2部 別次元の新人類
キャラクター紹介
今生光
特徴 黒髪の短髪 和風の軽やかそうな服装をしている
逆手で短剣を扱う スピード型脚力が自慢
星城心
特徴 黒髪ボブ 和風のゆったりとした服装をしている
魔法を扱い 水、雷属性が得意
俺達はエムクレイを出て次の街カーマスに行くために森の中を進んでいた。
光「自然ってイイよな〜爽やかでさぁ」
心「そう?私は蚊に刺されるはぬかるんだ土でげ下駄は汚れるはで嫌なんだけど」
この世界の一般的な服装は洋服系統だ。だが俺達は昔突如襲ってきた魔人に襲われた村の文化で和風の服を着ている。エムクレイに住んでからも故郷の誇りを捨てずにこの系統の服を着ようと心と約束した。
話は戻るがそんなこんなで俺達の森を抜けるという旅において必ずやるであろう行動は苦行だった。心がずっとギャーギャー騒いで虫が出ただの足場が木の根っこで不安定でつまずきそうだ〜などと一生くだらないことを伝えてきて俺はまじに早くこのもりでれねーかな~と思いながら木の陰で暗くなっている森の中をてくてく進んでいった。そうするとしばらく、まぁ詳しく言うと心が虫が出た発現43回した後に眼の前に光が灯って森を俺達はやっとの思い出ぬけだした。そうすると眼の前には広い花畑の先に一つエムクレイより大きいそこそこのサイズの村が現れ始めた。そうやっときたのだお俺達の冒険の初めて訪れる村
心「カーマスだ!やっと着いた!!」
カーマスは自然があふれているものの建物が多くて古い都会と田舎をミックスしたような雰囲気をかもし出すなんとも爽やかな町だった。
???「化け物は村から出ていけよ。」「そうだそうだ。村に怪物はいらねぇんだよ。」
光「この声は何かあったのか?心、様子を見に行くぞ。」
俺達は声の発信源へと向かった。どうやらこの声は路地裏から聞こえていたらしくなんとも犯罪臭プンプンでいかにもって感じであった。路地裏に入ると4人の青年が、、、?俺は一瞬思考が止まった。4人の青年がいじめていたのは人でもなく動物でもなく丸い巨大な毛玉だったのだ。
心「どうしたの君達?その毛玉?なんていじめて。」
青年A「あ?誰建てめぇらここいらじゃ見ねぇ顔出しこいつの事も知らないとなるとなると旅の者と見た。こいつはな今は毛玉みたいに丸まっているが狼男のような化け物なんだよ!どうせ魔獣の仲間で俺達の寝首をかこうとしてるに決まっている。」というと青年はその毛玉を蹴り飛ばした。毛玉はゴムボールみたいに跳ねるとしばらくはねたあとその場に戻った。
光「見た感じ攻撃しようとしてる雰囲気はないけどな。」
青年B「うるせぇごくつぶしが。こいつは昔、急に村に現れて居座ってる低能畜生なんだよ。村の問題に首突っ込んでくんなスカタンそこのアバズレ連れててめぇもとっとと村から出ていけこのトンチキが。」
心「誰がアバズレだクソガキィ!お姉さんにきつくお仕置きされたくなかったらさっさと家に帰りな?」
そういうと心は体から電気をまとい始めた。そうすると不良どもは一目散に逃げ出した。正直俺もちびりそうなくらい怖い、俺も連れっててくれ青年達よ。
光「コ゚、ゴホン。そ、それじゃあこの狼男はどうします心さん?見た感じ悪いではなさそうですが?」
心「ん?なんでひかるが固くなるの?確かに悪い子じゃなさそうだしあの小童どもは蹴散らしたし、私達が離れたあと自分でどっか行くんじゃない?最もこの子が本当に毛玉じゃなくて生命体ならだけどね。」
心は満面の笑みで優しくそう言うが帰ってそれがめちゃくちゃ怖い。こういうときは素直に言うことを聞いておくのが吉だろう、怖いし。なので俺と心はその路地を離れて目的の場所である旅人が集まる役所に向かった。ふと後ろを見ると毛玉にアニメチックな汗を書いていた。恐らくあの青年たちの言っていたことからも毛玉じゃなく生き物であることは確からしい。最も汗をかいてる原因は俺の眼の前の
心「何してるのさっさと行くよ!」光「はっはい今すぐ!」俺も汗をかいた。
そんな寄り道をしながら俺達は目的の場所である。役所『トラブラー』についた。
トラブラーはまるで西洋映画の西部劇に出てくるバーのような見た目をしており入口もまんまその感じだった。バタンッと音をならしながら中に入ると中もこれまたそのまんま。なんかこの村にきてからイメージ通りってのにちょくちょく合ってる気がする...
