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前は王を目指していたが今度は皇帝を目指します。  作者: おかしなお菓子
第2章 鍛錬編

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第8話 鍛錬2 能力の質と見分け方

能力の説明をうけ、神話能力ゼナンという能力が俺にはある。どんな能力があるのか心躍る。


翠花「さてと、そろそろ12時を回るくらいかな。一旦終わって、ご飯を食べたら再開にしようか」

真「はい!ありがとうございました!」


感謝の言葉って大事だと思う。それは全世界共通だと思う。それを聞いた翠花姉は少し笑顔になっていたような気がした。そして道場を出て、家に入った。


翠花「蓮乃、戻ったよ」

蓮乃「お帰りになられましたか。お疲れ様です」

翠花「私はなにもしてないよ。頑張ったのは真くん」

真「いや、そんなことはないです!翠花姉から能力についてを聞いてただけで…」

蓮乃「ん?翠花姉というのはなんでしょうか」

翠花「真くんが私を呼ぶときに言ってくれてるの。私的にもその方が自然で楽だし、弟ができたみたいな感じがして悪い気はしないからさ」

蓮乃「そ、そうですか。いや、初めて聞いたものですから。そんな呼ばれ方をされているなんで聞いてませんでしたし」

翠花「そりゃそうだよ。だってお風呂にいるときに決めたんだもん。ねー!真くん」

真「そうですね!翠花姉!」


まあこれに関しては俺のわがままだから嫌だったら全然言ってもらっても構わないんだがな…


蓮乃「んー…少し違和感がありますね」

翠花「奇遇だね。私もある」

真「なにかありましたか?」


俺的には特にこれといった違和感のようなものはないんだが…


翠花「あ、わかった」

蓮乃「なんなのでしょうか。この違和感は」

翠花「真くん。私にタメ口で話してほしいの」


翠花姉にそう言われたが…やってみるしかないか。


真「え?あ、は、はい…」


できなかった。いつも敬語で話しているせいで突然の要望にこたえられなかった。


翠花「タメ口で、だよ。まだいつもの口調だよ。大丈夫だから。怒ったりしないよ」


こういわれたらやるしかない。


真「わかったよ。す、翠花姉。これならいいかな?」

翠花「うん。やっぱり違和感がなくなった」

蓮乃「私も違和感がなくなりました。違和感の正体は敬語だったのですね」

真「そういうものなのかな…あんまりわかんないんだけど…」

翠花「いい?これから君は私たちに対して敬語じゃなくてタメ口ね!一つ屋根の下で暮らしてるんだからそんなのいらないからね。蓮乃もそれでいいよね?」

蓮乃「ええ。もちろんです」


2人にタメ口になるのか。これからは。俺的には受け入れにくいものもあるが…2人がそういうならいいか。


真「翠花姉。お腹減った。昼ご飯食べたい」

翠花「そうだね。私もお腹ペコペコ。蓮乃、準備はできてる?」

蓮乃「もちろんでございます。今お持ちします。2人は席に座ってて大丈夫ですよ」


そう言い蓮乃さんはお皿にご飯、おかず、汁物を手際よくついでいる。


蓮乃「お待たせしました。生姜焼きです。この後も稽古があるということで」

翠花「ありがとう。けどこの後の稽古は神気についての授業だから。スタミナ系じゃなくてもよかったかもね。まあもちろんいっぱい食べるけど」

真「せっかく作ってくれたのにそんなこと言っちゃだめだよ!翠花姉」

翠花「ふふ。そうだね。感謝しないとね」

蓮乃「では手を合わせて…」

3人「いただきます!」


初めて食べる生姜焼きはとてもおいしかった。辛すぎない生姜に嚙みやすい柔らかさ。そしてご飯のちょうどいい温かみ。これは米が進むぞ。


翠花「蓮乃!おかわり!」

蓮乃「はい。どうぞ」


待て待て待て!早すぎないか?俺まだ肉一枚と米くらいしか食べてないんだが?


