作戦開始!
作戦は始まった
いつもより早く学校内に現れる四人に、生徒が不信をいだく。
ティカの手にはマイエレキギター。
そして、一台のトラックに、ナナギ、ライルの楽器が運ばれる。
校舎に入る前に質問されるが、レアリーは四人でバンドを組むことになり、楽器を運んだと言う。
それぞれの楽器が準備された。
レアリーはみんなの顔を見て準備の確認をする「いくよ!?」
ライルのドラムスティックがリズムをとる。「チャッ、チャッ。チャッチャッチャッチャッ」
音がなり出した瞬間だ。
「ドォーン!! 」
とてつも無い、爆音が響きわたった。
計画通り開かれた扉から、ロックが入り込む。
しかしびっくりしたのはロック以外全ての者だった。
もちろん四人も。
あわてて音楽室に、ゾイルが来てなにごとか聞く。
レアリー達は、あわてはしたが、バンドを組んで練習と。
ゾイルは楽器からでるコードを見て、アンプ以外につながったコードを発見した。
コードは音の発生源であるトラックにつながっていたようだ。
四人はすぐにわかる、トラックが爆音発生機器になっていたことを。
ライルは完全におとりに使われたと、思ったが「すいません、コード繋ぐの間違いました」と、頭をかき苦笑いする
ゾイルは弾きなさい、歌いなさいと四人に言って来た。
怖い顔をしている。おそらく何か音をたててしようとしたことに感づいたのだろう。
しかしレアリーは、はいと答え。歌い出した。その歌に惹かれるように、皆が楽器奏でる。
レアリーは普通のマイクを使っていたが、生徒達の心をつかもうとしていた。
「やめなさい!?」
ゾイルは生徒達の異変に気付き大声で四人を止めた。
その後、ライルはおかしな爆音を出したとして殴られはしたが、この場をやり過ごした。
レアリーの歌声には、やはり何らかの効果があると、四人は確信した。
ゾイルはというと、四人が何かをし、生徒に異変を起こしかけたと校長に伝えに行く。
ロックの計画通りだ、開かれた扉から校長のプライベートルームにも入り込むことに成功する。
ロックはまず目の前に忘却装置を発見した。
ありがたいことに校長は調べに行く為、ゾイルと部屋をでた。
ロックはまず部屋の写真をとり、いろいろ調べ始めた。
机の上には、封印の四大陸の地図が。ただの地図じゃ無い。しばらく眺めると、いろいろなモンスターが映り込む
まさに向こうの世界が見える地図だった。
地図を触ると拡大、縮小が可能だった。モンスターに照準を合わせ拡大すると触れることができる。
モンスターは何かに当たったのかとキョロキョロしていた。
しかし小さな小石をこちらに持って来ようとしたが、これは出来なかった。
どうやら触ることだけでき、持ってくるのは不可能のようだ。
モンスターを発生させることと何らかの関係はあるはずと、他を探した。
本棚には、いくつかの隙間があるが、仕掛けも見当たらず、シリアライザーに関しての本も無さそうだ。
「バサッ」突然部屋の中央に島長が現れた。ロックは身を隠し、様子をうかがう。
しかし島長の口からはロックにとって驚きの名前が呼ばれた。
ブラッターと名前を呼んでいた
ディノ・ブラッター彼こそ、シリアライザーの封印した人物だった。
1000年も生きている訳が無いと。頭で理解する。
しかし校長が現れ、近くで確認した時、ロックの時間は止まった。生きているはずが無いと。
島長と校長は話しをする。もしかしたらこの学校を調べる為ではと考えた。
校長は部屋の中を特殊な、機械を使って見始めた。
この機械は、動く者を見つける機械だ。少しでも動くとセンサーが反応する
しかし、スキャン完了しても、動きの止まったロックは見つけることが出来ない。
その後、校長は席に座り、レアリー達のことについて話し始めた。
話しが終わり、島長は帰り、ゾイルが入って来た。
校長はゾイルを見て自分は寝てることになっていると言い、ネクタイをとり、Yシャツを脱いだ時、ロックの動きは戻った。
胸には永久期間、つまりロックのオリジナルエネルギー発生装置が取り付けてあった。
ロックは聞いたことがあった。
ドラゴンの屈強な遺伝子と、獣人族の身体を最大限にいかす(リミッター解除)遺伝子、人間の賢さ、そして、機械族の永久エネルギーを組み合わせれば最高の種が誕生すると。
その研究の最高傑作がブラッターだと。
ブラッターは世界を封印してからも研究し続けていた。
島を封印した入れ物を、忘却装置に入れなかったのは、これのためかとロックは結論付けた。
しかしそうなると、忘却装置の中に入れられたのは何かだった。
忘却装置の回路に手を入れ履歴を確認した。ロックは涙をこぼす。
忘却装置に使われたのは、ブラッターに脅され、中に入っていく勇者達の姿だった。
忘却装置に封印の入れ物が入ってしまえば、今シリアライザーにいる全ての者が命を落とし、忘れ去られてしまう。
勇者達は各大陸の象徴である自分達が入ることを選択し、シリアライザーに残された存在と命を守っていった。
「誰だ!?」突然校長が大声を出す。
忘却装置に手を入れている間に風呂敷が外れてしまっていた。
風呂敷をかぶり、姿を消す。
校長は気配を感じた忘却装置周辺に、スキャンをかける。
「ピーーーィ」
今回はしっかり反応をしめし音が鳴る。
「見つかってしもうた!」あわてて引き出しの中に逃げこんだ。
「ドカーン!? 」その後すぐに物凄い爆音が聞こえた。
「急いで探せっ!?」
どこかに隠れてしまった。っと足音が聞こえた。
机の引き出しに手がかかった。
必死に開かないように自分が、つっかえ棒になる。
「ガシャ、ガシャ」引き出しは開こうとしない。
ロックは抵抗する。
やがてあきらめたのか、引き出しは引かれる気配が無かった。
しかし「コンコン コンコン」引き出しは叩かれた。
残念なことにこの行動が、ロックの心をくすぐる
「はいってまーす」
「バッ!? 」引き出しが開いた。
驚くことすら忘れたロックを、笑顔のドランが捕まえる。
そこには壁に爆発で開いた大きな穴と、ドランとゼニスがいた。
部屋の隅に爆風で気を失った校長がいる。
探していたのはゼニスとドランだった。
ロックのピンチに学校を攻撃し、助けに来たのだ。
しかしなぜロックがピンチとわかったと聞くと。
「俺の耳元にこんな物置いてよく言えるな」っとゼニスはスピーカーを手にした。
このスピーカーからは、ロックの周囲の音が送られていた。
ロックは小声で助かったと言い。机の地図をとり、ゼニスにつかまった。
ゼニスはドラゴンに戻り、ロックを運ぼうとする。
「あれを破壊してくれ」
忘却装置だ。
ドランは炎を吐いた。しかし意識を取り戻した校長が、強力な炎の魔法を放ち相殺した。
それを見たゼニスは、人間の炎はそんなもんかと言い忘却装置に炎の渦巻を吐く。
もう一度、校長は相殺を狙うが、校長の炎を吸収して、忘却装置を破壊した。
ゼニスとドランはゆっくり威圧するように跳び去る。
「ドカッ ドカッ!? 」
ゾイルの氷攻撃だ。しかしゼニスはゆっくりゾイルの方を向き大声を発すると、地上から炎の壁が現れ、ゼニスとドランの存在を隠す。
炎の壁が消えた時はすでに二匹のドラゴンの姿は無かった。