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ケーレッツ王国に栄光あれ  作者: さんごく
本編
6/7

 第一王女レーニスは力強く兄へ向かい叫んだ「ランガス兄さま!!」と、「おう!!」と答える第一王子ランガス、彼は手に持っていた自分の剣を振りかぶると玉座へ大きく打ち下ろした。

 ガツンと響く破壊音。

「な?!」っと侍従長は驚きの声を上げるが、ランガスは気にも留めず上段から玉座を二度三度と切りつけ壊していく。


 最初に行動に移したのはレーニス第一王女だった、彼女は自分の考えを羽ペンで書きなぐるようにしてまとめ、その日の夕方に部屋を飛び出しコロックス第二王子の部屋へスカートをたくし上げて走った。

 だがコロックスはその走り書きを読んでこう言った「姉さんあなたの行動力と英断力は尊敬し、羨ましく思いますが、これでは駄目です」と駄目だしをする。

 レーニスは肩を落とす、だがコロックスはフフッと笑いこう続けた「だが、発想はいい」と。

 コロックスは部屋の中をウロウロと歩き出す、考えを得るためだ。

 二本足で歩く熊のような姿はある種滑稽だったが、その口から出てくる言葉はとても知性的だった、つらつらと出てくる発想、それを羽ペンで書き留めるレーニスはやはり最初にここに来たのは正しかったと思った。

 考えをまとめた時には夜遅くになっていたが二人の頭の中はさえわたっていた、二人はランガス第一王子の部屋の扉を乱暴に叩いた。

 眠たげに話しを聞くランガス、最初こそイライラとしていた彼も二人の話しが終わる頃には

口元をニヤニヤとさせてこう言った「面白いな、それ」と。

 こうして三人の計画はスタートする。


 ランガスの剣がついに玉座を破壊する。

 バタンと倒れる玉座、その上から床に落ちる剣、だがそのような物に目もくれない三人。

 レーニスは第二王子に向かってこう言った「出番よコロックス」と、「わっかっている」とつぶやくコロックスは使用人に箱を玉座のあった場所まで運ばせると、バールで箱の縛めを解くと中から新しい玉座を引きずり出す。  


……こんなにゆびが走るとは思いませんでした、さっき地震がありました、さて吉兆か凶兆か、残りはあと一話、最終回です。只今19時28分……寝るにはまだ早い。

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