心「すみませ〜ん!ここが旅に出たがる者が集まるっていうトラブラーですか?タンク的な役割のできる人を探してるんですけど〜」
店主「おう若いの!いかにもここがトラブラーだ!ほんとに旅に出たいやつが来るなんて2年ぶりぐらいだな〜」そう言うと店主の親父はダハハと笑った。
光「ん?本当に?旅?2年?親父一体どういう意味だ?」
店主「おう坊主!いやなぁここ一応は嬢ちゃんのいうとうり旅に出たいやつを巡り合わせるところなんだがな。副業でやったバー『バカバッカ』の方が人気出ちゃってな近頃は旅に出たくてくるやつより酔っ払って吐きにくるきゃくのほうが多いんだ。」おい待て、名前があまりにも安直過ぎないか?この店主さては相当おつむは弱いと見た。
店主「兄ちゃん今ここの事馬鹿にしたな?俺も長いことやってるから顔見りゃわかるぜ。まぁあんたらの期待に答えられないししょうがないがな。」
光「げっ、なぜバレた。」
そういうと俺は心に拳骨をもらってたんこぶを抑えながら店を出た。
心「まさか、サブ的なバーがメインのお店になっちゃってるなんてね。検討もつかなかったわ。おい猿、のこのこ歩いてないでとっとと歩け。」
光「はい、心さん、あの〜良ければですが猿じゃなくて名前呼びにしてもらうことは可能でしょうか?」
心「にしても、どうしたものか。2人で旅を続けるのはともかく戦闘時にあまりにも私達じゃ防御力不足だわ...次の街で誰か探してみるかそれとも...」
心は今回タンクが見つからなかったので少し今後について考えてるのか静かになってしまった。そして無視されたところ俺は猿のままなのかもしれない。とてもまずい上下関係ができてしまった。空模様も悪く完全に暗い空気が流れる。その空気はなんとなく少し重かった。
???「おす、蚊に刺されども!」
光「ん?蚊に刺されども?どうゆうことだ?俺達は蚊に刺されてないぞ。」
声のする方を見るとそこには猿がいた。いや性格には猿ではない赤色の肌をしていて白い体毛があるが人間のような立ち姿で身長も高身長って感じのそれだ。
???「あー!蚊に刺されどもってのは比喩表現みたいなもんだ!お前達あの店から出てきたってことは冒険家達だろ?ならあのお方の敵だ!敵ならうざいが別に俺らの脅威になることはない!だから蚊に刺されだ!もちろん病原体のいないやつな!」こいつは何を言っているんだ?必死こいて説明してるけど全然頭が悪そう、てか悪い説明だ。こいつアホだな。
心「つまりあんたは私達を雑魚なおじゃま虫って言いたいのね。あんた誰、あのお方っていうのはこの魔獣騒動の黒幕かしら?」
???「ならば冥土の土産に教えてやろう!俺の名は。」
レス・ホープ「俺の名はレス・ホープ!あのお方とは...おっとこれは言えないな。掟なんだ。」
そいつはそう答えるとそいつはニタニタとした表情で立ち尽くす。
光「あ、そ。ならよ〜。」俺は自分の短刀に手を伸ばして戦闘態勢に入る。心も戦闘態勢に入る。「テメーをボコったあとにあのお方が誰か聞き出してやるよ!」そういうと俺は敵の懐に突進する。先手必勝で勝負を決めるっ。
レス「お前、アホだろ。」そう言うと、終始ニタニタとしていた。そいつの顔から表情が消える。そして俺の眼の前で僅かに火花が散ると急に爆発をおこした。光「うおっ」俺はその爆風にふっとばされて、トラブラーの壁にめり込む。レス「ギャハハハ!吹っ飛んだ!吹っ飛んだ!雑魚が馬鹿みたいに飛びやがったぜ!」そいつはまたニタニタし出しながら話した。俺の吹っ飛んだ衝撃に驚いた。トラブラーの客どもが集まってくる。「何事だ?!」「魔獣が現れたのか?」「おい、人が壁にめり込んでるぞ?!」
レス「チッ、カスが集まってきたな。まーちょうどいい俺能力を馬鹿なてめーに教えてやるよ。」『爆竹』
そいつがそう言うとそいつの手元から小さな魔球が客の1人に飛んでいく。そして客に触れた途端に爆発を起こしてその客を瞬く間に肉塊に変えてしまい血が空を舞い周りの客にかかる。レス「ギャハハハハハハ!
