第10話 蓮乃VS獅道
翠花「蓮乃。どっちをやる?」
蓮乃「私はうるさい方をやります。あっちは感情に任せていてなにをしでかすかわからないので」
獅道「だれがうるさいだ!?このクソアマどもが!」
そう言い男は2人に走って向かった。
蓮乃「翠花さま!もう片方はお任せします!」
そう言い蓮乃さんは獅道という男を連れ、はるか遠くに連れて行った
獅道「はなせよ!くそったれ!」
蓮乃「あなたは私とやるの」
そう言い空き地に男を投げ、蓮乃は能力を発現した。辺りを火が包み込み、その中に十字架を模した剣が顕現した。
蓮乃「我が神よ…かの愚か者に断罪の命を…」
そう言い蓮乃は剣を天に掲げた。そして強い光が彼女を包み込む。
蓮乃「私は源蓮乃。王を遥かなる王へと神格し、戴冠させし者。雑兵共よ。我に従え!」
獅道「は!そんなものがなんだってんだ!俺に勝てると思ってるみてえだが…お前みたいなのに俺は負けねえんだよ!」
蓮乃「口も達者ではない。あなたに負けることのほうが難しいかもしれませんね」
獅道「言ってろ!『爆発』!」
さっき打った爆発とは桁違いな威力の爆発が起きる。だが光をまとった蓮乃にその爆発はなにも意味を為していなかった。だがその光景を見て驚いたような顔をしていた。
獅道「ま、まあそんくらい防げるわな。逆にこんくらいで死んでちゃ興ざめだ」
蓮乃「そうですか。あなたに評価されるのは嫌なのでしないでください」
獅道「俺のすべてが嫌いなレベルだな?まあいい。どうやったってお前は死ぬんだからな」
蓮乃「ですがあなたが先に攻撃したんです。私もやりましょうか」
剣の十字架の交わる点がかなり強い光を放つ。
蓮乃「『我が言葉は神への捧げ…神の裁きを与えたまえ!神光交閃!』」
十字架からあふれ出る光を刀身に纏い、その光を男に向けて振るう。だが男も剣を出していた。だが男は剣を使っても蓮乃の能力を防ぐことはできていない。男の腹と腕から血が出ている。男の額には汗がにじみ出ていた。
獅道「おいおい…いきなりそれはやべえだろ?もう少し楽しもうぜ?」
男は剣を持ち、能力を発動させることなく蓮乃に向かって走り出す。
蓮乃{能力を使っていない。つばぜり合いか}
互いの剣が火花をあげていた。だが切られているのは男のみ。蓮乃の体は傷つくことなく一方的だった。
獅道「おいおいおい!俺だけかよ!面白くねえなあ!」
蓮乃「あなたが弱いだけよ」
そう言葉を交わしている最中も傷つくのは男のみ。
獅道{さすがにまずいか…一旦距離を離すか}
男はバックステップを踏み、追撃がこないよう爆弾の能力を使用し、蓮乃と距離をとる。
蓮乃{おおよその技量はわかった。この男がその気になる前にやってしまうか?翠花さまのほうでは神気がぶつかっている様子はない。この男の剣術もそこまで高くなかった。一気に終わらせよう」
獅道「あんたの技量は大体わかった…そろそろ俺も…」
蓮乃「もう終わらせましょう。あなたでは本当に私に勝つことはできない。あなた相手に私の剣の流派を使う必要もない。それほどに実力に差がある。あなたは喧嘩を売る相手を間違えたの」
獅道「あ?」
蓮乃は光を抑え、剣だけで男に対面する。
蓮乃「あなたにならこの剣だけでいい。そして一発で終わらせてあげる」
獅道「どんだけ…どんだけ俺のことを舐めれば気が済むんだ!」
男は蓮乃の周り一体に爆発する球を20個近く設置した。だがそんな状況でも蓮乃は構えない。
獅道「お前は俺のことを舐めすぎたんだよ!だからこんなしょうもない死に方をするんだ!『真・爆発』!」
男の爆発が彼女を襲う。しかし蓮乃は流派であろう構えを取りそして剣を構えた。
蓮乃「『覇王剣聖斬』」
蓮乃がそう言い剣をふるった。そのスピードは速いで済むものではなかった。雷速は超えたであろうスピードを出していた。爆破すらも切っていた。あまりのスピードに煙が巻くほどだった。その一閃は…
獅道「…は?」
男は何が起きたのかわかっていなかった。
獅道{なにが起きた?腹のあたりに違和感がある…だが煙があるせいで…}
蓮乃「終わりね。あなたは強くなかった。その事実を知ったうえで一人で死になさい。さようなら」
そう言い蓮乃は剣を納めた。煙が徐々に晴れていった。煙が完全に晴れ見えたものは…
獅道「ぐああああ!!な…何が起きたんだ!!?うわあああ!」
男はお腹が切られ、胴と脚が完全に分かれていた。血があふれ出し、そして男は何も喋らなくなった…
蓮乃「もう少し頭が良ければ、もう少し経験を積んでいれば私が自分では勝てない強者とわかったでしょうに…」
蓮乃はそう言い男の遺体に手を合わせた。
蓮乃「『輪廻転生』という言葉がこの世界には存在します。もしも生まれ変わったときには今度は喧嘩を売る相手を間違えないようにしてください」
そう言い蓮乃は男の遺体から離れ翠花がいる方向に向かった。
蓮乃「あちらはぶつかっている様子はないけど…大丈夫かな」
そう言い翠花のもとへ向かった。
蓮乃が翠花のもとへたどり着く。
蓮乃「翠花さま!」
翠花「蓮乃!あの男に勝ったんだね!」
我流「獅道はどうした?負けたんだろう?亡骸もあるだろう」
蓮乃「彼は私が切り捨てました。あちらから攻撃をしてきた。おそらく彼は言葉で言ってもどうにもならない。私が彼にとって格上であることもわからずだった。あの男はおそらく私にやられなくても他の誰かに殺される。そう判断した。あの男はだめです」
我流「だろうな。我もあんたと対峙するとなれば…わかってはいたさ」
翠花「なにも思うことはないの?ペアだったんでしょう?」
我流「まあな。だが俺はあいつを見限っていた。そこにあんたらとすれ違い、目を合わせ、あいつら殺しましょうと言った。そこが決定打だな。見限ったのは」
翠花「でもあなたも私たちからしたら退散させなければいけない対象。あなたも…ね」
我流「ふん…まあいい。そうなることも想像に難くない。貴様らを殺し、我は次なる大地へと歩むのだ」
翠花姉と男はこのままやる気だ。二人とも光っている何かをすでに纏っている。あれが…神気なのか?
翠花「あなたに負けることはない。私は彼を守るため。そして生きるために。あなたに勝つ!」
我流「ふん。やってみるがいい!」
そう言い2人は互いの武器を持ち、衝突した。2人がぶつかったとき、空気が割れたような轟音が轟いた。その轟音は周りの電柱が砕き、地面にもひびが入るほどだった。その2人から出ているその衝撃波に俺は少し気持ち悪ささえ感じるほどだった。これがあの2人の戦いなのか…まさに別次元。その言葉が似合うほどにあの2人は異次元なのだろう。そんな2人の戦闘がついに始まる…




