておこうか」

俺はその威力でカイを消し去ったと確信する。


しかし「負けない! 負けたくないよー 」

カイが武器を俺に向け回転させ、全身から黒い魔力を放出すると、俺に向け黒いもやが放たれた。

もやのスピードは始めは遅かったが、カイの武器の回転の風力を得てだんだんスピードを上げる。

しかも周りの物を巻き込みながら、向かってくる。


俺を包み込んだ時は、消し去られてしまったかのように見えた。

だが天空のローブは魔族の攻撃を和らげる。なんとか生きている。


「バサッ! 」

カイは攻撃の後すぐに倒れた。

攻撃していた時も意識があったかは定かじゃない


俺もこれ以上戦えないと判断し、灯台めがけてテレポで逃去る。


灯台では

「ここは!? 」

ペドロ達は灯台の中にいつの間にか入り込んでいた。

二人は一気に駆け上がり状況を確認する。

しかし見渡す限り魔族とモンスターだ。


ロザの目には、遠くに横たわった獅子や仲間達が見える。


それと、灯台の方へ逃げてくる仲間達だ。


「仲間を護らないと! 」

ロザは灯台から下りようとする。しかしペドロは、灯台の灯りの方法を探して火つけないと皆死んでしまう。

っとロザを引きとめようとした。


「私に仲間を見殺しにしろと言うのか! 」

ロザの思考は今は、逃げ回る仲間達がやられる所を見たくない。それしか無かった。


「犠牲を最小限におさえることを考えてください!」

「犠牲ってなんだ? 失って良い命なんてあるものか?」

ロザは言い返す。

ペドロは今このままロザを離したら確実に生きていられないと判断し、ロザを魔法で動けなくした。

何をするとロザが叫ぶなか、重傷の俺が弾丸のように飛んできた。

着地なんか考えられるほどの余力も無く床に激突した。


「アンティ君? 」

ペドロが呼びかけるが、俺は、手を動かし、生きているのをアピールすることしかできない。


ペドロは大きく息を吸い込んで、決断を下した。

「灯台の火は、魂です。人の魂なら数ヶ月。獣人なら数年。ドラゴン、機械なら数十年灯せます。つまり生け贄が必要なんです」


「何言ってる?」

ロザはペドロのその言葉を理解しない


ペドロは古びた城の壁から、魂の灯台のことが書かれた紙を見つけたと話し内容を伝えた。

そして自ら望んで魂を捧げないと、火は付かない。


「今すぐわたしを入れなさい。そうすれば仲間は助ける! 」

ロザはそう叫んだ。

「犠牲になって良い命なんてない。ロザあなたそう言いましたね。ならなぜあなたが犠牲になる。おかしな話しですよ」


しかしロザは力つきて行く仲間達を見ながら、涙をこぼし、お願いしますとペドロに頼む。

ペドロはロザにあなたが生け贄にならなくても大丈夫な方法があると話した。


そして「お願いがあります。もしかしたら人間がこちらに来るかもしれない。ロザその時はあなたが人間を護ってください 出来ますか? 」


ロザは約束すると誓う。


「ありがとうございます。数ヶ月間しか力が無いですが、その間なんとか、魔族対策とこの灯台を別の方法で照らす方法を考えてください」


ロザの時が止まり血の気が引いた。数ヶ月と言えば人の魂で照らせる期間だ。


「やめて ……ねぇ やめてよ」

ロザの目、口がペドロに訴えかける。


「犠牲になって良い命なんて無い。その気持ちをずっと持ってください」


そう言うと、ペドロは武器から鈴を外しロザの手首に結んだ。

そして祭壇の中央に立ち「ファイヤー! 」

自分に火を付けた。祭壇の至る所から火が浮かび、ペドロに寄ってくる。次第にペドロをすべての炎が包み込んだ。


「アンティ、ロザ、泣かずに笑ってください 寂しいじゃないですか」

そう言い残しペドロは消えて行く

俺とロザは動くことが出来ないまま泣くしか出来なかった。

灯台に火が灯るとモンスター達は魔族の島の方向に撤退して行った。


次の日から灯台の地下は強化され、入り口には魔族が嫌う聖水がまかれ完全防備になる。

これは、ペドロとロザが地下を探索して見つけた物だ。


しかし、灯台の火は生け贄以外の手段が見つからないまま数ヶ月の後消えてしまった。


俺はカイに与えられた傷がまだ癒えない。回復魔法を受け付けず治りが遅い。歩くことも出来ない。


「アンティ! さっき空に不思議な歪みがあったぞ!! 」

ロザはもしかしたら俺達のように人が来るかと思い歪みに向かったが、閉じてしまったと言う。


数日が過ぎその日が来た!

「アンティ空からでかい物体が来た! 」

俺はロザに灯台までの援護をお願いした。歩くことはなんとか可能になったが戦闘できる状態ではない。


しかしふっと気付くと大事に保管してあったソニアのドラゴンの体が燃え始めた。

「ソニアが火を纏ったのか!? 」

俺はまだ思い通り動かない体を引きづり外に出る。


そうするとゆっくり燃え盛る物体が灯台に向かっていた。

それがソニアだと、ソニアが魂を灯台に捧げようとしていると気付き、俺はリヴァイアサンを召還し、火を消そうとする。

「やったか!? 」

火が消えたがソニアだけでなくゼニスも抱えていた。

ゼニスがこちらを見たような気がした。その後また燃え上がりゆっくり魂の灯台に命を捧げて行った。


「くそぉ なんでこうなるんだ!! 」


「うるさい! ボカっ」

何回同じ夢見てうなされてるんだ!

それにあんたはまだ傷が完全に回復していない、動いてはいけないんだよ。

それが外に出てリヴァイアサン召還して倒れた。バカかと俺は説教される。


説教はもうやめてと苦笑いし頭をかいた。


「そろそろ来るよ お友達が!」

そうロザは俺に伝える。



ここに出てくるカイにはサブストリー『戒めの風使い』があります。

時間があれば是非読んでくださいね

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