第一王女レーニスはため息混じりにこう言った
第一王女のお話しです、これで主人公三人が出そろいます。
「私がやるしかないのね」
「剣など使わなくてもバルロツ帝国へのお仕置き方法などいくらでもあるというのに」
手の甲にあごをのせてその整った顔を曇らせた。
「だが…」遺言は遺言なのだ、自分がやりたいことは表と裏から国を動かさないと出来ない。
そのためには自分が女王にならなくてはならないのだ。
「バルロツ帝国のやることはわかっていた」奥歯でなにかをかむ口調でそう言った。
バルロツはこの時を逃さないと、王と王妃の崩御、そのあとの混乱、あいつらからしたらこれほどの機会はないと。
わかっていても何も出来ない自分が腹立たしかった!
そしてそれを冷静に分析している自分が腹立たしかった。
「なにが男だったら英雄になっていたのに──よ!」
バルロツ帝国の野心、それが北方山脈の金鉱だと前々から分かっていたし、それにあのバルロツの若様……ああ!思い出しただけでも腹が立つ、兄の派手な自己主張、そこまでしなくてもいいじゃない、弟よ、あなたは動くときを考えなさい、臆病者ではないのだから!
何よりこんな時に崩御した両親、まだ三歳の第三王子をどうするの?
顔が赤くなるくらい怒ったからあとは頭を冷やして考えましょう。
とは言っても私の出来ることなんてあの手しかないのだけれど。
何か考えておりますねー、……教えてもらいたいものです。
この時にはなーんにも思い付いておりませんボク。(笑)
とは言えこれで三人揃いました、あとお話しの残りは三話まさかあーんな事を仕出かすとは思ってもいませんでしたよ、この時は!只今23時28分、お疲れ様です、おやすみなさい。