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前は王を目指していたが今度は皇帝を目指します。  作者: おかしなお菓子
第1章 幼少期

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第3話 壊れる日常、蘇る恐怖

俺はとても強い能力を持っているということを知った今、この事実を家族に伝えたいという思いがあった。実際、父親も、母親でさえも俺のような黒色の目を持っていない。父親は隻眼で片方の目がない、残っている片方の目も濃い青色だ。黒色ではない。母親も赤色と少し暗い色だがプラチナ色でいずれも黒色…いやなんというんだったかな。そうだ。『絶色』という名前だ。両親が知っているかわからない。だが、一度この事実を伝え、両親が毒親になるという未来も見えなくはない。聞かない話ではないからこそ、俺は迷っている。だが、両親が知っている可能性もある。知っているかはわからないが、言ってみよう。結果はそのあとについてくる。どんなことでも受け入れてやる。


真「あの、お父さん、お母さん。

陽希「どうした?」

破那「どうしたの?」

真「えっと…僕のこの目の色…絶色って言うらしいんだ。ど…どうかな…」


2人は俺の言葉にどんな反応をするか。忌み嫌うかもしれない。ただ決めたんだ。どんな事実でも。


陽希「ぶふっ!」

破那「ふふ」

真「え?」

両親「あははははは!」


なんと両親は嫌うような目でも羨望のような目をするでもなく、笑ったのだ。


真「なにがおかしいの!?」

陽気「いやあ、なあ?」

破那「ええ、そうねえ」

陽希「そんなこと俺たちが知らないと思ったか?」

破那「私たちの子だもの。絶色の目を持っているって確信してたよ」


まさか…両親は知っていた。両親の目に黒色は入っていない。じゃあなんで両親は知ってるんだ。


真「お母さん。なんでそう思ったの?僕が絶色の目を持っているって」

破那「なんでもなにも。お父さんもお母さんも『絶眼』持ってるもん。ほらよく見て?」


そう言い母親は絶色が混じったプラチナ色の目を見せてきた。俺の目に似ている部分がある。父親にも目を見せてもらった。本当だ。父親も絶色と青色が混じっているような目をしていた。


真 「でも僕は2人みたいに色があるわけじゃないよ…なんで?」

陽希「そりゃあ、真はまだ能力を発現してないんだからな。能力が発現できれば目に色がつくんだよ。俺も母 さんも最初は能力がないもんだと思ってた。違うか?母さん」

破那「そうね。私も最初は能力がなかった。だけどあきらめずに鍛錬した。そのおかげでこの力を手に入  れることができた。本当に苦労したな~あの時は。あはは」

真「じゃあ僕も頑張れば能力手に入るかな?」

陽希「できるさ。俺と母さんの子だ。何も心配いらない」

破那「楽しみね~。どんな能力を使うのかしら、真は。楽しみすぎて夜しか眠れないな~」


俺と父親は一緒にずっこけた。眠れるんかよっ!って思った。そのツッコミを想像したんであろう母親は口に手を当ててクスクスと笑っていた。



日をまたぎ、俺は幼稚園に母親とともに向かっていた。そこでこんな会話をした。


真「ねえお母さん。この目ってみんな知っているものなの?」

破那「ん~どうだろ。私の家族はみんな知っていたけど、友達に聞いたら知らないっていうし…一部の人だけが知ってるって感じじゃないかな」

真「じゃあ、僕の友達にこの目のことを知ってるって子いたんだけど…」

破那「ふーん…物好きな子もいるのね…」


母親は少し暗い顔をしたように見えた。俺からはそんな風に見えた。母親からは初めて見る表情だ。何を考えているんだろうか。良くないことなのか?もしかして。


真「お母さん?」

破那「ああ、ごめんね。少し考えことしちゃってた」

真「そっか、ならよかったよ」


さっき見せたあの表情からは一変、いつもの母親の顔だ。

そうして幼稚園に到着した。母親と別れ、園内に入った。運動場には竜馬や凛がいた。


真「おはよう!二人とも」

竜馬「おう!おはよう!」

凛「おはよう真くん!」


挨拶を交わしていたら…


相良「みなさん、おはようございます」


相良が挨拶をしてきた。3人声を合わせて…


3人「おはよう!」


相良にあいさつをした。相良はそのあいさつで笑顔になったのを俺は見ていた。うれしいよな。あいさつを交わせる関係があるって。


凛「まだみんな来ないね」

竜馬「まあいつものことだ。俺たちいつも早いんだ。フィラはいつも遅刻するけどな。」

真「そうなんだ。」

竜馬「ああ、ここでいっつも遊んでるんだよな。朝早くから。時間になったら校舎に入るけどな」


そうした会話を挟んでいたらみんなが徐々に集まってきた。このクラスは朝早くやるクラスらしく、ほかのクラスの人たちはまだ誰一人として来ていない。400人在籍しているといっても朝早くに来たらここまでいないものかと思っていた。そして時間は過ぎていき…


李緒「はーい、みんなー!校舎に入ろうねー!」

園児「はーい!」


集合の合図が李緒先生によって出された。竜馬や凛、相良と一緒に校舎に向かっていたのだが…


竜馬「ん?あれ…なんだ?」


俺や凛、相良は竜馬が指さした方に視線を向ける。なんだろうか。あれは。空を…飛んでいる?あれは飛行機かなにかか?にしては虹色のように輝いているような…


李緒「4人ともー?どうしたの?」

竜馬「先生、あれってなんですか?」


そう言い、先生にも例の物体を見せるように指さして見せた。その瞬間、先生は血相を変えて言った。


李緒「みんな、早く校舎の中に入るよ!」

竜馬「え?なんで…」

李緒「急いで!早く!」


そう言い、みんなを校舎の中に避難させる先生。わけもわからず校舎に向かっていると、


相良「痛っ!」

竜馬「おい!大丈夫か!文彦!」


俺も竜馬と相良の近くに寄った。


真「相良くん、大丈夫?」

相良「ええ、問題ないです…いてて」


相良の安否を確認した後、俺は再度例の物体を見た俺は…後悔した。あの物体…いや、あの生物と完全に目があってしまった。あいつは…龍だ。そして…あの目は…龍の目だ…。目を合わせた俺はその場から動くことはできなかった。いや、動きたくても恐怖で足が…全く動かなかったんだ…。


竜馬「おい!どうした…んだよ…し…ん…」


おそらく竜馬も奴と目があったんだろう。額から汗が出てきている。凛も近くにいたが、凛にいたってはもう今すぐにでも泣きじゃくりそうなくらいにはやばかった。龍がこちら目掛けて何かを出そうとしている。本来なら動かなきゃいけない。だが俺は…俺たちは動くことができなかった。そうこうしていたら…とうとう龍が口から炎を吐いてきた。炎…この世界でも炎によって命を奪われるのか…俺…


真「うわああああああ!!!!!」


俺はあまりの恐怖に発狂してしまった…死にたくない…死にたくない死にたくない死にたくない!だが無情にも奴の炎はこちらに迫ってきていて…


李緒「ーーー・ーーーー!ーーーー!」


とうとう先生の言葉も聞こえないほどになってしまった。

そしてとうとうその炎は俺たちを包んだ…

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