表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前は王を目指していたが今度は皇帝を目指します。  作者: おかしなお菓子
第1章 幼少期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/12

第1話 転生

「…ぁ」

なんだ?この感覚は。なんというかふわふわしている。そうか。ここは天国だったのか。そりゃあふわふわするし今までの感覚とは異なるわけだ。まだ視界がはっきりしていないしどんな世界なのか楽しみだ。

ゆっくりと目を開けてみる。


「…あぅ?」


(は?なにを言っているんだ俺は。しっかりと言葉を話せ)


「あうあぁ…えあ?」


視界が徐々に開けてきた。ここは…家か?テレビにエアコン、冷蔵庫まである。どう見ても前の世界と同じだ。

なにが起きた?なぜ俺はこんな今時の家にいるんだ?

そして周りを見渡していると入ってきたのは…赤ん坊の…手?

冷静に状況を整理したいが理解が追い付かない。まず、俺はなんでこんな場所にいる?俺は火事によって死んだはず…なのにこんな今時の家にいる。そして周りにある現代風の家具たち。これは焼死したのではなく生き延びたという可能性があった。しかし、先ほど視界に入ってきた赤ん坊の手。これはおそらく、いや、間違いなくこの世界の俺自身の手だ。考えられる可能性は一つしかない。


(…転生…か)


「あ!うっううあー!!!」


とりあえず状況がわからないから叫んでみた。

そうしていたらドアの奥からドタドタドタと足音が聞こえた。誰かがこちらに来ている?ドアの奥…誰かがいる。

その光景に身震いが止まらない。そりゃそうだ。あの時死ぬ間際誰かがドアの奥にいた。俺が勇気を出してドアを開けていれば、仮に死んだとしてもその人を救えたかもしれない。その状況と重なる。

しかし、今の俺は赤ん坊なのだろう。行動を起こすことも非力ゆえに何もできない。そして俺の意思とは

関係なく、ドアがバタンッ!と勢いよく開かれた。


女性「今の大きな声はなに!?もしかして…真!あなたが!?」

「うぅ…」

女性「そうなのね!すごいわね!」


きれいな黒髪をなびかせながらこちらに近づき、女性が俺を抱きかかえる。ゆっくりと揺れていて、なんというのか。この感覚は。この女性の雰囲気はなぜか妙にあたたかい。この女性は…わかる。母親だ。この世界における俺の母親なんだ。

そして母親は今俺に向かって「真!」と呼んだ。つまりこの世界での名前は…「真」

かっこいいじゃないか。いいネーミングセンスの持ち主がいる。もしかしたら母親がつけてくれたのかもしれない。


母親「あなたー!真が大きな声でねー!」

父親「ああ、もちろん聞こえているよ」


この人が父親なのか。なんというかとても強そうだ。片目は切り傷によって開いておらず、半そでの服を着ていて、その腕には無数の傷が見える。がたいもいい。180センチはあるんじゃないか?胸筋が服を引きちぎらんばかりに大きい。身長も大きいしがたいもいい。わかる。この人は強いんだろう。そんな父親の大きな手が俺の頭をなでる。


父親「俺たちの息子だ。ほかのみんなよりもずっとすごい子なんだよ。真は。俺にはわかるよ、破那」

母親「そうね。私たちの子供。みんなを守れるような子に育てようね。陽くん」


両親はどちらも俺のことを可愛がってくれている。そして将来みんなを守れるような子に育ててくれるという。この両親はまず間違いなくやってくれるんだろう。そう信じてもいい気がした。


両親、そして俺の名前を2人の会話の内容から理解することができた。苗字もわかった。

まず俺 赫星 真 (あかほし しん)

次に父親 赫星 陽希 (あかほし はるき)

最後に母親 赫星 破那 (あかほし はな)


