解放の手掛かりを探せ
数日が過ぎ各部屋も落ち着きが出ていた。
ロックが各自を中央にある部屋に呼びよせた。
また、変な発明かとみなが思い姿を現す。
「揃ったようじゃな」とロックが話しを始めた。
ここは、この秘密基地『時計仕掛けの館』と名付けたと言う。
名前に関しては、ロックも良い名前が浮かばず、無理矢理つけた名前だけに、みながなんか文句を言うと思った。
しかしまったく無反応。
騒ぎもせずロックは見つめられた。
「ちと、この状態はやりづらいのぅ」照れながらボソッとつぶやいた。意外に照れ屋だ。
ロックは部屋の隅にあるもう一つの扉の前に立った。
そしてまだそれぞれが、信頼関係を気づいた訳じゃ無いと思うが、自分としては、ここで集まったのは何かの縁だし、自分自身も今以上にみなと信頼を気付きたいと言い、扉を開いた。
「知識と歴史の間じゃ」
そこには、アンティが見つけた秘密の部屋が広がっていた。
みなが驚いたが、ロックは話しを続ける。
この部屋には、シリアライザーの歴史と、シリアライザーの知識が書かれた物があると言う。
もちろん、封印を解く手掛かりもあるはずと。
しかしロックは、焦らずに聞いて欲しいと言った。
それは、なぜ直ぐにでも勇者達が封印を解かなかったかを話した。
シリアライザーに残された者が、人間への復習を考えていたからだ。
ロックは全ての人間が、封印を望んだ訳じゃ無いと言う。
むしろ大半が、一緒に呪いと戦い解決を望んだ。
だが、学者ディノのはかりごとで、今の結果にいたる。
レアリーは、ディノと言えば先生の家系だと言う。
ロックは、おそらく子孫で、代々封印を守っているのだろうと言う。
そこでティカがあることに気付き、ロックはどれくらい生きているのかと質問した。
「1282年と2ヶ月」サラッと言った。そしてそのうちの1000年寝ていた言う。
勇者達が自分の体に、部屋を封印したら、眠気が日に日にひどくなり眠ってしまったと話した。
すでにみなが話しに集中して、驚いた表情も忘れていた。
まず封印を解く前に、呪いを解く方法を探しだし、多種の者達をある程度納得させるしか無いと、力強く言う。
ゼニスが精霊の杖を通してレアリーが歌うと呪いが、解けると言うとロックは、全て種族か?と言う。
レアリーは今度学校のモンスターに試してみることになった。
では、みなで調べるぞと言うと、全員が本を読み始めた。
しかし数分でドランが本を投げだす。
それを見たナナギは頑張ってと本を拾い差し出すと、
「オイラは、封印の本は読んだ」ドランが話す言葉にみなが反応し、ドランを囲んだ。
内容は覚えておるかとロックが質問すると、覚えていると言う。
ロックがドランを見つめあわてた。
「主はカイザー種か!? 」
ゼニスはそうだと言うと。ティカはカイザー種のドラゴンは何かあるのかと聞くと、ゼニスは光と闇どちらかを導くドラゴンだが、闇に導き滅びの確率が高いと言う。
見た目は普通のドラゴンだが、賢く、戦闘能力の成長が早いのが特徴だ。
恐ろしい奴じゃの。暴走はせんでくれよと、少しびびってロックは話す。
ドランが語りだすが封印の解く鍵は、記載されてなさそうだ。
人間の学者だけが知る能力かと、がっかりするが、ロックが勇者達は、封印を知っていて解かなかったと
言った。
レアリーが知識と歴史を見ながら、途中からずいぶんいい加減な気がすると言う。
封印に関してはどうやって封印したとか詳しく書かれてないし、海の底より深くてどこって言うと、ロックは本をとり読みだした。
「なるほど」とロックは言う。この本は主な歴史が書かれていて真実しか書けない。
しかし呪いが広がってからの出来事が曖昧になっている。
気持ちが優先してしまって、書かなきゃならない真実より、気持ちが書かれてしまっていると言う。
そう言うとロックは自分の知っていることを話す。
白紙にサイコロの5を書いた。これがシリアライザーの島の配置だと言う。
左上に機械族、右上に魔族、中央に獣人族、左下に人間右下にドラゴン族と書き込む。
呪いにより、獣人族は、ほぼ全滅した。ほぼと言うのは、低級過ぎて、呪いが影響しない動物がいたと言う。
本には、中央の島を解放して、人間と動物が移ったと書かれている。
中央の島はほぼ全滅でモンスターだらけで解放しづらいし、わざわざここにいた動物が移ったって、ちょっと変とティカが質問すると
中央の島は人間の計画で空になった。
人間の島にわざと獣人を攻めこませ、その間に中央の島を解放する作戦だと言う。
作戦は見事成功し、その功績から、人間の主張通りまずは人間が移動した。
ここで封印と言う話しになるが、どこに封印だと思うとロックはみなに言うと、海底より更に深い所か?
なら、掘って行けば行けるか?
この下にあるってことなのか?
ロックは実は違うと言う。
そもそも封印とは、こうじゃと近くにあった小箱をとり、中に物を入れ閉めた。外部に出られないようにすると言うこと。
こうすることで、太陽光が届かない。だから海の底より深くって表現され書かれた。
あらためてみなに地図を見せる。
しかしレアリーは無理でしょと。
確かに封印するのは普通の状態じゃ無理だと言う。しかし今のは封印とはを確認したまでと言う。
魔族島を封印するために、機械族は、空間を作り出す研究をした。研究は成功した。
それが、今まで自分の中にあった空間の技術だと言う。
どこにでも作れるのが特徴で、いろいろな物をしまっておけると言う。
仲間達はポケットの中を空間として使う者がいると話す。
しかし問題があるとしたら、自分や他の者の力で出し入れする方法しか無いこと。
島が動いたり、島を入れるのは今んとこ考えられない。
人間はこの技術を何らかの力で強化して、中央の島以外を別の空間に運んだと言う。
そこが問題と言いロックは悩む。
ゼニスはやはり、学者ディノがいた中央学校を隅から調べるしか無いと言い、全員で調べることになった。