俺の能力は爆発だ!この能力はあのお方に『魔人』に変えてもらったときに与えられたものだ!てめーらとは次元が違うんだよ!」魔人?いったいあいつは何を言っているんだ?それにまずいぞこいつただでさえ強そうなのにこの人の数守れない。バーの客たちは町中に逃げたりバーに中に隠れたりと散り散りになってはいる。レス「ギャハハ!雑魚どもが逃げろ逃げろ全員皆殺しにしてやらぁ!」
心「あんまり調子に乗らないでよ。【電光】【水進】」心は眼の前に両手をかざす。その両手から高圧の水鉄砲、と雷が一直線に出てきてやつを襲う。だがあいつにそれらが近づいた途端に攻撃が弾け飛ぶ。
レス「無駄だ!てめーらの攻撃なんざ近づいたところで爆破して終いだ!」奴がそういった途端に雷があいつに直撃する。これは心の【真雷】!!
心「どうやら、意識外の攻撃には対応できないみたいね。」レス「野郎っ野郎野郎野郎野郎雑魚のくせに俺に攻撃しやがったな。殺してやる。殺してやるぞっ」そう言うとそいつの足元が爆発してレスホープは一気に心のもとに近づき心の腹に拳を突き出す。そしてその拳の後ろで爆発が起こり拳は高速で心の腹にぶち当たる。あいつ爆発を動作の根本で起こして加速してやがる。俺がそれを理解すると同時に心は吐瀉物を吐きながらその場でうずくまる。レス「この野郎この野郎この野郎舐めやがって舐めやがって舐めやがって」やつはそう言いながらうずくまる心の頭を上から踏みしめる。さっきまでとは違い
ニタニタしていた表情は暗く残酷なものへと変わっていた。
殺す
俺はそれを見た瞬間その思いだけが先行して考えるよりも先に烈火零刀で相手の懐に飛び込み短刀を振るう。振るう振るう振るう。俺は考えていなかった。思考回路が一切動いていない状態で俺はそいつを切り続けた。レスホープは急な攻撃からとっさに心から足を離して後ろに爆発で吹っ飛んでいく。俺も爆発を見た瞬時心をかばいながら後ろに引いた。手には血だらけの心がいた。
レス「ゴミがまだ動けたのか。うざいうざいうざい。てめーらまとめて始末してやるよ!【核殺】」
そう言うとやつはさっきよりも巨大な魔球を出して俺等にめがけて投げてくる。まずいこの攻撃、街が吹っ飛ぶぞ。俺はそう思うと放たれた魔球に向けて突進する【電火の宝刀】俺の体は炎をまとい始めて刀は電撃を帯びた。俺は魔球に短刀を投げた。短刀は魔球に突き刺さり、魔球の速度を落とす。俺は魔球の下へと滑りこみ魔球を蹴る。(こいつ、なんて重いんだ。このままじゃ押し切らない...)俺はなおも蹴り続けるが魔球は刻一刻と速度を取り戻していく。(まずいこのままじゃ、街も心もみんな、みんな失ってしまう。)
そうかんがえると同時に俺の蹴る速度は加速していきまとった炎は青くなっていく、「うぉぉぉおおおお」
俺は雄叫び放ちながら全力を足に込めて魔球を空へと一気に蹴り上げる。魔球はそらで弾け飛び、空を覆っていた雲を消し飛ばした。
レス「あの技を防いだか。だが、テメーも限界のようだな、殺してやる。そのアマもろとも。」
俺は立ち上がり戦闘態勢に入る。だがもう限界だった。俺の体は糸の切れた木偶の坊のように力は込められておらず。さっき投げた短刀はもはや魔球の爆発に巻き込まれてなっくなってしまった。勝負はすでに決していた。レス「馬鹿め俺は新人類だ。お前とは格が違う。死n...?」やつはそこまで言うと黙り込んで俺がいるところとは少し離れた場所を見ていた。俺も思わずそっち側を向く。そこには、
丸い巨大な毛玉があった。