翠花「ほらほら真くんも食べないとだめだよ?」

真「いや、翠花姉が速すぎるんだって!僕まだ全然食べれてない!」

翠花「え、そう?蓮乃」

蓮乃「まあ体の大きさもあるでしょうね。けど翠花さまは早い方かと思います。私はもう慣れましたが」

翠花「そっかー。あんまし意識してなかったな。だってゆっくりと食べることのメリットがなにかわからないもん」

蓮乃「満腹サインを脳に伝えやすいので食べ過ぎを防ぐとかですかね」

翠花「いやそんなこと知ってるよ。じゃあ逆に早く食べることのメリットを教えようか?」

真「もう大丈夫…別の意味でお腹いっぱいかも…」

翠花「えー?全然食べてないじゃん」


そういう意味ではなくてだな?二人の会話についていけないし喋ってる話は高度だしって話だ。ごはん自体はそこまで食べれてないんだ。自分の分のお米を食べきりおかわりをした。


真「蓮乃さん。おかわり!」

蓮乃「はい。どうぞ」

翠花「いいね。ごはん食べる男の子は強くなるんだよ~」


結局俺はお米をおかわりで2杯食べた。結構お腹いっぱいだ。


真「ふー。食べた食べた」

翠花「じゃあ手を合わせて…」

3人「ごちそうさまでした!」


こうして昼ご飯を食べ終えた俺たちはこの後の稽古の話になった。


蓮乃「翠花さま。真くんとの稽古はどれほどやる予定でしょうか」

翠花「んー…ていってもこの後は神気の説明だから…まあそんなに時間はかからないと思うよ。なんで?」

蓮乃「真くんと一緒にこのあたりを歩きましょう。昨日目が覚め、この敷地から出たこともないでしょうから。いい機会になるのではと。

翠花「あー。それもそうだね」

蓮乃「そしてそのまま買い物にも行こうかなと思っています。ついてきてくれますよね?」


その時の蓮乃さんの顔は少し悪い顔をしていた。


翠花「まあ…いいけども…」

蓮乃「決まりですね。それでよろしいですか?真くん」

真「うん、大丈夫だよ。知らない土地ってわくわくするしね」


この辺りの土地探検。何気にわくわくするな。どんな土地なのかも気になる。


翠花「まあそれは稽古が終わってからだから。真くん、これから神気の説明を道場でしていくよ」

真「うん。わかった」


俺は翠花姉とともに道場に向かった。ホワイトボードの前に翠花姉が立ち、俺は机に座った。


翠花「さてと、これからは何回も言ってる神気についてだね。これがないとどんな能力でも使うことはできない。覚えておいてほしいこともあるから聞き漏らしのないようにね」

真「わかったよ。翠花姉」

翠花「よし、じゃあ早速いこうか。まずそもそも神気しんきってのはどんなもの?って話から。これを理解しないと使いたくても使えないかな。神気しんきっていうのは能力と精神が合わさってできるものなの」

真「能力と精神が合わさる?」


どういうことだ?能力にも精神があるということか?意思のようなものがあるのか?


翠花「まあわからないよね。言葉だと難しいものだと思う。けど実際にやってみると意外と簡単なものだよ。一旦説明してくからよく聞いててね」

真「うん」

翠花「まず能力と精神が合わさるとはどういうことか。まず能力というのは脳に刻み込まれているの。これはさっき言ったよね?」


なんだそれは。知らない情報が出てきた。説明が足りてませんよお姉さん。


真「いや…そんなこと聞いた覚えが…」

翠花「え?うそほんとに?」

真「午前中に説明をされたのは能力の種類とかくらいだよ。自然能力フォイチャー現象能力ザンバ偉人能力レイエン神話能力ゼナン。これらは聞いたよ。けど能力が脳に刻み込まれているというのは初耳だね」

翠花「あれま、能力の種類だけ説明して能力そのものの説明してなかったか。なら今しちゃうね。能力そのものは脳に刻み込まれているもの。人によって目の色が違うのは脳に刻み込まれている能力の質や種類が違うからなの。ここまでは大丈夫?」

