番外編:名前が忘れ去られた宗教
19・20頁でミライが言及していた、パーリ市で長年語り継がれている食文化の宗教の価値観、【名前が忘れ去られた宗教】のお話です。
第1章:
神の創造昔々、世界のはじまりに、神々は地球を創造しました。
その際、神々は食を創造し、食卓において共に生きる生命を栄養というもので満たすことを決めました。
食物の女神はその創造の礎、概念を司る高貴な存在なのです。
第2章:
言葉や教え全ての生命には、神々の御霊が宿っています。神々の御霊は、年老いて土に還るまで生命を分け合い、助け合うことが必要です。
感謝の意を示すためには、食事の礼作法を極め、食の女神に感謝を捧げることが唯一の道しるべなのです。
第3章:
生命を分け合い食べることは、他の生命を奪うことと同等であり、罪とされます。
そのため、感謝の意を示すことが重要であり、食の礼作法を通じて償いを行うのです。
第4章:
生命を食べて生きながらえることは奇跡であり、その奇跡に感謝し、生を尽くすことが私達が出来ることです。
生命の輪廻と循環を神々は見守り、生命の奇跡を絶やすことなく続ける……これこそが陽の光に当たると言われています。
第5章:
生命は有限であり、終わりがあります。しかし、食の女神は生きる人々がいる限り永遠に消えることはないでしょう。
食を探求し、尽くす者こそが世界を救う者とされ、その救済は女神へと届かれます。
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#この宗教について
【起源と歴史】
この宗教は、古代の旧都パーリ市で始まったとされる。食文化への深い信仰があり、特に食物の女神を中心とした教えが広まる。
紀元前の文献によれば、神殿が各地に建てられ、人々はそこで神々に感謝の祈りを捧げていた。魔王による支配が始まると、神殿は次々と破壊され、教典も散逸してしまうが、信仰は人々の心に深く根付いていた。
【教義と儀式】
この宗教の中心教義は「生命の循環」と「感謝の礼作法」。以下は主要な教義と儀式の概要:
1.神の創造:食物の女神が生命に栄養を与えるという創造神話。
2.言葉や教え:全ての生命には神々の御霊が宿り、助け合うことが重要とされる。
3. 罪と償い:生命を食べることが罪とされ、感謝の礼作法を通じて償いが行われる。
4.奇跡と信仰:生命を食べて生きることが奇跡とされ、その奇跡に感謝することが信仰の核心。
5.終末:生命は有限であるが、食の女神は永遠であり、食を極め生を尽くす者が世界を救うとされる。
【儀式】
主要な儀式は「食卓の礼作法」と呼ばれ、食事の前後に感謝の祈りを捧げることが含まれる。これにより、食物に宿る神々の御霊に感謝し、生命の循環に参加することが強調されている。
《一般的な食前の挨拶》
・「五穀や全ての木草の育みは食の女神様の御加護のお蔭であるのですから、毎朝毎晩の食事のたびに、神の恵みを思い起こしましょう。 いただきます。」
・「いただきます」(略式)
《 〃 食後の挨拶》
・「五穀や全ての木草の育みは食の女神様の御加護のお蔭であります。自然の恵みを与えてくださる大地と天の神々に深く感謝し、作物を育てるために尽力された方々、そしてその恵みを美味しく調理してくださった方々に心からの感謝を捧げます。こうして食べることができる幸せを享受し、神の恵みを思い起こしましょう。 ご馳走様でした。」
・「ごちそうさまでした」(略式)
【信仰の影響】
魔王の支配後も、信仰は地下に潜伏しながらも続けられた。
後の英雄がこの信仰と出会い、異国の宗教と共通点を見出し、現代に復興させたとされている。これにより、新たなパーリ市内での混在化した食文化の神格化が始まった。
【関連する遺物と文献】
現在でもいくつかの遺物が発見されています。これらは主に、古代の神殿の跡地や、断片的な教典の写本などです。
これらの遺物は、現代の信仰復興において重要な役割を果たしています。
【参考文献】
- パーリ市の古代教典(紀元前200年)
- 食文化の回顧録(近世期)
- 食文化と信仰:パーリ市長著『現代の調理法と食事例作法』(現代)




