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異変

次の日、学校に行ってみるとレアリーは、修羅に呼び止められた。


話しの内容はレアリー、ティカ、ナナギ、ライルの行動を探るように、指示を受けたと言う。

すでに何人かの生徒の視線を感じていたが、いつものことと思いあまり気にしてなかったレアリーは、まずいと思った。


「お前はわかりやすいな」

そう言うと修羅は、大丈夫と言い。レアリーの肩を叩き、自分にはそんな暇は無いと、立ち去った。


その後レアリーは髪の毛に違和感を感じ触ると、一枚のメモを見つけた。

修羅からのメモだ。内容は、校長は昼間起きてる。もし今学校内で不信な動きをしたらバレるぞと書かれていた。


レアリー達は、不信な動きをしようとしていた。

ここで閃いた。彼なら忍び込んで探れるかも知れないと。

教室に向かうと何かいつもと違う視線を感じる。凍りついて動けなくなりそうだ。


教室に入ると修羅の席が無いことに気付いた。

数人の生徒に話しをするが、そんな人知らないと、そこに席などないと。

何かがいつもと違う。あわてる様子を隠し、教室の外に出ると、ナナギに出会い、ティカも歩いてきた。


ティカは、この時間歌わないで、その顔色、何かあったのかと聞くと、レアリーは二人を音楽室に連れて行き、話しをする。

ティカはその話に「何言ってるの?」


この言葉にレアリーは混乱し、その場を去ろうとするが、ティカは笑いながら冗談と。

さすがのレアリーも怒り出すが、ティカは相手にせず、何も無かったように振る舞うしか無いと、教室に向かった。


数分後ゾイルが現れ、学校内を荒らす者がいると話しだし、有り得ない言葉を発した


見つけたら捕まえること。抵抗するなら、命の保証はしなくて良いと。


そして、「こうなりますよ」皆に見せたのは、ボロボロの血まみれになった忍の装束だった。


生徒達は、どこから持ってきたなど言うが四人には、修羅のものだろうと、背筋が凍りついた。


その日は、学校内の探索どころじゃ無かった。

四人はもしかしたら、次は自分達ではと考え恐怖の中、行動する1日なった。

特に各グループに分かれた時の恐怖は半端じゃ無い。

もしかしたらこの人は、自分を調べているかも。後ろから攻撃されるかもと。

全てを疑う。


四人は帰路につこうとすると、ゾイルと出会う。

脇をそそくさと抜けようとすると引き止められた。


「挨拶はどうしましたか?」

上級生は下級生の見本なんだからしっかりしてくれないと困ると言われる。


ナナギさんが真似するといけないからしばらくあなた達から離そうかと言い出す。


ナナギは思わずレアリーにしがみつく。


だがしっかりライルは先生さようならと、四人分の声で挨拶して見せた。


ゾイルは笑い立ち去ったが。ナナギは次は自分だと、泣き始めてしまった。


しかし、ライルがこのまま何もしなくても同じだと言う。

何も出来ず、死にたくないし、他の生徒達のようにはなりたくないと言った。

ライルは他の生徒達が洗脳されてしまったと考えていた。


四人は忙しいで館に行き、今日のことを話すと


「そりゃ困ったなぁ〜」

ロックは一冊の本を広げた。

そして、お主達四人秘密の部屋の存在を知っていることがバレたと話した。


存在を知っているなら、修羅のことを覚えていて、知らない者は修羅の存在を忘れる。


過去に生きていた者が、シリアライザーの記憶を失い、今の者達に伝わらなかったのと同じだと。


これも、機械族が魔族を忘れる為に、造った装置だと言う。これを壊せば、皆の記憶は蘇ると言う。


しかし、その装置の起動する材料は、忘れたいもの。すなわち今回は修羅が材料で、生きてはいないだろうと語った。


四人は悲しい顔をするが、ロックは、無駄死にじゃ無いという。

そのわけは、その装置を破壊すれば、シリアライザーを封印した方法がわかると言う。

シリアライザーを忘れるにはシリアライザーを材料として入れるか、シリアライザーを象徴する物を入れないといけないからと言った。


封印した入れ物が機械に入っている確率は低いという。いまでもシリアライザーが存在して、空間で繋がっていたからだ。

だから封印した入れ物を機械に入れた訳じゃなく、シリアライザーを忘れられるぐらいの変わりの物を入れたはず。


しかし、四人はどうやって調べるかが問題と悩む。


そんな四人を見て「危険だが、わしがやろう」ロックはそう言い、自分は前線で戦うことは向いてない、だからこういうことは任せろと言う。


そして、四人に命は大切じゃ、しかし自分の存在を失った物もいれば、助かりたいと願っている者が封印の向こうに沢山いる。


あきらめてしまうのも、ありかもしれない。


「心に封印するか? その前に今と向き合って、小さなことでも出来る事があればやってほしい」


それが封印された者の願いかもしれんぞ


そう言いロックは本を読み始めた。



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