そして俺は気づいた。

2人とも目の色が違う。病気とかなのか?いや、そんな風には見えないな。

父親は片目しか見えないが青色だ。それもかなり濃い青色だ。一瞬瞳孔が見えないほどにな。

母親の目の色は…赤色と…これは何色だ?銀色?いやそれにしては黒すぎる。プラチナとかそんな色か?プラチナはもう少し白いイメージだが…まあいいか。

しかし今の俺にはこの目が何を表しているのかまだわからない。

そして俺はこの後起きることに驚愕した。


破那「ねえ、陽くん。真も連れて散歩に行かない?」

陽希「ああ、構わないよ。」

真「う…う?」


母親にだっこされ、両親とともに散歩に行くことになった。母親の腕の中はとても安心感があって、「守られている」というのを実感できた。父親は母親と俺のことを気にかけているのだろうか。いかにもできる男みたいにエスコートをしてくれている。なんならやりすぎでは?と思ってしまうくらいに。だが母親はその光景に笑顔だ。この人は笑顔が素敵だ。微笑んでいるような、慈しみの目を向けられているような雰囲気だ。とても心地がよい。


破那「今日はこの子の服を買いまくるよ!せっかくあなたがいるんですもの。たくさん持ってよね!」

陽希「はいはい…」


…ちゃんと使われている。どんな世界でも母親が強いらしい。ここだけ見ると前と変わらないな…

前と変わらない…いやこの世界では変わるんだ。絶対に王になる。その夢を叶える。ただ今の段階だと力がない。そもそもこの世界には能力があるのかわからない。


陽希「ところで今日はどこまで行くのか決めているのか?」

破那「ええ。もちろ…ん?」


母親から笑顔が消え、その視線の先に何かいる。黒いコートを着た変な雰囲気の男だ。明らかにこちらに

敵意を向けている。両親と男の間にピリピリした空気が流れている。父親が男に話しかける。


陽希「なにか用か?俺たちにそこまでの[神気]を出す理由はないと思うんだが。」


父親はなんと言った?[しんき]?なんだそれは。俺の知らない単語が出てきた。そして男が近づいてきて…


謎の男「…ね…」

陽希「ん?」

謎の男「死ね死ね死ね!リア充なんて死んじまえ!」


そう言い男は手を俺たちに向けてきた。まさか…


謎の男「ガキもろとも殺す!『雷水(らいすい)』!」


雷と水が混じったような攻撃がこちらに来ている。この男が打ったのか?これを。この男はどうやってこの『雷水』?とやらを打ったのか。それが理解できない。魔法なんて…

そんな風に思っていたら…


陽希「やっちまったな?おい」

破那「陽くん…やる?」

陽希「ああ、こいつを野放しにする気はない。近隣の人々にも、そして何より俺の家族を壊しかねない」


父親はそう言い、男と男が出した『雷水』に対峙する。その時の父親の顔は今までの優しそうな父親の顔ではなかった。空気が一気に張り詰めた。息ができないほどに。そんな父から離れるべく、母親は俺を抱きながらバックステップをした。だが、そのバックステップのスピードが異常なまでに速かった。10メートルはあるであろう距離を一瞬にして移動していた。あまりの光景に思考が追い付かない。


陽希「『我が手にきたまえ。ー王の剣…エクスカリバー!」


そう言い父親は男が出した能力を剣で切って見せた。(エクスカリバー)はアーサー王の剣のはず…なんで俺の父親が持っているんだ?


破那「やっぱり陽くんのセンス、『アーサー』覇気が違うなぁ」


今母親はなんと言った?陽くんのセンス?アーサー?つまりあれは父親の能力でアーサー王の力を使っているというのか?そんなことがあり得るのか?


謎の男「なんだよそりゃあ…ふざけんな!」

陽希「喧嘩を売る相手を間違えてんだよ。お前は。遺言はあるか?」

謎の男「うるせえ!死ぬのはてめえらなんだよっ!『雷葬(らいそう)』!」

陽希「そうか…それが遺言か…残念だ。かの愚か者に王の裁きを与えん!『覇王裁閃』!(はおうさいせん)


父親の攻撃が男の攻撃もろとも男を切り裂いた。


謎の男「ぐあああああ!」


男は父親の攻撃によって本当の意味で体が真っ二つとなった。その死体にひびが入り、ひび割れた場所から光が出てその場からいなくなってしまった。これは父親の能力なのか?それともこの世界共通なのか…

ただ一つわかったことはあった。


俺は能力が存在する世界に転生したということ!


そして俺は決めた。


この世界で…皇帝になってやる!









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