急
魔法で裏切ることを出来なくしても、玉座に座るものを座れなかったものが恨むのは当たり前、二人から恨まれるくらいならそんな舞台は根底からぶち壊す!それが三人の答えだった。
三人の役目は、ランガスが玉座を壊し、コロックスが三つ、そう三つの玉座をよういして、レーニスが監督したこの計画は、「3!」「2!」「1!」とカウントしたのち三人が同時に玉座に座ったことで大成功で終わった。
古い一つの壊れた玉座の前に置かれた新しい三つの玉座が新しい三人の王を迎え入れた瞬間、
大広間は快哉の叫びと拍手につつまれた。
「お見事です」侍従長は、少し疲れたような姿で三人の王の前にひざまずき首を垂れる、「前王
の考えとはちがえど、大団円です──が」といって床に指をさして、「いまだ誰も魔法の剣を掲げておりません」といった。
三人の王は顔を見合わせ笑いながらこう言った「「「そんなもの第三王子にくれてやる」」」
こうして大きな歴史の波の少ないケーレッツ王朝の中で大あばれをし、バルロツ帝国を表と裏から、中と外から揺さぶり勢力を急速に衰えさせ、三十年後魔法の剣を持つ新王の大偉業である、バルロツの吸収合併を下で支えた三王は数々の戯曲の主役となり、後世の歴史家達から
「あの時代に生まれたかった」と言わしめさせ。
かく語るわたしもその一人としてこの言葉でこの話しを終わらせる。
ケーレッツ王国に栄光あれ。
間違えちゃった。最初はオチのインパクトが足りないようなので、モリモリに盛りました。感想と、ブックマークをくれると嬉しいです。只今19時04分……眠い。