第2話 この世界のルール
よろしくお願いします。
廃ビルを出ると、少し風がマシになっていた。
こんな世界に本当に人が住める環境があるのだろうか。。
「ウエストシティーはここからどれくらいの場所にあるんだ?」
「ARMSの縄張りを避けながら向かうことになるから1週間くらいはかかるぞ」
アリサは当たり前のように答えた。
「1週間!?そんなに歩くのか…。車かバイクはないのか?」
「車?バイク?何だそれは?聞いたことないな。歩きで1週間なんて普通だろ」
どういうことだ。廃墟になっているとはいえ、ビルがあるような世界に車とバイクがないのは何故だ。。
僕は、重い足を動かしながら必死にアリサの後をついて歩いた。
「止まれ!!」
アリサが急に声を出して僕を止めた。
「どうかしたのか??」
「…ミーミズの痕跡がある」
アリサはそういうと、タイヤの後のような溝を指差した。
「ミーミズってなんだ?」
「知らないのか?砂漠地帯に生息している細長い化け物のことだ。大きいやつは10メートルをこえるぞ。」
10メートル…そんな化け物がこの世界にいるのか。。
アリサの言葉に驚いていると、
ゴゴゴッと地鳴りのような音がしてきた。
「何の音だ!?」
僕はアリサに咄嗟に尋ねた。
「まずい!ミーミズ地面から出てくるぞ!走れ!」
アリサはそういうと走り出した。
それを見た僕も慌てて走り出す。
すると、後ろの方でドンッとでかい音がした。
走りながら僕は後ろを確認すると、
ヘビのような、芋虫のようなでかい化け物が姿を現した。
あんなでかい化け物がいるような世界なのかよ…
僕は力の限り走った。
だが、ミーミズの動きはかなり早くあっという間に追いつかれそうになった。
「逃げきれないか…迎え撃つぞ!」
アリサはそういうとナイフを構えた。
「僕は戦ったことなんかないぞ!」
武器も何もないので、そう言うしかなかった。
「私の後ろに隠れてろ!」
アリサはそう言って、ミーミズにナイフで攻撃を仕掛けた。
アリサの攻撃はスピードはあるが、威力がない。
「毒液を飛ばしてくるぞ!離れろ!」
アリサがそう言うと、僕は慌てて距離をとった。
ベチャッ!
ミーミズが吐いた毒液は砂も溶かしていた。
まずいな…遠距離攻撃もあるなんて。。
アリサは必死に戦ってくれてるが、かなり劣勢だ。
何か攻略法はないのか。。
周りには砂しかない。
ドドドッ!
後ろの方ですごい音がした。
振り向くともう1匹ミーミズが砂から出てきていた。
「高梨颯太!逃げろ!」
アリサがそう言ったと同時に、僕はミーミズに毒液を浴びせられてしまった。
…………
ピピピピピピ!
なんだか、音がする。
ピピピピピピ!
僕は飛び起きた。うるさい音はアラームの音だ。
頭が混乱している。
「さっきのは夢なのか…?」
見回してもいつも寝てた僕の部屋だった。
変に体が怠かったが、僕はいつものように仕事に向かった。




