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森と湖と砂漠  作者: まある
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室内探検

階段を上りきると、屋根裏部屋に出ました。

20畳ほどあるでしょうか。広いですね。窓らしき木枠の側にはベッドがあり、その足元には大きなクローゼットと箪笥。反対側の窓の下には机と椅子。その横には本棚がありました。中央には、いくつかのクッションと大きなペルシャじゅうたんのような立派なカーペットが敷いてありました。


私は、心臓が口から飛び出そうになるのを押さえてベッドに近づきました。


良かったです。


ここの家主さんは、いませんでした。人が苦しむ姿をみたくもありませんし、まして死体なぞ勘弁です。

ふうー。私は大きなため息をついてベッドに座り込みました。


でもですね。ここで大きな疑問が頭を過ぎりました。


釜戸の火の説明がつきません。


・・・・・・・・・。


緊張と体の疲れと夕方のやさぐれで、頭は緊急停止ボタンを押したようです。私は木枠の窓を開けて、ほこりかぶった布団を叩いて、ペットボトルのお茶を飲み干し、チョコレートを口に入れて、あっという間に眠りにつきました。



全ては明日ですよ。




******************************




朝日がすっかり昇りきるまで、ぐっすり熟睡していた私は、お腹の音で目を覚ましました。色気もへったくれもないです。悲しいです。これでも10代です。


起き上がった私は、なにはともあれ食料探しを始めました。

私は昨日、台所の横にドアがあるのを思い出し、早速、向かいました。やはり、倉庫でした。


手作り感抜群の貝殻のような形をしたパスタを発見! それに、ドライフルーツ。油につけた実。乾燥した草。


神様、仏様。ありがとうございます。


これで飢えをしのぐことができそうです。飲み水は、湖の水を沸騰させれば飲めますし。私は、麻袋に入ったドライフルーツを台所の棚にあった木の器に入れて、口に入れながら、横目で赤々と燃える火を見ながら、今日することを考えました。


このログハウスを拠点にして、なんとか帰る道を探すです。それにしても昨晩から、蒔きをくべていません。やはり、この炎不思議さんですね。


熱いのでしょうか? 物が燃えるのでしょうか?

何事もレッツトライです。


1、熱かったです。

2、燃えました。

3、水で消えるのか。 は止めておきました。私にとってこの火を消すのは、自分の命を消すのと同意義です。不思議さんでもなんでもありがたいものは、ありがたいのです。利用できるものは、なんでも利用すべきです。


さて、気を改め、本日は・・・・。ジャカジャカジャーーン。(すいませんバックミュージックを入れたくなりました。)


室内探検件お掃除デイです!


積もり積もったホコリ。指をツーっとなぞり、「まだこんなに汚れてましてよ。」が、できないではないですか!


あっそんなこと言っている状況ではないですね。


まずは、台所の掃除からはじめましょう。早急に飲み水の確保をしたいのです。台所を覗くと、あなた! 蛇口があーりません!


なんですと!

そういえば、灯りはロウソクでした。窓は木戸でした。電気なし、水道なし・・・・・。


待ってください。トイレは? 

これ重要です。ここまできて、野生に戻りたくありません。トイレのために大急ぎで室内探検レッツゴーです!


開いていないドアは、後二つ。祈るばかりです。さあ、一息ついて開けますよ!


正面のドア。


兄弟、良かったです。トイレありました。万歳をしてしまいました。しかもトイレの前で。開けたついでに、奥のドアもご開帳!


お風呂でした。これ、ほぼ外です。露天風呂です。陶器の湯がまに板張りの洗い場。そして本当にささやかな衝立。恥ずかしげもなく、みすぼらしい裸体をご披露しろってことですね。洗い場には階段がついていて、下りれば目の前、湖。やっぱり、蛇口なしです。


おけーおーけー。

人海戦術ですね。ありがたく、青色木桶もご用意されています。


やってやろうじゃないですか!

主人公元気になりました。

まだ、主人公の容姿の記述がありませんね。

しかも登場人物がまだ一人。それってどうなんでしょう・・。

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