真「能力の質ってなに?」

翠花「私種類しか説明してないっぽいね…結構ショックだ。能力の質っていうのは必要神気量に応じて使える能力の幅が大きいものほど質がいいってされてる。けど真くん自身にはあんまり関係ないかもね」

真「それはなんで?」

翠花「真くんは神話能力ゼナン。神に質なんてない。八百万の神なんていうくらいだからね。それぞれに特化した神がいる。だから質に関しては真くんは気にしなくても大丈夫」

真「けど翠花姉。前幼稚園の友達の目をみたらみんな色が違う。あれはなんでだろう」

翠花「それは能力そのものが違うんだろうね。多分みんな単色じゃなかった?」

真「うん。みんな赤色とか青色とかそういう一つの色しかなかったような」

翠花「ならみんな自然能力フォイチャーなんだよ。色がそのまま能力に反映されるくらいにはわかりやすいものだね。赤色系統なら火、青色系統なら水って感じでね」

真「でも質の違いってのはどうわかるの?」

翠花「それは目の瞳孔の大きさが大きければ大きいほど質がいい。単色で瞳孔が小さいと自然能力フォイチャーで質はあんまりって感じ」

真「なるほど…じゃあ現象能力ザンバとか偉人能力レイエンはどう違うの?」

翠花「それは私の目を見てくれればわかりやすいと思う。じゃあ右目を見て?」


俺は翠花姉の目をよく見た。するとわかることがあった。


真「緑色の目に…花?のようなものがあるね」

翠花「そう。現象能力ザンバは能力を表す色とその能力を表す花言葉の花が目に入るようになってる。私の能力なら緑にビワっていう花が入ってる」

真「そうなんだ…じゃあ偉人能力レイエンは?」

翠花「それは左目だね。どうかな?」

真「緑色の…なに?このマークみたいなのは」


白い目の中に知らないマークがあった。


翠花「それは沖田総司を表す家紋。『丸に木瓜まるにもっこう』っていうのを表してる。偉人能力レイエンは白い目にその人物を表すマークや物体が目に入ってる」

真「そうなんだ…ありがとう」

翠花「うん、大丈夫だよ」

真「じゃあ神話能力ゼナンはどんな特徴があるのかな」

翠花「…ごめん。私も伝承とかを知ってるだけで実際はわからない。真くんが初めての絶眼持ちだから。目が龍っぽい、もしくは光のようなものがあるってのが特徴だけど、私はこれくらいしか知らないの」

真「そっか…まあ翠花姉でも知らないことはあるよ!大丈夫!」

翠花「ありがとうね。真くん」

真「じゃあ能力についてもわかったし、神気について教えてほしいな!」


午後のメインは神気のはずだが能力の見分け方とかがメインになっている。


翠花「いや、神気は今日はやめとこうか」

真「え?」

翠花「今日は能力の説明をする日っていうのもいいと思うから。それに神気は奥が深いの。だから今日は能力の説明をして明日神気の説明をする日にしよっか」

真「う…うん。わかった」

翠花「一度にいろんな説明をしてるから整理するのも大事だと私は思うよ」


確かにそうだ。現に今日だけで説明されまくって整理しきれていないのも事実。この判断をできるのも俺のことを考えたうえでしてくれたんだ。


翠花「じゃあ神気の説明は明日ね。この後は蓮乃と一緒に街探検だね。一緒に買い物も行くらしいから好きなもの買ってもらっちゃお♪真くんもねだればいけるよ♪」

真「いけるかな?」

翠花「いけるいける♪」


買い物でお菓子を買ってもらえるのだろうか。とてもご機嫌だ。買い物の内容も気になるが…この辺りの町がどんなものなのか楽しみだ。




翠花の屋敷から離れたとある廃工場にて…

男「た…たすけ…ゴッ!」


男は謎の男によって首があらぬ方向に曲がり、息絶えてしまった。


???「全く…面倒ごとを起こさないでもらいたいものだ…そうは思わんか?獅道しどう

???「ええ…滞納なんてしょうもないことするなよって話ですよね。我流がるさん」


この2人が翠花たちの住む町に存在し、そして彼女たちと衝突することになるとはだれも思っていなかった…




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